野村 胡堂/黄金を浴びる女 銭形平次捕物シリーズ他<あらすじ 要約>計99冊

野村 胡堂/黄金を浴びる女 銭形平次捕物シリーズ他<あらすじ 要約>

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野村 胡堂
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銭形平次捕物控001 金色の処女 
野村 胡堂作品
三代将軍・徳川家光を毒矢で暗殺しようとした曲者(くせもの)の探索を命じられた岡っ引・銭形平次。家光が鷹狩りの帰りに大塚御薬園に寄って、本草家・峠宗寿軒(そうじゅけん)の娘・お小夜に会うのを楽しみにしていると知った平次でしたが、相思相愛の仲である両国の水茶屋の娘・お静を浚われてしまいます。御薬園へ潜入した平次は、奇怪なる犠牲(いけにえ)の儀・・・・・

。果たして平次は家光とお静の命を助けることができるか  得意の投げ銭で悪党をやっつける捕物の名人・銭形平次の活躍を描いた人気捕物シリーズの第1話。手に汗握る展開が楽しいです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控002 振袖源太 
野村 胡堂作品
日本橋の呉服屋「福屋善兵衛」の兄妹たちが、五のつく日ばかりに誘拐(かどわか)されるという奇怪な連続事件。捜査に乗り出した銭形平次でしたが、まんまと曲者に四番目の娘・・・・・

最後である五番目の息子・栄太郎が狙われる五日がやって来ますが、果たして平次に策はあるのか  手柄を欲しない銭形平次の しくじり が素晴らしいのです。大衆娯楽捕物小説です。
歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控003 大盗懺悔 
野村 胡堂作品
人間業とは思えない見事な手口で、仏像や茶碗などを盗みながら、数日後には元の持ち主に返すという不思議な盗賊・風太郎。一体何のために盗んで、何のために返すのか    そして盗品を返しに来る謎の美女が風太郎の正体なのか    銭形平次が苦戦する中、旗本・赤井左門の屋敷から徳川家光のお墨付き・・・・・

「それにしても、縮尻(しくじり)平次と言われる人気者のお前が、若い娘をこんなムゴイ目に逢わせるのは何うしたわけだ」。平次の良き理解者である筆頭与力・笹野新三郎が素晴らしいです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控004 呪いの銀簪 
野村 胡堂作品
屋形船の中で柳橋の芸妓が銀簪(かんざし)を右目に突き立てられて殺された。銭形平次と張り合って手柄争いをしている石原の利助は、芸妓の馴染みである材木問屋・布袋屋萬三郎や船頭の直助を疑うが、芸妓殺しと全く同じ手口による殺人事件が連続して発生したことで、下手人は別にい・・・・・

。なぜ曲者は評判の美人ばかりを残忍な方法で殺害するのか  平次の様子を探る謎の女が犯人なのか    「親分、この四本の簪のうち、平打(ひらうち)の二本だけは ほんものの銀でしたが、あとの二本は真鍮(しんちゅう)台に銀流しをかけた、飛んだ贋物(いかもの)ですぜ」 意表の展開が興味ぶかい捕物帳シリーズ作品です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控006 復讐鬼の姿
野村 胡堂作品 
磔柱(はりつけばしら)を背負った血だらけの男に追われたり、庭に人間の生首がブラ下がっていたりと、不気味な嫌がらせを受けるようになった吟味与力・笹野新三郎の家の人々。捜査を始めた岡っ引・銭形平次でしたが、許婚(いいなずけ)のお静と新三郎の幼い息子・新太郎を・・・・・

。若くて評判の平次がどうにも気に入らない先輩の岡っ引・利助は、新三郎の妻・お国に嫉妬心のある笹野家の奉公人・お吉を捕縛してしまいます。
犯人の意外性と危機一髪の展開が楽しめる娯楽捕物帳シリーズです。
歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控007 お珊文身調べ 
野村 胡堂作品
ガラッ八の八五郎を連れて「文身(ほりもの)自慢の会」に参加した銭形平次でしたが、参加者たちがスリの被害に遭うという騒動が起きてしまいます。十二支の文身の美女を縛り、拷問にかける石原の利助でした。悪党「十二支組」の仲間が次々と・・・・・

   曲者の正体はあまりにも意外な人物だった  十二支組の秘密を突き止める銭形平次の活躍を描いた捕物小説です。江戸時代の文身事情が興味深いです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控009 人肌地蔵 
野村 胡堂作品
冷たいはずの石地蔵の肌が人間のように生温かくなり、しかも地蔵の台石の上に置いた鐚銭(びたせん)が一分金に変化するという不思議から大評判になった“人肌地蔵”。その地蔵がある巣鴨の黒木長者に泥棒が入り、土蔵から三千両という大金が盗まれてしまいます。当主・孫右衞門の妾・お仙と番頭・藤三郎を捕・・・・・

石地蔵の秘密と千両箱の隠し場所が興味ぶかいです。娯楽捕物小説作品です。
歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控010 七人の花嫁 
野村 胡堂作品
神田、日本橋近辺の花嫁ばかりが次々と攫(さら)われるという奇怪な事件。捕物の名人・銭形平次も乗り出し、花嫁の見張りをしますが、曲者(くせもの)にまんまとしてやられてしまいます。誘拐(かどわ)かされた花嫁たちを救うため、許婚(いいなずけ)のお静に囮(おとり)になってもらうという苦渋の・・・・・

。愛する平次のために、曲者に攫われてしまった花嫁・お静の運命と、子分の八五郎(ガラッ八)を叱り飛ばし、追い出してしまった平次の真意は。安定した面白さの捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控011 南蛮秘法箋 
野村 胡堂作品
質屋の田代屋又左衛門が、入浴中に何者かに毒矢を射られて、片腕を切断するという大怪我を負った。さらに、猛毒が仕込まれた水がめの水が原因で、田代屋の人々が何人も死亡するという事件も起きてしまいます。田代屋の家督を巡る内輪揉めだと思われた事件は、意外な・・・・・

由井正雪・丸橋忠弥らによる「慶安の変」に絡んだ大事件を解決する銭形平次の活躍を描いた捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控013 美女を洗ひ出す 
やくざ者の綱吉が、背後から一と突きに刺されて殺された。縄張りの御用聞き・友次郎は、水茶屋の評判娘・お常を巡って綱吉と恋の競争をしていた大工の棟梁・辰五郎を捕縛してしまいます。かつて辰五郎に世話になったガラッ八の八五郎は、銭形・・・・・

平次の処理が素晴らしいです。人気捕物小説です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控014 たぬき囃子 
野村 胡堂作品
近頃大騒ぎになっている本所の連続強盗事件を捜査することになった銭形平次。どこからともなく聞こえてくる狸囃子(たぬきばやし)の音にまぎれて、のこぎりで雨戸に穴を開けて侵入するという犯人の手口。本所七不思議の一つである狸囃子の音の出どころを追・・・・・

