ベニスの商人 /シェイクスピア<あらすじ 要約>

ベニスの商人 /シェイクスピア<あらすじ 要約>

ユダヤ人の高利貸シャイロックは、日ごろ こころよく思っていなかったベニスの商人アントニオに3000ダカットのカネを貸しました。

ところが、貿易船が帰港せず、アントニオは返済不能になってしまいます。

アントニオがシャイロックと交わした契約書には、「もし期日までに返済できなければ、胸の肉1ポンドを与える」という文言を入れていました。

シャイロックはただちに裁判所に訴え、契約の履行を迫りました。アントニオの窮状を見かねた知人が代わりに返済しようとしたが、シャイロックは「すでに契約の期日は過ぎている」と言って、カネを受け取ろうとしません。

裁判所は契約書どおりに肉を切り取ることを許可しました。

シャイロックは裁判官をほめたたえ、さっそくナイフを取り出し、アントニオの肉を取ろうとしました。そのとき裁判官が、「契約書には1ポンドの肉とはあるが、血のことは書いていない。

もし一滴の血でも流そうものなら、所有地も財産も没収する。また、肉が1ポンドより多くても少なくても相成らぬ」と宣告したのでした。