小酒井不木(こさかい・ふぼく)/人工心臓 メデューサの首 死の接吻<あらすじ 要約>計20冊

小酒井不木(こさかい・ふぼく)/人工心臓 メデューサの首 死の接吻<あらすじ 要約>計20冊

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小酒井不木(こさかい・ふぼく) 
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ある自殺者の手記 
小酒井不木の 短編集です。加藤君、僕はいよいよ自殺することにしました。自分と同じ「加藤」姓で、同じ年に生まれ、同じく医者でもある君が、恋人である看護婦の恒子さんと抱擁し、接吻しているところを目撃してしまった僕でした。
失恋したことを悟った僕は、・・・・・

どんでん返しのエンディングが楽しめるショート集です。

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按摩 
小酒井不木の 短編集です。老按摩(あんま)に身体を揉ませるニコチン中毒の男ですが、按摩が盲目となった恐ろしい経緯を聞き、恐怖のあまり、煙草を吸う気が失せてしまいます。「実はねえ旦那、私は若い時に人殺しを・・・・・

 小気味良いショート作品集です。

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遺伝 
小酒井不木の 短編集です。「如何(どう)いう動機で私が刑法学者になったかと仰(おっ)しゃるんですか」。吉原の花魁・初花(はつはな)と深い仲になったKは、子供の頃に相次いで両親が殺されたという彼女の悲しい身の上を聞きます。彼女の両親を殺した犯人を、僅かな・・・・・

「これを御覧なさい。これが、彼女の手に握られて居た、恐しい刑法の条文です」。刑法の条文を上手く使った推理小説作品です。

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外務大臣の死 
小酒井不木の 短編集です。外相官邸で開かれた舞踏会のさ中、D外相がピストルで暗殺されました。外相夫人から犯人捜索を依頼された探偵・松島龍造は、舞踏会の招待客を集めて、暗殺時の状況を再現するが。「この事件には、たった・・・・・

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汽車の切符 
小酒井不木の 短編集です。狂言自殺をして別人に成りすました小泉五郎は、自分を捨てた女・村田照子を計画的に殺害するが、逮捕されるのではないかという恐怖に苛まれます。自分と瓜二つの男・小室淳一が犯人として逮捕されたという記事を読んだ彼は、小室とその妻に興味を抱きます。「このとおり切符はもう・・・・・

新聞記事を気にする犯人の心理状態や、意表の展開による収束が たいへん興味ぶかい作品です。

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疑問の黒枠 (奈落の井戸)
小酒井不木の 長編集です。
新聞に自分の死亡広告を出された名古屋の富豪・村井喜七郎。冗談好きの村井は、これを機会に「模擬葬式」を挙行するが、棺桶の中で変死してしまいます。
姿が見えなくなった村井の娘・富子の行方を捜す恋人・中沢保は、村井の信任を得ていた青年・押毛に疑いを掛けますが、押毛も・・・・・

「黒枠(死亡広告)」は誰が何のために出したものなのか  法医学教室から村井の死体を盗み出した人物が殺人犯人なのか  事件の背後に潜んでいる「悲劇的事情」と、真犯人は一体誰なんだ 
「新聞の死亡広告」「模擬葬式」「殺人方程式」」など、趣向を凝らしたアイテムを駆使し、複雑に入り組んでいくストーリー展開の面白さと、登場人物たちの関係が次第に関連づいていく鮮やかさな品です。

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愚人の毒 
小酒井不木の 短編集です。西洋では亜砒酸のことを“愚人の毒(フールスポイズン)”と呼ぶ。未亡人の奥田トメが四回目の発作を起こして絶命しました。死因は亜砒酸中毒。恋人との結婚をトメに反対されていた長男・健吉と、トメから勘当を言い渡されていた次男・保一に・・・・・

「だって、未亡人は亜砒酸中毒で死んだではありませんか」。津村検事の活躍を描いた推理小説作品です。どんでん返しのエンディングがいいです

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稀有の犯罪 
小酒井不木の 短編集です。N男爵家からダイヤを盗み出した三人組の宝石盗賊(箕島、仙波、京山)。警察の追跡を恐れた箕島は、とっさにダイヤを飲み込みますが、独り占めしたと誤解した仙波は、箕島を射殺してしまいます。ダイヤを取り返すため、箕島の死体が安置された法医学教室の解剖室へ・・・・・

「これが胃で、この中にダイヤモンドがあるはずだ」。臓器盗難の顛末を描いたユーモア・ミステリー作品です。

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死体蝋燭 
小酒井不木の 短編集です。暴風雨の夜、本堂の阿弥陀如来の前で、小坊主の法信に世にも恐ろしい・・・・・

人肉の焼ける匂いがたまらなく好きになった和尚は、小坊主の良順を殺して、蝋燭にします。
「和尚さま、どうぞ勘弁してくださいませ」。ユーモア・ホラー作品です。

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死の接吻 
小酒井不木の 短編集です。恋を語るには暗い方がいい。そして死を語るにも。友人・佐々木京助の妻・敏子に恋をしてしまった青年・雉本静也です。コレラが大流行しているのを幸いに、京助をコレラに見せかけて亜砒酸(あひさん)中毒死させた静也でした。
「そ、それでは敏子さんは」、「佐々木に済まないけれど」、「敏子さん、・・・・・

