水滸伝 /編者不詳<あらすじ 要約>

水滸伝 /編者不詳<あらすじ 要約>

12世紀はじめの北宋、徽宗(きそう)皇帝の時代、山東の梁山泊(りょうざんぱく)という水郷に集まった英雄・豪傑の宗江、盧俊義以下108人の長編物語です。

その当時、蔡京ら4人の高官が国政を牛耳り、悪政のかぎりを尽くしていました。それに対し、悪政のために罪を犯したり、あるいは罪に陥れられたりした不平の徒、無頼の輩たちは、官権に反抗しつつ天下を横行していました。

彼らは「替天行道、忠臣報国」を旗印に、官軍を幾度となく撃退しました。しかし、その後 彼らは梁山泊を捨て、皇帝に拝謁しました。

そして勅命によって北方に遠征し、敵を破り、さらに各地の反乱を次々に平定していきました。

この戦いの間に、108人の多くは戦死したり、病没したりしました。都に凱旋できたのは、わずか27人のみでした。

彼らはその戦功によって、それぞれ官職、職位を授けられ、その半数は任地に赴くが、残ったあとの者は官職を返上して野に下るのでした。

こうして27人もそれぞれ、別れ別れになっていきますが、恩賞をうけて地方官になった宗江ら5人の将も、ついには昔の仲間から殺されることになります。