本所の御用聞き・石原の利助の娘・お品のために、利助に手柄をさせる平次の人情味と、下手人の細工を見事に見破る平次の明晰な頭脳です  捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控015 怪伝白い鼠 
野村 胡堂作品
お化けの出現に悩まされている糸物問屋「近江屋」の娘・お雛(ひな)。近江屋の寮(別宅)に泊り込んで警戒に当たるガラッ八の八五郎でしたが、お雛の幼い弟・富太郎が殺されてしまいます。番頭の友二郎が寮に泊まっていく時に限って不吉なことが起きていることから、下手人は当・・・・・

扉の閉まった仏壇がひとりでに開く謎  犯行トリックを見破る銭形平次の推察力です  人気捕物シリーズです。
歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控016 人魚の死 
野村 胡堂作品
海女(あま)に扮した裸体の美女二人(お松とお村)が水槽の中で戯れるという見世物が両国で大人気となるが、その見世物のさ中に、お松が水槽の中で腹を裂かれて死亡するという殺人事件が起きてしまいます。お松に気のあった木戸番の百松は、水槽の中にお松と一緒にいたお村が下手人に違いないと思い込み、お村を殺・・・・・

殺害トリックが読みどころの捕物シリーズです。八五郎を一人前にしようとあえて突き放す銭形平次の優しさがすばらしいところです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控020 朱塗りの筐 
野村 胡堂作品
大商人・石井三右衛門の財産を巡る騒動。寝たきりの三右衛門を看病している奉公人のお町は、大金の証文が入った筐(はこ)を銭形平次に預けるが、何者かに殺害されてしまいます。石井家の相続人や奉公人たちを調べる平次でしたが、なかなか犯人を特定できません。そんな中、三右衛門が・・・・・

意外な展開が興味ぶかい捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控022 名馬罪あり 
野村 胡堂作品
大場家の家宝である東照宮の御墨付を紛失してしまった旗本・大場石見(いわみ)の用心・相澤半之丞。乗っていた馬が濠に落ちるという騒動のさ中に、御墨付の入った文箱が何者かによってすり替え・・・・・

事件を任されたガラッ八の八五郎は、半之丞の妾(めかけ)・お組の仕業だと推理するが。囲碁の賭けで、八五郎が親分、平次が子分になってしまうくだりが笑えます。鮮やかなエンディングの捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控023 血潮と糠 
何者かに毒殺された若い乞食が、百両という大金を持っていたことに興味を抱いた銭形平次は、男に毎日食事を運んでいた若い娘の存在を突き止めます。男女の正体は、裕福な米屋「越後屋」の娘・お絹と手代の弥三郎で、二人は好き合っていたが、業病を苦にした弥三郎は、家を出て乞食になっていました。下手人が判明しない中、越後屋の主人・左兵衛が斬り殺され、甥(おい)の新助も手傷を負・・・・・

。平次と妻・お静のラブストーリー エピソードがトリックの伏線になっているとはお見事です。捕物シリーズです。
歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控024 平次女難 
野村 胡堂作品
両国橋から身投げした女・お楽を救助した銭形平次は、三人組の大泥棒の一人である香三郎の妹であるがゆえに、世間から除け者にされているというお楽に・・・・・

お楽の面倒を見るために、妻・お静を家から追い出してしまった平次でしたが、お楽が何者かに殺害されてしまいます。死体の側に落ちていた櫛(くし)から、お静が下手人として疑われていると知った平次。
平次とお静の夫婦の絆を描いて素晴らしい。捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控025 兵粮丸秘聞 
野村 胡堂作品
本草学者(医者)が相次いで行方不明になり、その後、死体で発見されるという奇怪な殺人事件。牛込の医者・一色道庵もさらわれるが、暫くして無事に帰されます。どこかの大名屋敷の離室(はなれ)に連れ込まれた道庵は、殿様らしき人物から、古い丸薬の成分を分析し、その丸薬と同じものを作るよう命じられたという。謀叛の企てではないかと緊張する銭形平次でした。
大名家に伝わる秘薬・兵粮丸(ひょうろうがん)に絡んだ事件の真相を描いた銭形平次シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控027 幻の民五郎 
江戸中を荒し回っている怪盗・幻(まぼろし)の民五郎に狙われているという三千五百石の大旗本・荻野左仲(さちゅう)の愛妾・お紋。お紋が住む左仲の別荘に泊り込んだ銭形平次でしたが、幻の民五郎にまんま・・・・・

荻野家からお紋を遠ざけようと画策している左仲の義弟・高木銀次郎が果たして幻の民五郎なのか    
幻の民五郎の意外な正体を突き止めていく銭形平次の活躍を描いた捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控028 歎きの菩薩 
野村 胡堂作品
両国の見世物小屋で、涙を流すと評判になっている活人形(いきにんぎょう)の普賢菩薩の秘密とは。仏師・一刀斎勘兵衛が袋叩きにされて殺された。勘兵衛の商売敵であり、活人形の作者である彫物師・雲龍斎又六が怪しいと睨んだ銭形平次でしたが、又六は何者かに・・・・・

勘兵衛の元妻で、見世物小屋で働いていた美人のお倉を拷問にかける平次の真意とは    
平次の慈悲深さに大感動です  捕物小説です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控030 くるひ咲 
野村 胡堂作品
麹町の畳屋弥助の職人・丈吉が、右眼に畳針が突き刺さった状態で井戸端で死亡しているのが発見された。縄張りの御用聞・朱房の源吉は、丈吉の自殺と判断するが、ガラッ八の八五郎は納得いきません。畳屋の隣に住む若い女・お町が井戸に飛込んで自害し、さらに畳屋の息子・駒次郎が何者かに殺害さ・・・・・

銭形平次の推理と人情が存分に味わえる。人気捕物小説シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控031 濡れた千両箱
野村 胡堂作品 
深川の材木問屋「春木屋」から谷中の清養寺に寄進された、三つの千両箱に詰められた三千両が消失した。墓の中から千両箱が発見されますが、中身は砂利が詰められていました。何者かが小判の詰まった千両箱と砂利の詰った千両箱をす・・・・・

誰がどの状況ですり替えたのか    そして三千両の隠し場所は 
銭形平次の推理が冴え渡る捕物帳シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控032 路地の足跡 
野村 胡堂作品
金持ちの遠州屋のお内儀(かみ)・お安が屋根の上の物干から落ちて死亡しました。遠州屋は主人が先ごろ非業の死を遂げていて、跡取りはまだ五つの徳太郎であることから、遠州屋の財産を狙った者の犯行だと考えらました。主人の義弟である道楽者の六郎、命を狙われている甥の金之助、お安の妹である気性者のお里、事件時に二階に・・・・・

下手人は誰でしょう
細工しすぎて墓穴を掘るの巻です。銭形平次の活躍を描いた捕物小説です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控034 謎の鍵穴 
野村 胡堂作品
見ず知らずの美女から、謎の記号が書かれた結び文を預かった銭形平次の子分・ガラッ八の八五郎でしたが、それがために危険な目に遭ってしまいます。八五郎に付きまとって、結び文を狙っていた女・お吉(両替商「近江屋」の番頭・佐太郎の妾)が何者かに殺害され、さらに、近江屋の主人・七兵衛が毒殺されるという事件も起きます。例の結び文を八五郎に渡したのは、七兵衛の・・・・・