医師の信頼は誤診にあるという皮肉な作品です  

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手術 
小酒井不木の 短編集です。「探偵趣味会」に集まったメンバー達でした。「今晩は、人間の共食いを話題としようではありませんか」。元看護婦・C子さんが語る世にも恐ろしい出来事とは  講習生たちが見守る中、子宮摘出手術を・・・・・

「もう、手術はすんだ。後始末をしてくれたまえ」。誤診手術の顛末を描く怪奇小説作品です。

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新案探偵法 
小酒井不木の 短編集です。「新案探偵法」なるものを発明した生理学者・鯉坂嗣三(こいさかつぐぞう)君。それは、「犬の嗅覚を応用した条件反射によって犯人を鑑定します」というものなのですが、いよいよ実際に・・・・・

「おい君、君が煙草屋のよし子を殺したのだろう。白状したまえ」。笑えるユーモア小説作品です。

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人工心臓 
小酒井不木の 短編集です。生理学者・A博士が語る人工心臓発明の顛末。生活現象の悉(ことごと)くを、純機械的に説こうとする学説「機械説」の信者である私は、病気や死など人類の恐怖を取り除くことを目的に、人工心臓の研究に取りかかります。動物での実験を経て、いよいよ人間での実験を行うのだが。人工心臓を完成させたA博士が、その研究を放擲してしまった理由とは  「人工心臓の快さ  恐怖を知らぬ人工心臓  人工心臓こそは病気に対する・・・・・

  何という平安な世界であろう 」。人工心臓の思わぬ誤算と結末が面白くて深い作品です。

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謎の咬傷 
小酒井不木の 短編集です。銀座で宝石商を営む大原伝蔵が、自宅の居間で何者かに殺害されました。咽喉笛(のどぶえ)の咬傷(かみきず)から、大原に咬み付いて窒息死させたのは、女であることが判明します。「これで犯罪の動機がわかったが、同時に第四者の存在が・・・・・

索物色情狂(フェチシスト)が引き起こした意外に複雑な殺人事件を霧原警部が解決する作品です。“第四者”の正体が余りに意表を突いていておどろきます

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呪われの家 
小酒井不木の 短編集です。「極めて穏かに訊問して、最後に一言だけ言えば犯人は必ず自白するものだ」。真夜中の路上で身元不明の若い女が刺殺された事件でした。現場付近にいた不審者・平岡とその同居人・鬼頭を訊問するが、なかなか白状しようとしません。被害者が死に際に・・・・・

「訊問」によって犯人を完落ちさせる警視庁警部・霧原庄三郎の活躍を描いた探偵小説作品です。

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被尾行者 
小酒井不木の 短編集です。「どこまで狡猾な男だろう。まるで散歩しているように見せかけて、その実熱心に探偵してあるくのだ」。探偵に尾行されていることに気がついた宝石店の店員・梅本清三。借金を返すため、無断で店の指輪を質入れしたことが、どうやら店の主人にバレてしまったらしいのです。恋人・妙子にすすめられて、店の主人に一切を白状・・・・・ 

興味ぶかい作品です。

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秘密の相似 
小酒井不木の 短編集です。網膜炎に罹(かか)って右目が失明したということを秘密にしたまま、Tと結婚した文子(ふみこ)でしたが、その秘密に堪え切れなくなり、結婚の翌日に実家に戻ってしまいます。秘密を打ち明けて、許しを請(こ)う手紙をTに送る文子でした。「そうして又、私は日本の現代の結婚の・・・・・

結婚と虚偽とがとかく離れがたい関係にあることは、実に呪うべき現象だと思います」。結婚と虚偽の相
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暴風雨の夜 
小酒井不木の 短編集です。医師M氏の忠告を無視して、財産家の娘・友江と結婚した黴毒患者の信之。案の定、友江は病気に感染してしまい、信之によって土蔵に監禁されてしまいます。「旦那様、どうかなさいましたか 」、「友江の死体が、消えて・・・・・

M氏が語る怪談の真相とは。 単なる怪談ではなく、どんでん返しの最後が 興味ぶかい作品です。

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メデューサの首 
小酒井不木の 短編集です。トランプ遊びで負けた者の身体に悪戯書きをして楽しむ医学生に、「若い女の身体に落書きをすると、意外な悲劇が起こる」と忠告する五十年配の紳士でした。元医者だという彼は、ギリシャ神話に出てくる怪物「メデューサの首」を はらんだと思い込む女性患者の話を始めます。「それに先生、実を言うと、わたしはまだもう一つ心に願っていることがあるのです。それは温泉宿でわたしのお腹に悪戯書きをした人間を捜し出し、思う存分復讐してやりたいということです。しかし、それがだれであるかはもとよりわかりません。が、もしわたしが・・・・・

妄想に取り付かれたナルシシズムの女の執念を描いたホラー小説作品です。

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恋愛曲線 
小酒井不木の 短編集です。恋しき女性・雪江と明日結婚する実業家Aへの記念品として「恋愛曲線」なるものを贈ることにした科学者。雪江をAに奪われ、失恋の絶頂にある彼は、恋愛のシンボルである心臓についての研究に没頭し、動物の心臓では飽き足らず、切り出した人間の心臓まで使って、遂に「恋愛曲線」を・・・・・。

失恋の絶頂×失恋の絶頂=恋愛の極致   「僕は今無限の喜びを感じて居ます。これが恋愛の極致でなくて何でありましょう」。おどろきのエンデイングとなります  医学の知識を駆使した怪奇小説です。いい作品です

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