彼岸過迄/夏目漱石<あらすじ 要約>

「彼岸過迄/夏目漱石

就職活動に疲れた田川敬太郎は、風呂の後に同じ下宿の森本からおもしろい昔話を聞いていました

その後、彼は、満州へいってしまいました。

友人の須永市蔵から叔父の田口を紹介してもらい 敬太郎はある男の探偵を頼まれますが、男が若い女と会って食事をしたという以外に、たいした情報は得られません。

田口にロクな報告のできなかった敬太郎は、その男に直接会って話をすることになりました。

それは松本という須永のもう一人の叔父で、高等遊民 として暮らしていました。

女は、田口の娘 千代子でした。

松本は雨の日の来客中に、愛娘を急死させた経験があり。

それ以来雨の降る日には人と会わないのだと、千代子は語りました。

須永は 千代子とは いいなづけのような関係にあったが、田口は許す気がありません。

須永も「恐れない女」と「恐れる男」との結婚を望んではいません。

しかし、他の男が身近に現れると、急に嫉妬心にかられ、

それゆえに、千代子から「貴方は卑怯だ」と、結婚する気もないのに思わせぶりな態度を取るのは侮辱であると、責められることになります。

敬太郎は、彼の前で突然 とまったと 見えるこの物語が、これから先どう永久に流転していくだろうかと考えるのでした。

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