謎の記号の意味を突き止め、難解な事件を解決していく銭形平次の名推理。人気捕物小説です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控035 傀儡名臣 
野村 胡堂作品
腹を切ろうとしていた旗本・安倍丹之丞の用人・石田清左衛門を、すんでの所で思い止まらせた銭形平次。清左衛門が丹之丞から預かっていた大事な二品(家康のお墨付と家宝の短刀)が、いつの間にか何者かによって偽物とすり替え・・・・・

丹之丞が江戸へ帰って来る明日までに捜し出すことができるか    事態は意外な展開に。
忠義な名臣・清左衛門の姿が清々しいです。銭形平次の活躍を描いた捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控040 兵庫の眼玉 
野村 胡堂作品
遊山船に乗って、花見酒をしていた旗本・大村兵庫が、何者かに矢で眼を射られて、大怪我をしました。愛妾である女中・お町を疑い、折檻する兵庫。人身御供のお町を助けるため、下手人探しに本腰を入・・・・・

楊弓の名人であり、兵庫に怨みのある意外な人物は   銭形平次らしいエンディングが素晴らしいです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控042 庚申横町 
野村 胡堂作品
非道な金持ちや、評判の悪い武家屋敷ばかりを荒し回っている怪盗「千里の虎」を追跡している銭形平次とガラッ八の八五郎。何度も「千里の虎」に出し抜かれ、悔しい思いをしている平次は、「千里の虎」が逃げ込んだ小石川の路地「庚申(こうしん)横町」の住民たちを調べ、手掛かりを掴・・・・・

遂に「千里の虎」の正体を突き止めたかに思えます。
意表の展開が楽しい銭形平次シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控043 和蘭(おらんだ)カルタ
野村 胡堂作品 
子供が浚(さら)われる事件が日本各地で多発する中、金座の勘定役・石井平四郎の息子・勇太郎が誘拐(かどわか)された。船を使って子供たちを南洋へ売り飛ばしていた密売組織を突き止めた銭形平次でしたが、救出した子供たちの中に勇太郎はいません。平次が落胆する中、犯人から身代金を要求する脅迫状が・・・・・

息がぴったりの平次と八五郎の人情譚が本当に興味ぶかいです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控047 どんど焼 
野村 胡堂作品
正月の二日の夜、乾物問屋「相模屋」の若旦那・勘次郎が、離屋(はなれ)の二階の部屋で、何者かに出刄庖丁で刺されて殺害された。勘次郎の妻・お清に気のあった手代の与母吉(よもきち)をしょっぴく縄張りの岡っ引・小網町の仙太。お清から、女好きの勘次郎と行儀見習いのお浜の関係を聞か・・・・・

密室殺人事件に挑む銭形平次の活躍を描いた捕物シリーズです。奇抜な殺害方法が実に興味ぶかい。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控048 お藤は解く 
野村 胡堂作品
深川木場の分限者・甲州屋萬兵衛が、家の風呂場で殺害された。甲州屋の家の者たち(若旦那の萬次郎や、妾のお直、支配人の伝之助など)を調べる銭形平次でしたが、甲州屋の行儀見習いである十九の娘・お藤の的確な推理と証言によって、皆の無実が証明されていきます。
平次の“縮尻(しくじり)”を黙認する吟味与力・笹野新三郎が たいへん格好いいです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控050 碁敵 
野村 胡堂作品
神田相生町の河内屋又兵衛の孫・喜太郎が殺害された事件を調べる銭形平次。又兵衛の娘・お米の夫である浪人・馬場要や、又兵衛の末娘・お富の許婚(いいなずけ)である油屋の佐吉らを調べますが、なかなか手掛かりが掴めません。そんな中、第二の殺人事件が・・・・・

下手人の犯行トリックを看破する銭形平次の手腕  囲碁の勝敗が決め手となる展開が興味ぶかい作品です。人気捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控051 迷子札 
野村 胡堂作品
左官・伊之助の娘・お北から、行方不明になった五つの弟・乙松の探索を頼まれた銭形平次。伊之助が、捨て子の乙松を生みの親に返して礼を貰ったと推察した平次は、事件をうっちゃっておくが、伊之助が何者かに斬り殺されたと知り、悔恨を覚えます。お北のために敵を討ってやろうと決心した平次は、乙松の生みの親を突き止め、大身の旗本家の秘事を・・・・・

お北のために奮闘する平次の活躍ぶりと人情味を描いて感動的作品です。捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控054 麝香(じゃこう)の匂い 
野村 胡堂作品
柳橋で芸者遊びをする板倉屋の旦那・伴三郎たち。真っ暗な部屋の中で「目隠し遊び」をしている最中、伴三郎の用心棒である白旗直八が、目隠しをしたまま斬り殺され、幇間(たいこもち)の左孝が二階から突き落とされてしまいます。芸妓のお勢やお駒を巡る色恋が・・・・・ 

三輪の萬七との、負けたら坊主頭の捕物対決の結末は いかに    銭形平次の活躍を描いた捕物小説シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控056 地獄から来た男 
野村 胡堂作品
地獄から来たという、顔が傷だらけの男の訪問に、思わず驚く銭形平次。その男は、江の島の崖から何者かに海へ突き落とされ、奇跡的に生き還った金物問屋「徳力屋」の主人・千之助でした。行方不明であった間に、身代も許嫁も横取りされてしまった千之助から、下手人の探索を依頼された銭形平次でしたが、思いの外、苦戦を・・・・・

銭形平次は人相見でも一流だったのね。犯人探しが興味ぶかい捕物小説です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控057 死の矢文 
野村 胡堂作品
恋人である植木屋・松五郎の娘・お駒に宛てた矢文を射た大店「相模屋」の若旦那・新助でしたが、その矢が誤ってお駒に当たってしまい、お駒は死亡してしまいます。松五郎が相模屋に怒りを爆発させる中、新助が植木鋏で喉を突かれて殺されてしまいます。当然、犯人は松五郎だと・・・・・

隣から飛んで来た矢が上向きに死体に突き刺さっていた謎。意外な犯人を突き止めていく銭形平次の名推理です。きっぷがいい松五郎が性格として興味ぶかい。
歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控059 酒屋火事 
野村 胡堂作品
鎌倉町の三村屋など、酒屋ばかりを狙った連続放火事件を調べる銭形平次。事件当夜、不審な行動をしていた三村屋の主人・安右衛門の甥・仲吉に嫌疑が掛かりますが、安右衛門の娘・お町の勇気ある証言によって無実が証明されます。三村屋に怨みのあ・・・・・

    それとも、お町に気のある者の仕業なのか    そして、酒屋ばかり放火する理由は   
重罪である放火犯人を特定していく銭形平次と八五郎の名コンビです。人気捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控060 蝉丸の香爐 
野村 胡堂作品
大店の主人・玉屋金兵衛が大名から借りた「蝉丸の香炉」が紛失した。玉屋の息子・金五郎の恋人・お糸(古道具屋・与次郎の娘)が疑われますが、何者かによって香炉は玉屋に戻されます。誰が香炉を盗み、誰が香炉を・・・・・ 

