甲賀三郎(こうが・さぶろう)/急行十三時間 琥珀のパイプ 真珠塔の秘密<あらすじ 要約>計10冊

甲賀三郎(こうが・さぶろう)/急行十三時間 琥珀のパイプ 真珠塔の秘密<あらすじ 要約>計10冊

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甲賀三郎(こうが・さぶろう) 
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悪戯 
友人と自宅で将棋を指す私だが、彼の何気ない言葉にブチ切れて、彼を殺してしまいます。庭に死骸を埋めた私でしたが、彼の手駒だった角と歩だけがなぜか・・・・・
死骸を掘り起こす私でした。思わぬ形から犯行が露見してしまう犯罪小説です。

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急行十三時間 
甲賀三郎の短編集です。脅迫団の手口を真似て、高利貸を営む父親からまんまと大金を捲き上げた息子のAとAの友人の私です。大阪にいるAに大金を手渡すため、夜行列車に乗車した私でしたが、知らぬ間に偽札にすり替えられてしまいます。向かいの座席に座っていた怪しい二人でした   
五十くらいの頬骨の出た男と、七十近い白髪の老翁のどちらか・・・・・

 すり替え事件のとんだ顛末を描いたユーモア・ミステリー小説です。

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蜘蛛 
甲賀三郎の短編集です。突如として大学を辞め、専門外の蜘蛛の研究を始めた辻川博士でしたが、不注意から毒蜘蛛に咬まれて死んでしまいます。辻川の研究室の始末を任された私(大学の助手)は、秘密の日記を発見します。辻川の同僚・潮見博士が・・・・・

円筒形の奇妙な研究室の驚愕の構造とは  「眼だ眼だ。おそろしい蜘蛛の眼だ」。蜘蛛の恐怖を描いたホラー・ミステリー小説です。

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血液型殺人事件 
甲賀三郎の短編集です。毛沼博士が自宅の寝室で変死した事件の渦中に引き摺り込まれてしまった私です。過失によるガス中毒死という毛沼の死因に疑問を抱いた私は、密室トリックを解明するが。「二十二年以前を思い出せません。なぜ・・・・・

血液型を暗示した奇怪な脅迫状の謎と、長年に渡って競争関係にあった毛沼博士と笠神博士の奇しき因縁です 
血液型を巡る意外な結末が興味ぶかいミステリー小説の秀作作品です。

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黄鳥の嘆き 
「そういえば、例の雪渓の発掘ですね。あれはどういう目的だったか、あなたはご存じありませんか」、「分りません。私はやっぱり頭が変になった所為(せい)じゃないかと思っているんですが」。突如として乗鞍岳の雪渓発掘という無謀を始めた子爵・二川重明が、毒薬を飲んで自殺しました。二川家の顧問弁護士だった父の日記や、重明の遺書を読んだ友人・野村は、二川家の出生や相続にまつわる秘密を知り、・・・・・

意外なる雪渓発掘の目的とは一体なんでしょう  日記や遺書、講演速記の独白体を用いて描くことで文体が多彩となり、楽しく読むことができます。ミステリーの秀作作品です。

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琥珀のパイプ 
甲賀三郎の短編集です。暴風雨の夜、新築住宅で不可解な放火殺人事件が発生しました。昨年起きた二つの事件謎の男の奇妙な万引事件と、白昼宝石強盗事件  との関連は  水銀を利用した犯行トリックを見事に解明して見せた青年記者・松本順三でした。「松本さん、あなたは恐るべき方じゃ、あなたのような方が・・・・・

三つの事件の意外な真相が たいへん興味ぶかい作品です。

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情況証拠 
甲賀三郎の短編集です。情況証拠ばかりで確証のない困難な殺人事件を弁護する法学博士・青山周吉です。真犯人を突き止めるため、ある手段に打って出た青山でしたが、見知らぬアパートの一室で、奇怪な死を遂げてしまいます。「本人の自白なく・・・・・

「駄目だ。情況証拠にしかならない」。奸智(かんち)にたけた犯人の殺害トリックです   探偵役の謎の青年・松沢某を登場することで、大変面白い作品となっています。

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真珠塔の秘密 
美術工芸品展覧会に出展された「真珠塔」が何者かによって模造品とすり替えられたのです  犯人は高い窓から侵入していたと推測されたが、あれだけの塔を高い窓から運び出し、偽物を運び入れ・・・・・  

「今度の事件は頗(すこぶ)る簡単だよ。君。つまり二から一引く一さ」。意表をつく すり替え方法が興味ぶかい作品です。名探偵・橋本敏(びん)の活躍を描いた探偵小説です。

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ニッケルの文鎮 
甲賀三郎の短編集です。ええ、お話しするわ、あたしどうせお喋りだわ。研究者でもある診察所の先生が何者かに殴殺されました。兇器の文鎮に付いていた指紋と、先生の遺書から、犯人は高利貸の・・・・・

書生の内野と下村の推理によって、事件は意外な形で解決します。ニッケルの文鎮を使った巧妙なトリックでした 世間を騒がせている泥坊「無電(ラジオ)小僧」の正体とは   散り散りになった研究原稿を巡る騒動を描いた探偵小説です。

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罠に掛った人 
甲賀三郎の短編集です。高利貸しの玉島から借りた金の返済に窮した友木は、玉島を殺して自殺する決心をするが、玉島の家の前で大金を拾うという幸運に恵まれます。わくわく顔で帰宅した友木だが、「玉島を殺して自殺します」という妻・伸子の・・・・・

「運命だよ。運命と云う奴はいつでも罠を掛けて待っているんだよ。それが人生なんだ」。運命をめぐるサスペンス小説です。

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