樋口一葉(ひぐち・いちよう)/大つごもり、わかれ道<あらすじ 要約>

樋口一葉(ひぐち・いちよう)/大つごもり、わかれ道<あらすじ 要約>

  あらすじ

————————————————————————————————————
樋口一葉(ひぐち・いちよう)
————————————————————————————————————

大つごもり
樋口一葉の 短編集です。貸し長屋の家賃収入で潤っている山村の家に下女奉公しているお峯。口うるさい御新造(ごしんぞ)にもめげず、辛抱強く働くお峯にとって、心配なのが伯父の家のことでした。両親を亡くしたお峯にとって、伯父の安兵衛夫婦は親も同然で、八歳の三之助も弟のように可愛いのでしたが、伯父の病気で一家は困窮しました。借金返済のため、大晦日までにどうしても金二両が必要だと知ったお峯は、御新造に給金の前借を頼みますが、無下に拒否されます。切羽詰ったお峯は、掛け硯(すずり)の引き出しからお金を盗んでしまいます。
「拝みまします 神さま仏さま、・・・・・

、成りたうは無けれど成らねば成りませぬ、罰(ばち)をお当てなさらば私一人、遣(つか)ふても伯父や伯母は知らぬ事なればお免(ゆる)しなさりませ、勿躰(もったい)なけれどこの金ぬすませて下され」 内容がシンプルで、よみやすく、興味ぶかい作品です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

わかれ道
樋口一葉の 短編集です。傘屋の奉公人である少年の吉三がいました。将来を絶望している捨て子の吉三は、針仕事をしているお京の家へ毎晩のように通い、お京を姉のように慕います。十二月三十日の夜、お京から、ある邸(やしき)の妾(めかけ)になるから、もう逢えなくなると聞かされた吉三。「ああつまらない面白くない、己(お)れは・・・・・

いろいろの人がちよつと好い顔を見せて直様(すぐさま)つまらない事に成つてしまふのだ」。女性が一人で生きていくことの困難さと、天涯孤独な少年の悲嘆を描いた 感動作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む