御用金が盗まれた二十三年前の事件との関連は    銭形平次の活躍を描いて興味ぶかい作品です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控062 城の絵図面 
野村 胡堂作品
奥州のさる大藩の国家老・石津右門と江戸留守居・大垣伊右衛門から助けを求められた銭形平次。幕府に居城修復の許可を得るために必要な大事な城の絵図面が紛失してしまったのです。絵図面を描いたお城大工の棟梁・柏木藤兵衛が責任を感じて自害し・・・・・。
絵図面を盗んだ意外な人物は誰だ    そしてその犯行動機は    

銭形平次、得意の投げ銭が爆発する  人気捕物小説シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控064 九百九十両 
野村 胡堂作品
高利貸しもしている鍼灸師の多の市が、検校の位を得るために、生活を切り詰めてまで溜め込んだ九百九十両が何者かに盗まれてしまいました。多の市の娘・お浜に頼まれ、事件を捜査する銭形平次でしたが、なかなか犯人の手掛かりが・・・・・

そんな中、多の市が住む長屋の隣人・お角が殺されてしまいます。

二転三転する犯人探しと、盗まれた小判の行方が たいへん興味ぶかいです。捕物シリーズです。
歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控065 結納の行方 
野村 胡堂作品
多額の借金を返済するため、美人で評判の娘・お関を、金持ちの仏具店「江島屋」へやむなく嫁がせることにした酒屋「大黒屋」の主人・常右衛門。しかし、結納として江島屋から大黒屋へ運ばれた三つの千両箱の中身が、小判から砂利に変・・・・・

三千両と砂利を瞬時に入れ替えたトリックと、三千両の意外な隠し場所が興味ぶかい作品です。捕物名人・銭形平次の活躍を描いたシリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控066 玉の輿の呪 
野村 胡堂作品
上総・勝浦の領主・植村土佐守に見初められ、妾(めかけ)になることが決まっていた雑司ヶ谷の茶店の娘・お菊が、湯屋の路地で喉笛を掻き切られて殺されました。縄張りの岡っ引・三つ股の源吉は、お菊と関係のあったノラクラ者の徳松と、お菊と一緒に銭湯に行っていた義姉・お吉を容疑者として捕まえます。

意外な下手人を突き止める銭形平次の見事な推理力です  人気捕物小説です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控071 平次屠蘇機嫌 
野村 胡堂作品
何やら怪しいと睨んだ料理屋「さざなみ」に、酔客のフリをして潜入した銭形平次は、入り口の輪飾りや二階の障子の一枚が、なぜか裏返しになっていることを突き止めます。大晦日に開店したのに、正月二日には閉店してしまった不思議と、粗品の手拭の模様の謎に挑・・・・・

平次と八五郎の“つかみ”が最高に興味ぶかい作品です。人気捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控073 黒い巾着 
野村 胡堂作品
高利貸し「山崎屋」の隠居・勘兵衛が絞殺され、五千両の大金が盗まれました。さらに、勘兵衛の孫である十歳の勘太郎も殺されてしまいます。紛失した勘太郎の巾着が、番頭の和助の荷物から発見されるが、果たして和助が・・・・・

   勘太郎が言った「六十三は今日だね」とは何を意味するのか    
見事な謎解きで五千両の隠し場所と犯人を突き止めていく銭形平次の活躍を描いた捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控075 巾着切の娘 
野村 胡堂作品
巾着切(きんちゃくきり=すり)に三百八十両という大金を取られてしまい、両国橋から身投げしようとした横山町の大店「増屋」の養子・徳之助とその恋人・お富を間一髪で助けた銭形平次。もと巾着切だったお富の父親・彦兵衛の話から、下手人は描き菊石(あばた)の東作という兇賊であることが判明します。大金を取り返すため、悪党仲間であった東作と交渉す・・・・・

愛娘のために一世一代の働きをします彦兵衛が本当に格好いいです。人気捕物小説です。
歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控076 竹光の殺人 
野村 胡堂作品
「平次、狸穴(まみあな)まで行って見ないか、竹光で武家が一人殺されたんでしたが」。与力・笹野新三郎に誘われ、浪人・福島嘉平太が殺された事件を調べる銭形平次。見事な洞察力で殺害トリックを見破った平次は、福島と同じ藩の武士であった隣人・岩根半蔵と福島の奉公人・藤吉の二人を・・・・・
さる大藩で起きた金蔵破りに絡んだ殺人事件の意外な結末は  

人間の思い付く一番タチの悪い罪     捕物帳シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控077 八五郎の恋 
野村 胡堂作品
神田、日本橋、下谷へかけて、通り魔のように荒し廻る神出鬼没の兇賊に手を焼いている銭形平次。兇賊の被害に遭った裕福な浪人・中江川平太夫の娘・お琴に恋をしているガラッ八の八五郎のために、平次は八五郎を用心棒として平太夫の家に泊まり込・・・・・

下手人は、軽業小屋の倉松か、易者の大谷道軒か、それとも 
連続強盗事件の解決と八五郎の恋の顛末を絡ませた展開が実にうまいです。捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控078 十手の道 
野村 胡堂作品
島原藩の家臣だった浪人・志賀内匠(たくみ)が行方不明になりました。内匠の母・加世と妻・お関から探索を頼まれた銭形平次は、内匠の主君であった暴君・高力(こうりき)左近太夫の魂胆を突き止めます。諸藩の怨みを買っている左近太夫は、参勤交代で無事に帰国するため、内匠を身代わりに使お・・・・・。

三万七千石の大名を相手に奮闘する町方の岡っ引・銭形平次の姿が素敵に格好いいです。人気捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控079 十七の娘 
野村 胡堂作品
界隈で評判の十七の娘二人(荒物屋のお今と三河屋のお三輪)が相次いで殺された。お今の婚約者であり、お三輪とも付き合っていた植木屋の専次が下手人だと思われましたが、そんな中、三人目の犠牲者が。十七の評判娘ばかりが殺害されるという奇怪な連続事件の意外な・・・・・  

銭形平次の活躍を描いた捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控080 捕物仁義 
野村 胡堂作品
四五人の男たちを集めて素読(そどく)を教えている浪人・皆川半之丞が、実は謀叛の企てをしているのではないかと疑う銭形平次。ガラッ八の八五郎を稽古の名目で半之丞の浪宅に通わせるが、八五郎は行方不明になってしまいます。さらに、半之丞の妹・お京が殺害されるという事件も・・・・・

半之丞の素性と“土”の謎  分限者・長崎屋の土蔵の秘密とは 
今回も たいへん興味ぶかい銭形平次シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控081 受難の通人 
野村 胡堂作品
元鳥越町の大地主・丸屋源吉の女房・お雪が毒死した。何者かが朝食の味噌汁に毒を入れたのです。戸棚の上の重箱の中にあった岩見銀山の鼠(ねずみ)捕りの毒を盗んだのは誰なのか  なかなか下手人の特定ができない中、美男で浮気者の源吉と関係のある女たち(小唄の師匠・お角、水茶屋の女・お楽)が、次々と災難に・・・・・

