蘭郁二郎(らん・いくじろう)/火星の魔術師、夢鬼 他<あらすじ 要約>計10冊

蘭郁二郎(らん・いくじろう)/火星の魔術師、夢鬼 他<あらすじ 要約>計10冊

  あらすじ

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蘭郁二郎(らん・いくじろう)
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宇宙爆撃
菊池寛の 短編集です。超大巨人によって宇宙が爆撃される前に、地球人自ら地球を爆砕し、地球に科学が存在したことを超大巨人に誇示しなければなりません。磁気学研究所ボルネオ支所に赴任した村尾健治からの手紙を読んだ東京の実験室主任・木曾礼二郎は、元素変換の実験に夢中になるあまり、村尾が地球を爆砕しようとしていることを・・・・・

科学の進歩、一狂人の手によって地球が弄ばれる恐怖がせまります。飛躍した論理が興味ぶかいユーモア科学小説です。おもしろい冒険小説 です
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火星の魔術師
蘭郁二郎の 短編集です。従弟の英二を誘って、天文台のある高原へやって来た火星好きの会社員・大村昌作。「か、火星の果実」、「左様、進化した果実です」。人工的に染色体の数を増やして、巨大な作物を作っている農園業・志賀建吉と出会った二人は、健吉の発明に・・・・・

染色体の虜になった男の悪魔的な野望を描いて興味ぶかいユーモア・ホラー小説です。
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孤独
短編集です。銀座の裏通りにある喫茶店「ツリカゴ」の常連となった洋次郎は、古くからの常連客の男に・・・・・

「騒然たる中の空虚、織る人込の中にこそ本当の孤独があるのです」。孤独を題材に都会の恐怖を描いた作品です  おもしろいホラー小説 です
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蝕眠譜
短編集です。久し振りに親友・黒住箒吉と会った春樹でしたが、余りに窶れ果てた彼の容貌に驚きます。まどろみの快感を味わうために、極端に眠りを減らしているという箒吉でした。
「君、とても信じてはくれないだろうけど、その彼女。ルミは、あの夢現(ゆめうつ)つのまどろみの中・・・・・

座敷牢のような部屋で展開される奇怪極まる光景を目の当たりにした春樹でした。常軌を逸した狂気の世界を描いていて興味ぶかい作品です。
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鉄路
蘭郁二郎の 短編集です。「轢いた。到頭、轢いちまった」。自殺者が後を絶たない“魔のカーブ”で人を轢いてしまった列車の機関手・源吉。それ以来、轢殺の魅力に囚われた彼は、轢死人のない日のやるせなさを、カフェの女給・京子を愛撫することで紛らわせます。
「どうせ、魔のカーヴだ。死にたい奴は死ね、俺は介錯して・・・・・

“轢殺鬼”と化した男の恐ろしい計画とその破滅 を描いた猟奇小説の優秀作品です。
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脳波操縦士
蘭郁二郎の 短編集です。静養中の奥伊豆で、科学者・森田源一郎と出会った遠藤。森源の家に住む美少女・ルミに恋心を抱いた彼でしたが、彼女は何と森源の脳波で動く精巧な電気人間でした。最愛のルミが、ないはずの意志を持ち、遠藤に恋していると知った森源でした。「あたし、おまえが好きなの、好きなの、・・・・・

世にも奇怪な人造人間との恋愛の顛末(偶然がもたらす悲劇)を描いて興味ぶかい空想科学小説です。
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白金神経の少女
蘭郁二郎の 短編集です。「恋愛電気学」なるものを研究している老人・鷲尾と出会った青年・河井。研究費を捻出するため、所有するミケランジェロの絵画を売るという鷲尾でした。「最も非数学的なもの、つまり恋愛というものを、じゃね、電気学的に闡明(せんめい)しよう・・・・・

白金(プラチナ)の神経を持った美少女・木美子の秘密と、絵画を鑑定する河井の推理が興味ぶかいミステリー小説です。
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魔像
蘭郁二郎の 短編集です。人間の各部位を拡大した写真が部屋の壁に貼ってある奇妙な家に住む中学時代の同級生・水木舜一郎と偶然に再会した寺田洵吉。
異様な写真を撮り続けている写真マニア・水木の助手と・・・・・

「僕には前から考えている一生一代の大願目があるんだ、それを撮ったら、展覧会をやろう」、「一体何を撮るんだい、無論 僕はどんなことでも手伝うけど」。最後のオチが楽しめるホラー小説です。
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夢鬼
蘭郁二郎の長編集です。
侮辱の中で育てられ、蒼白い「歪んだ心」を持った「極東曲馬団」の少年座員・鴉(からす)黒吉。偏執なまでに恋い慕う花形少女・貴志田葉子と思いがけず仲良くなった黒吉は、いつからか空中ブランコで空を飛ぶ時に「予言の夢」の幻影を見るようになります。
年若き麗魔・葉子への未練(執着)と、幻影の妖夢が忘れられない黒吉は、もう一度空を飛ぶため、航空研究所のパラシューターの仕事に就きます。そして「夢」の予言どおり、葉子と・・・・・

あの暴雨風(あらし)の夜の出来事(最初の接吻)以来、「葉子」という偶像の俘囚(とりこ)になってしまった少年・黒吉の行き着く先(破滅)を描いた 幸福小説です。
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鱗粉
蘭郁二郎の 短編集です。海開きで賑わうK海水浴場で美少女殺人事件が起こります。その現場で知人の山鹿十介と偶然に再会した白藤鷺太郎でした。不審な行動をする山鹿のことを疑う鷺太郎は、学友の沢村春生らの協力で、山鹿の犯行トリックを・・・・・

「山鹿、この上もないおみやげだぞそら、蝶や蛾がうじゃうじゃいる」、「あ、そ、それは」。蝶・蛾の恐怖症と地下室の驚くべき秘密を描いて興味ぶかい猟奇ミステリー作品です。
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