犬田卯(いぬた・しげる)/錦紗 競馬 

————————————————————————————————————
犬田卯 (いぬた・しげる) 
————————————————————————————————————

錦紗 
犬田卯の 短編集です。欲しくてたまらなかったレーヨン錦紗(きんしゃ)を買いに町へ出掛けるお通だが、半月かけて貯めたお金を紛失してしまい、“うっかりぽん”な自分にたまらなく・・・・・

「でも、残りものに福があるって言うじゃない」。“婚期おくれ”の自分の現状を、まだ売れずに残っている錦紗に託し、元気を取り戻す女主人公の姿が素晴らしいです  いい作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

競馬 
犬田卯の 短編集です。。不景気の中、競馬で儲けようと考えた百姓の仙太は、月末の納税に必要な五円札を女房に内緒で持ち出し、いざ競馬場へ参上します。満を持して馬券を買おうとしたら、何ということだ  出走時間となってしまい・・・・・

呆然とします仙太の前に、降って湧いたような“幸運”が訪れます。気の毒すぎるオチが興味ぶかい  貧すれば どんす する小説です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む