智恵のある下手人に手を焼く銭形平次でしたが。
人気捕物小説シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控082 お局お六 
野村 胡堂作品
箱根まで湯治旅(実は大事な目的のある旅)に出掛けた銭形平次でしたが、旅の途中で、名代の道中師・お局(つぼね)のお六に財布を掏られてしまい、藤沢の宿で相部屋となった二人組の浪人に命を狙われてしまいます。駿府へ運ばれる幕府の御用金を狙う悪党一味に取り囲まれてしまっ・・・・・

平次に心惹かれるお六の悲しい運命。ガラッ八の八五郎、大活躍でした   人気捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控083 鉄砲汁 
野村 胡堂作品
古道具屋で二分で買った脇差が十両で売れたと大喜びするガラッ八の八五郎。なぜ遊び人の吉三郎は、ナマクラだと知りながら、大金を出して八五郎の脇差を買ったのか    疑問を抱いた銭形平次は調べ始めるが、吉三郎は鉄砲汁(河豚の毒)にあたって死んでしまいます。吉三郎を毒殺した犯人を追跡する平次でしたが、命を執拗・・・・・

河豚(ふぐ)鍋のトリックと牙彫(けぼり)の根付(ねつけ)の秘密を解明していく銭形平次の活躍を描いた捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控090 禁制の賦
野村 胡堂作品 
内弟子・一色友衛の要望で、吹くと祟りがあると言い伝えのある秘曲「禁制の賦(ふ)」を演奏する笛の名人・春日藤左衛門でしたが、その最中に、姉娘・お百合が何者かに縄で絞め殺されてしまいます。お百合が妹娘・あやめと間違えられて殺されたと知った銭形平次は、藤左衛門にもう一度「禁制の賦」を吹かせて、事件当時の状況をそ・・・・・

意外な犯人を突き止める銭形平次の活躍を描いた捕物小説です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控091 笑い茸 
野村 胡堂作品
隅田川で舟遊びをするお大尽の磯屋貫兵衛たち。貫兵衛の振る舞いで赤酒(葡萄酒)を飲んだ取巻きや芸者たちが乱痴気騒ぎをする中、なぜか船頭の三吉が船底の栓を抜いてしまいます。三吉と取巻きの七平が水死体となって発見されるが、三吉の腹巻から百両の小判が見つかり、七平は何者かに背中を刺されていた。赤酒に笑い茸の粉を入れた貫兵衛が・・・・・

突飛すぎる展開が興味ぶかい捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控097 許嫁の死 
野村 胡堂作品
大地主「伊丹屋」の若旦那・駒次郎の嫁になることが決まっていた彼此屋(かれこれや)「十三屋(とみや)」の娘・お曽与(そよ)が、湯屋の帰りに何者かに絞め殺されました。駒次郎から下手人の探索を依頼された銭形平次は、お曽与を追い回していたやくざ者の勘三郎や、駒次郎の嫁になりたがっていた小唄の師匠・お舟を調べ上げる。お舟の従兄(いとこ)である居候の和助がお曽与殺しを白状します。

女に“男性”の不安を感じさせなかった陰気な男の秘めた情熱が印象的。凶器である三尺帯を巡って二転三転する展開が興味ぶかいです   人気捕物帳シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控098 紅筆願文 
野村 胡堂作品
旗本・横山主計(かずえ)の屋敷の祠から発見された紅筆で書かれた二十五字の謎の仮名文字。銭形平次が解読すると「若殿お命を速やかに縮め給へ、穴賢(あなかしこ)」という呪いの願文が現れ、主計から犯人だと疑われた後妻・お勇が身の潔白を主張して自害するという事件が・・・・・

屋敷内に住んでいる者の仕業に違いないが、果たして願文を描いた悪戯者は誰なのか    犯人探しが楽しめる捕物帳シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控099 お篠姉妹
野村 胡堂作品 
湯島の山名屋五左衛門が自邸の離屋(はなれ)で何者かに刺殺された。五左衛門の妾(めかけ)にされてしまい妹・お秋を救い出すため、五左衛門と交渉していた水茶屋の女・お篠や、お秋の許婚であり、五左衛門に積年の恨みがあった青年・宗次郎に嫌疑・・・・・

下手人は二百両の金を一体どこに隠したのか 
さすがの推理力を見せる銭形平次の活躍を描いた捕物小説です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控100 ガラッ八祝言 
野村 胡堂作品
裕福な酒屋・多賀屋勘兵衛の娘・お福と婿の錦太郎の祝言が行われる中、お福が何者かに刺殺されました。身の危険がある錦太郎に頼まれて、ガラッ八の八五郎が偽者の婿を演じていた最中の出来事でした。下手人が弄したアリバイ工作を看破した銭形平次は、なぜか祝言を続・・・・・

意外すぎる展開が楽しい娯楽捕物小説です。銭形平次の鮮やかな裁きが 見事です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控113 北冥の魚 
野村 胡堂作品
半年前に死んだ木場の材木屋「上州屋」の主人・荘左衛門が遺した何万両という大金がどこを探しても見つからず、やきもきする上州屋の人々。そんな中、大金の隠し場所を突き止めたという跡取り息子・荘太郎の弟・勇次郎が何者かに殺されてしまいます。与力筆頭・笹野新三郎の知恵を借りて、大金の隠し場所を突き止めた銭・・・・・

荘左衛門の遺書に書かれた「日比魚(ひびうお)」の三字の謎と意外な犯人は誰だ    宝探しが興味ぶかい娯楽捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控121 土への愛著 
野村 胡堂作品
吝(けち)で無慈悲で強欲な人物ゆえに、多くの人から恨まれていた雑司ヶ谷の大地主・寅五郎が殺された。事件を調べている目白の岡っ引・三ツ股の源吉から助けを求められた銭形平次は、子分のガラッ八の八・・・・・

二十年もの間、寅五郎にただでこき使われていた義弟の金次郎が下手人なのか    それとも、先祖代々の田地を寅五郎に取られてしまった作男の松蔵が下手人なのか  
銭形平次の人情味が素晴・・・・・

娯楽捕物帳シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控138 第廿七吉 
野村 胡堂作品
武家出らしい女・浪乃の家に曲者が忍び込み、同居する中老人・市太郎が殺害された事件。家の下女・お菊が毎日、おみくじを引きに出掛け、おみくじを通して、若い男と連絡を取り合っていると知った銭形平次。浪乃が長崎奉行・久野将監の妻で、訳あって貸家にこもっていることを・・・・・

殺人事件の意外な真相が興味ぶかい作品です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控139 父の遺書 
野村 胡堂作品
浪人・城弾三郎が刺殺された事件を調べる銭形平次。弾三郎は九州の藩で外国船の取締りをしていたが、抜荷がバレて藩を追放されていました。同役であった弾三郎から逆恨みを受けていた浪人・高木勇名が・・・・・
    
