古事記<あらすじ、要約>
古事記
古事記 は、神話を中心とした 作り話 です 一説ですが、当時の天皇(元明天皇)は女性だったのですが、夫も子供も死んでしまい、残ったのは7歳の 孫(聖武天皇)でした。
元明天皇が退位した後は、1代飛ばして孫が即位する必要がありました。これは、古事記 のなかにも 記載されています。
アマテラス の 孫 が ホノニニギ にあたり、地上界を支配したのは、孫の ホノニニギ でした。
孫であっても後を継ぐことができ、天皇の位を孫に移すことへの正当性を示していると考えられています。
古事記 は、現存する日本最古の書物です。 天皇記 や 国記 の方が 古事記 よりも90年ほど早く書かれていたと考えられていますが天皇記 も 国記 も正確には未確認なので、現存する 書物の中では 古事記 が一番古いと思われています。
作成年代順
古事記 —> 712年
天皇記 国記 —> 620年ころ?
古事記
<あらすじ 要約>
□ 日本を作った イザナギ(男)イザナミ(女) という神の夫婦がいました
□ 彼らは次々に神を生み出していったが、女神のイザナミはやけどを負って亡くなりました
□ イザナギは、イザナミの逝った先である 黄泉国(よみのくに) へ赴くが、イザナミは醜い姿に変わ
り果てていました
□ このとき、イザナギとイザナミがケンカをしたために、人間には 生と死 がもたらされたといいます
□ のちに、イザナギは アマテラス(天神) ツクヨミ(夜神) スサノオ(海神)という3神を生み
ました
□ ところが、スサノオがあまりに乱暴であったため、アマテラスは岩戸の中に隠れてしまいました
□ すると、天上でも地上でも災難が次々と生じたため、ほかの神々はスサノオを天上界から追放するこ
とにしました
□ スサノオは出雲国(いずものくに)へと逃れ、そこで クシナダヒメ を ヤマタノオロチ から救いました
□ そして、まもなくスサノオとクシナダは結婚し、地上界ではスサノオ一族が世界を支配するようにな
っていました
□ ところが、天上界のアマテラスは、これが気に入りませんでした
□ そのため、アマテラスは4神を地上に派遣し、 タケミカヅチ が見事に支配権を奪い取ることに成
功しました
□ こうして地上界は、アマテラスの子孫(天つ神)である ホノニニギ が支配することとなりました
□ しばらくして、ホノニニギは 醜いイワナガ姫 と 美しいコノハサクヤヒメ のどちらと結婚するか迷う
ことになりました
□ イワナガヒメを選べば子孫は永遠の命を授かり、コノハサクヤヒメを選べば子孫に死が与えられると
いいました
□ 結局、ホノニニギはコノハサクヤヒメを選んだので、その子孫である天皇には寿命ができたのです
□ 最後に、彼らの子孫である ヤマトタケル が世を平和に導き、今の日本があります
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