いつもながら平次の人情味がいいです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控150 槍の折れ 
野村 胡堂作品
小石川の大地主・成瀬屋の番頭・伝六が殺害された。成瀬屋に生け捕られ、刑死した大泥棒・蝙蝠(こうもり)冠兵衛の亡霊の仕業なのか    成瀬屋に強い恨みを持つ人物を調べる銭形平次でしたが、成瀬屋一家惨殺を狙った毒殺事件が起きて・・・・・

超人気の人気捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控157 娘の役目 
野村 胡堂作品
大泥棒・熊井熊五郎のせいで家が没落してしまった仕立屋の駒吉の娘・お秀から、熊五郎の捕縛を頼まれたガラッ八の八五郎。お秀に気のある八五郎は張り切りますが、熊五郎の巧みな手口に捜査は難航します。そんな中、銭形平次のもとに、熊五郎からの犯行予告の手紙が・・・・・

平次の動向に詳しすぎる熊五郎の意外な正体は    平次と八五郎の気の合ったやり取りが 楽しいです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控253 猫の首環 
野村 胡堂作品
浅草安倍川町の米屋「俵屋」の隠居・孫右衛門が、離屋(はなれ)の寝間で何者かに殺害された。当主の矢之助とお舟の養子夫婦が、日頃から、寝たきりの孫右衛門と孫右衛門の実の娘・お柳を邪魔者扱いしていたことを知っ・・・・・

猫の首環から難事件を解決していく銭形平次の活躍を描いた捕物シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控255 月待ち 
野村 胡堂作品
月待ち(月を拝む行事)の夜に、金貸の久米野官兵衛が自宅の二階で殺害された。親殺しの容疑で官兵衛の娘・お玉が逮捕されますが、お玉は犯人ではないと見抜いた銭形平次は、官兵衛の家中の者たちを調べ、事件の真相に迫っ・・・・・
短刀で胸を突かれて死んだにもかかわらず、血の出が少なかったのはなぜか 
銭形平次シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控260 女臼(めうす) 
野村 胡堂作品
雑穀屋・四方屋徳右衛門の息子・徳太郎が、妻・お染を殺害した疑いで捕まった。徳太郎の無実を信じる四方屋の下女・お米の熱心さにほだされた銭形平次は、事件を調べます。土蔵の路地で情夫・松五郎と逢引きしていた不行跡なお染を殺した真・・・・・

   七八貫目もある石臼を使った犯行トリック 
エンデイングが快い銭形平次作品です。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控267 百草園の娘 
野村 胡堂作品
板橋にある薬園「百草園」の園主だった故・小峰凉庵の美しい一人娘・お玉を巡って、命がけの恋の競争をします凉庵の弟子・横井源太郎と打越金弥。二つの盃のうち、一つの盃のお酒に毒を入れて、運悪く呑んだ方が死ぬという、二者択一の恐ろしい「果たし合い」をす・・・・・

一風変わった毒薬の「果たし合い」の意外な結果とカラクリが興味ぶかい銭形平次シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控294 井戸端の逢引 
野村 胡堂作品
飯田町にある小料理屋「柳屋」の客で、店の看板娘・お琴につきまとっていた旗本・大野田仁左衛門の倅(せがれ)・金之助が、柳屋の奥の一と間で何者かに刺殺されました。お琴と井戸端で“逢引”していたさ中に起きた事件だったため、一人で捜査を担当することになったガラッ八の・・・・・

。お琴とお糸の姉妹の意外な素性と、犯人の巧妙な犯行トリックとは
銭形平次シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控296 旅に病む女 
野村 胡堂作品
赤坂田町の浪人・大沢彦四郎の妻・お徳が何者かに斬殺されました。お徳が娘・お清の部屋で殺されたことから、お徳は、お清と間違われて殺されたのではないかと思われました。十日前、旅人に化けた若い女の泥棒を家に泊めてしまい、彦四郎が殺されそうになった事件と・・・・・

次々と人を殺していく極悪非道な犯人を突き止めていく銭形平次の活躍を描いた捕物小説シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控297 花見の留守 
野村 胡堂作品
誰かに命を狙われていると脅えていた駒形の大地主・佐渡屋平左衛門が、鉄砲で撃たれて殺害された。家族や店の者たちが皆、花見船に乗って花見に出掛ける中、家で留守をしていた平左衛門を殺害し・・・・・
    
犯人の手の込んだ犯行トリックを見破る銭形平次の活躍を描いたシリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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銭形平次捕物控298 匕首の行方 
相生町の酒屋「坂田屋」の養子・柳吉が離屋(はなれ)で変死しました。素行の悪さから坂田屋を追い出されることが決まっていた柳吉は、憎んでいた手代・喜三郎を犯人に仕立てるため、犬の首の紐を利用したトリックで、他殺に見せかけて自殺したのではないか。事件は解決し、坂田屋の新しい養子に喜三郎が・・・・・

平次らしい あっぱれなエンディングに大満足です。人気捕物小説シリーズです。歴史推理小説のおもしろい作品です。
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奇談クラブ(戦後版)01 第四の場合 
野村 胡堂作品
会長・吉井明子が開く「奇談クラブ」の当夜の話し手である倉繁大一郎は、画家・喜田川志津子と歌手・千束(ちづか)守が南伊豆の別荘の展望台から海に転落死した十年前の事件について、実は情死だったと発表します。しかし磯上伴作なる男は、志津子の夫・三郎による完全犯・・・・・
環(たまき)玉枝なる女は、さらに驚くべき証言をします。
過失死だと思われた事件の意外な真相は    二転三転の展開が興味ぶかい。「奇談クラブ」シリーズです。
深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)02 左京の恋 
野村 胡堂作品
主君である亀山城主・石川日向守に命じられて、腰元・多与里(たより)をモデルに、彫像「八百屋お七」を制作することになった彫物の名人・六郷左京。芸術のために、多与里の恋心を利用し、彼女を「八百屋お七」的な激情の女に変身させた左京は、その甲斐あって傑作を・・・・・

芸術至上主義の代償を描いて興味ぶかい。「奇談クラブ」シリーズです。 深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)03 鍵 
野村 胡堂作品
作曲家・小杉卓二の妻・由紀子が心臓麻痺で急死し、小杉の愛人・夢子が鍵のかかった寝室で刺殺された。事件は迷宮入りし、小杉の前に由紀子そっくりの双子の妹・寿美子が現れる。陰気だった由紀子とは違い、明るく妖艶な寿美子に心を奪われた小杉は、寿美子に結婚を・・・・・

ピアニスト・平賀源一郎が話す、未解決事件の意外な真相  「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)04 枕の妖異 
野村 胡堂作品
恋焦れていた組頭・伊奈長次郎の娘・お綾が、四十二歳も年上の大旗本・大森摂津守に進んで嫁入ったと知った二人の御家人・妻木右太之進と秋月九十郎。お綾が忘れられない妻木は、歓楽の夢が見れるという不思議な枕で、夜な夜なお綾の夢を見続け、お綾を見返してやりたい秋月は、時の老中・田沼意次の手先となって出世を・・・・・

教訓めいた話がなかなか興味ぶかい。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)05 代作恋文 
野村 胡堂作品
原稿が売れなくなってしまったため、代作業を始めた作家・東野(とうの)南次。若い女客・曾我野幽里子(ゆりこ)からラヴ・レターの代作を頼まれた東野は、熱烈な手紙を何本も書いているうちに、すっかり彼女のことが好きになってしまいます。幽里子を自分の物にしたいがために、彼女を殺してしまおうとさえ思った東野は、自己嫌悪に陥り、飛び降り自殺を・・・・・

ロマンティックな恋の冒険が素的。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)06 夢幻の恋 
野村 胡堂作品
男子禁制である女御殿に迷い込んでしまった身分の低い若侍・村松金之助は、将軍・徳川家斉の末の娘で、因州新田藩主・松平淡路守の養子である京姫と出会い、無謀にも恋してしまいます。もう一度、京姫に会いたくてたまらなくなった金之助は、修験者・大寿院から買った薬で京姫の夢を見続けるが、次第に衰弱していき、すっかり零・・・・・

青侍のプラトニックな恋の行く末はいかに。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)07 観音様の頬 
野村 胡堂作品
本所の羅漢寺にある百体の観音像の内の一体である幕末の仏師・天狗長兵衛が彫った観音菩薩の美しさにすっかり魅了された青年・南郷綾麿(あやまろ)。廃仏棄釈(偶像破壊)の運動によって、例の観音様が焼き払われる運命にあると知った綾麿は、恋人・香折(かおり)との祝言の席を飛び出して、観音像の救出に向・・・・・

仏像に恋してしまった青年と、仏像に嫉妬した少女の恋のてん末を描いて興味ぶかいです。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)08 音盤の詭計 
野村 胡堂作品
実業家・国府金弥が死亡し、多額の遺産を相続した若い妻・鈴子。レコードに吹き込まれた国府老人の意味不明な遺言状の解明を任された青年・望月辛吉は、鈴子が幼友達の森川森之助と再婚することを知るが。「ウレラソロク」や「オクズス」という謎の言・・・・・ 

レコード通の青年の活躍を描いた探偵小説。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)09 大名の倅 
野村 胡堂作品
山中で道に迷い、追いはぎに服も刀も取られてしまった濃州郡上の領主・金森兵部少輔の倅(せがれ)・出雲守頼門。曲者に襲われた娘・桂を助けた頼門は、彼女と恋に落ちますが、桂の父・遠藤主膳に結婚を反対されてしまいます。かつての領主・遠藤常久の弟である主膳は、兵部少輔を恨んでおり、兵部少輔の暴政・悪政に・・・・・

日本一の親不孝 を描いた時代小説です。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)10 暴君の死 
野村 胡堂作品
東北のある大藩の領主・阿武隈大膳正(だいぜんのしょう)は、取換え引換え気に入った美女を妾(めかけ)にしては、飽きると抹殺するというトンでもない暴君でした。家臣・三文字(さんもんじ)紋弥の入れ知恵で、領内から千人の美女が狩り集められ、その中から不幸にも呉服屋の娘・お菊が選ばれ・・・・・

歌舞伎役者の恋人・中村新八郎と別れて、大膳正の妾になったお菊もまた、同じ運命のもと、この世から消されてしまいます。
胸のすくラストシーンです 「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)11 運命の釦 
野村 胡堂作品
大学の同級生で会社の同僚でもある笠森仙太郎と丹波丹六。醜男でしたが偶然の力で人生を切り開く笠森と、努力家で美男子でしたが冷徹な丹波は、社長令嬢・美奈子を巡って恋の競争を繰り広げます。美奈子に求婚しますも拒絶されてしまった笠森は、美奈子と丹波の婚約を知・・・・・

カフスボタンがもたらした成功と挫折と再生。「奇談クラブ」です。
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奇談クラブ(戦後版)12 乞食志願 
野村 胡堂作品
振袖火事(明暦の大火)に巻き込まれ、素性の知れない美しい女・芳江に命を助けられた肥前島原四万石の城主・高力左近太夫高長の総領・伊予守忠弘。半蔵門外の上屋敷に戻った忠弘でしたが、芳江のことが忘れられず、彼女の・・・・・

大名の倅(せがれ)の決断を描いて爽やかです。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)13 食魔 
詩人・江守銀二や歌手・松尾葉子ら親しい友人五人を招待して、自慢の料理を振舞った美食主義者の伯爵・海蔵寺三郎。二十年もの間、美味を探求してきた伯爵でしたが、家の財産を使い切り、遂に今日、破産の宣告を受けてしまったという。そんな伯爵の最後の望み・・・・・

食魔の狂気を描いたホラーものでしたが、食にまつわる あたたかいエピソードと、ハッピーエンドなオチがおもしろいです。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)14 第四次元の恋 
野村 胡堂作品
同僚の矢留瀬(やるせ)苗子と仲良くなった新聞記者・京極三太郎は、毎日、苗子の夢を見るようになる。夢の中の世界(第四次元の世界)で苗子との恋の遊戯を楽しむ三太郎でしたが、現実世界では、同僚の横里鯨之進(けいのしん)に苗子を取ら・・・・・

「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)15 お竹大日如来 
野村 胡堂作品
気難しい家の主人・勘解由(かげゆ)や、ケチで嫉妬深い内儀・お杉にこき使われている豪家・佐久間家の下女・お竹。お杉の死体が井戸の中で発見され、奉公人・金助が首を吊って死亡するという不審な事件が起きる中、勘解由は修験者・玄沢坊から、お竹は大日如来の生身の姿だと・・・・・

生き仏として祭り上げられたお竹は、江戸中で人気となってしまいます。

迷信を信じる日本人気質を描いて興味ぶかい作品です。「奇談クラブ」シリーズです。深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)16 結婚ラプソディ 
野村 胡堂作品
名曲「お江戸ファンタジー」や「にっぽんシンフォニー」を作曲した天才作曲家・左近倉平(さこん・くらへい)の助手をしている青年・深沢深(ふかざわ・ふかし)でしたが、恋の狩人(ラブ・ハンター)である左近に、美しい恋人・三室銀子(みむろ・ぎんこ)を横取りされてしまいます。左近と銀子の結婚式で、深沢は自作の曲を演奏す・・・・・

天才作曲家のとんでもない秘密を描いて興味ぶかい作品です。「奇談クラブ」シリーズです。
深みのあるサスペンス小説です
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奇談クラブ(戦後版)17 白髪の恋
野村 胡堂作品 
ブラジルに移住し、コーヒーの栽培で成功を果たした藤波金三郎。三十七年前、初恋の美女・国木田染子と一緒に秋田から上京する途中、宮城県・小牛田(こごた)で不思議な一夜を過ごした思い出を、ずっと忘れられずにいる金三郎は、老女となったお染を尋ねて、久しぶりに日本に帰って来・・・・・

白髪の恋の恐ろしい冒険のてん末、人の心の不思議を描いた「奇談クラブ」シリーズです。 深みのあるサスペンス小説です
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青い眼鏡 
野村 胡堂作品
「花房一郎    あんな者はもう時世遅れだよ、岡っ引に背広を着せたような探偵に、最新式の知識を応用します、大谷千尋(せんじん)は捕まる筈は無い」。大勢の部下を使って銀行を襲撃している泥棒・大谷千尋を追跡している名探偵・花房一郎。禿頭の文士に変装した彼は、都銀行の地下の食堂の常連を観・・・・・

。劇場のちらしの仕掛け(青色と赤色のトリック)が読みどころの探偵小説です。深みのあるサスペンス小説です
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江戸の火術 
野村 胡堂作品 
砲術の御前試合に勝って、断絶した井上家を再興したいと意気込む江州の浪人・井上半十郎でしたが、江戸へ行く道中、赤痣の美女・お静に、大事な「井上流砲術の秘巻」を盗まれてしまいます。実はお静は、敵同士である稲富喜三郎の妹で、半十郎の許嫁・敏代でした。敏代を追跡する半十郎でしたが、喜三郎の罠にはまって・・・・・

兄・喜三郎の大それた野心と、妹・敏代の半十郎への恋心。火砲の技術を巡る争いを描いて興味ぶかいサスペンス小説です。
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黄金を浴びる女 
野村 胡堂作品 
美人で評判の水茶屋の娘・お駒。大恩のある勘定奉行・矢部駿河守の密偵をしている権次から、不正蓄財の疑惑のある金座の役人・後藤三右衛門の総領・三之丞の愛妾になって、後藤の屋敷の蔵を探索するように頼まれる。恋人である勘定奉行の下役・相沢宗三郎のことを吹っ切り、後藤の屋敷に乗り込・・・・・

大飢饉で窮乏する人々を救うため、自分の身を捨てる女主人公の姿を描いた悲恋話です。
歴史小説のおもしろい作品です
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大江戸黄金狂 
野村 胡堂作品 
不思議な手紙に誘い出されて、箱根の山中へと向かう素性の異なる男女七人(浪人・山浦丈太郎や、茶屋の女・お滝、僧・空善たち)。実は彼ら七人は、百年前に七万両の大金を遺して死んだ金山奉行・大久保石見守の子孫たち・・・・・

。七枚の絵図面が揃うと大金の隠し場所が明らかになると知った彼らは、七万両を独占しようと殺し合いを演じるのでした。七人を箱根へ集めた張本人は誰か    そして悪魔的な筋書きの恐ろしい結末は    
めっぽう興味ぶかいエンターテインメントサスペンス小説です。推理小説のおもしろい作品です
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踊る美人像 
野村 胡堂作品 
帝都劇場の女優・柳糸子がアパートの自室で怪死した。等身大の彫刻「踊る美人像」の手に握られた短銃が発射して、糸子が死んだのだ。人形が人間を射殺するという難事件に挑む警視庁の花房一郎は、糸子の友人たちを集めて、犯罪当夜の出来事を再・・・・・

奇抜なトリックが興味ぶかい探偵小説です。サスペンス小説のおもしろい作品です
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女記者の役割 
永田町の外交研究会の事務所に泥棒が入り、外交上重要な機密書類が盗まれました。特種記事が欲しい新聞記者による犯行だと睨んだ警視庁の花房一郎は、前外相で外交研究会の会長・園田敬太郎の娘・花枝と付き合っている東京新報記者・高・・・・・

どんでん返しの展開が楽しめる“名探偵・花房一郎もの”探偵小説です。
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幻術天魔太郎 
野村 胡堂作品 中編。兄・徳川家光と将軍の跡継ぎを争い、無残な死を遂げた忠長その忠長の子である少年・駿河太郎は、父の仇、将軍・家光を討つべく江戸城に潜入するも捕縛されてしまいます。磔(はりつけ)になる寸前に、幻術の達人・心外道人に助けられた太郎は、修行して幻術を習・・・・・

世話になった人々の窮地を救ったり、家光に仕える大久保彦左ヱ門たちを懲らしめたり、妖術使いの少年・猫間犬丸と対決したり、幻術を駆使して活躍する太郎。そしていよいよ、日光参拝に出掛けた家光の命を狙う太郎でした。徳 をテーマに展開される娯楽時代小説です。軽快なタッチで楽しく読める。
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十字架観音 
野村 胡堂作品 
禁制の切支丹(キリシタン)宗徒である許婚(いいなずけ)の鹿の子(かのこ)と一緒に狭い浪宅に住んでいる元・山形藩士・松根余吾之介(よごのすけ)。乳母だったお元の娘で、妖艶な町芸者のお秋に、すっかり焚きつけられてしまった彼は、取り潰しになった主君・最上家の仇である山野辺右衛門の家を襲撃・・・・・

切支丹弾圧を描いた悲恋話です。歴史小説のおもしろい作品です
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礫心中 
野村 胡堂作品 
老中・水野忠邦による「天保の改革」のせいで、父親である廻船問屋・増田屋惣兵衛が入牢し、家の財産も没収され、一家が破滅してしまったお豊。姉・お藤を自害に追い込んだ冷酷非道な南町奉行・鳥居甲斐守を恨み、殺害しようとしますが、逆に甲斐守にいいように丸め込ま・・・・・

。腰元として忠邦の屋敷に潜入したお豊は、忠邦を殺害する機会を窺います。
凄絶なる感涙のラストシーンです  いい作品です。歴史小説のおもしろい作品です
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百唇の譜 
野村 胡堂作品 
恋人の真弓に若侍・半沢良平という許嫁(いいなずけ)がいるため、彼女と一緒になれない荒井千代之助は、役者に身を落とし、淫蕩な生活を送るようになります。九十九人の女を弄(もてあそ)んだ千代之助は、百人目である美しい尼と出会い、口説・・・・・

契った女の唇のキスマークを蒐集している妖悪な男の末路を描いた復讐ばなしです。
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芳年写生帖 
野村 胡堂作品 
死骸やさらし首など、血なまぐさい絵ばかり描いている浮世絵師・月岡芳年。彰義隊の落武者・日下部欽之丞に命を助けられた芳年は、官軍に追われている欽之丞を浅草の・・・・・

欽之丞に気がある押しかけ女房・およつと、芳年に気がある隣家の娘・お浜の不和が悲劇を生む展開が凄いです。
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裸身の女仙 
野村 胡堂作品  年頃まで碓氷の山奥で裸で育ち、軽業の一座に拾われた後、三千石の旗本・安城郷太郎の妾(めかけ)となったお鳥。出生の秘密を知っているという浪人・萩江鞍馬に会うため、雑司ヶ谷の鬼子母神へ行くお鳥でしたが、郷太郎の怒りに触れ・・・・・

嫉妬に狂う四十男・郷太郎の悪性格ぶりが興味ぶかい作品です。
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