平林初之輔(ひらばやし・はつのすけ)/オパール色の手紙、夏の夜の冒険<あらすじ 要約>計11冊

平林初之輔(ひらばやし・はつのすけ)/オパール色の手紙、夏の夜の冒険<あらすじ 要約>計11冊

  あらすじ

————————————————————————————————————
平林初之輔(ひらばやし・はつのすけ)
————————————————————————————————————

アパートの殺人
平林初之輔の 短編集です。東京キネマの女優・山上みさをがアパートで絞殺された事件です。彼女と関係のあった三人の男(野球選手の神村進、雑誌記者の村井保、実業家の松木久作)は、いずれも犯行を否認しますが、陳述と事実の相違が次第に・・・・・

主に関係者の証言だけで構成された推理小説です。女の部屋で実は三人の男たちが“鉢合わせ”した場面が 興味ぶかい作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

オパール色の手紙
短編集です。また手紙が来た。あの恐ろしいオパール色の手紙です。夫宛てに届く手紙を盗み読んだ妾(わたし)でした。夫は愛人と頻繁に愛の文通を・・・・・

激しい嫉妬と苦痛を感じる中、女の手紙がまた届きます。普通のどんでん返しとは違う心理サスペンス作品となっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

犠牲者
平林初之輔の 短編集です。「君は昨夜、浅野護謨(ゴム)会社の小使を殺したろう  」。無実の罪で警察に拘引されて・・・・・

殺人事件の真相を推理する弁護士の私でしたが、友人の瀬川秀太郎は意外な解釈を披露します。人間の過誤の犠牲となる善良すぎる男の悲劇です  「今の社会に生きてゆくためには、もう少し悪ずれのしていることが絶対に必要です」。現代社会の現実を描いた推理小説作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

少年探偵 呉田博士と与一
短編集です。幼児が次々と誘拐される謎の事件がありました。呉田博士が養っている不良少年に嫌疑が・・・・・

呉田博士の論文をきっかけに事件を解決していく少年・浅田与一君の活躍を描いた探偵小説です。中学生の与一君と警察官の父親との会話による展開が とても軽快で楽しい作品となっています。推理小説 です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

人造人間
平林初之輔の 短編集です。「今度の実験は私の生命と名誉とをかけての実験ですから、万一しくじったら私は何もかも破滅します」。試験管の中で人造胎児を育てるという世界的にセンセーショナルな実験を・・・・・

妻も子供もある村木と不倫関係に陥った助手の内藤房子は、村木の子を、出産します。家族を捨てる事も、愛人と別れる事もできず、紳士としての体面を気にする男の破滅を描く作品となっています。
サスペンス小説 です
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

探偵戯曲 仮面の男
平林初之輔の 短編集です。戯曲。世間を騒がせている“仮面強盗”を利用して、自邸で開く園遊会を盛り上げようと考えた成金実業家・・・・・

仮面強盗に化けて、皆を驚かせようとしますが、本物の仮面強盗が現れます。「自分の生活の保障もできんのに、恋だとか愛だとかいう人並みな考えを起こすのはよしたがいいぞ」、「何をっ 」。金持ちの宝石・貴金属しか盗まない仮面強盗の正体と苦悩を描く作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

謎の女
平林初之輔の 短編集です。「あたし、妙なお願いなんですけれど貴方の奥さんにして、どっかへつれてって下さらない  」。熱海のホテルで出会った謎の女「山野さん」からの意外な頼みに、驚きながらも承諾した新聞記者の・・・・・

偽名を使って姿を隠しているという彼女を連れて、東京のホテルに移った龍之介は、奇妙なアバンチュールに胸がときめきます。 これからの展開は と思ったところで未完の作品でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

夏の夜の冒険
平林初之輔の短編集です。線路の土手にうずくまっていた九歳の子供(しげる)を保護した会社員の私と同僚の時国です。ぶたれるから家に帰りたくないという子供を・・・・・

親になってはいけない親の存在と、親を選べない子供の不幸の現実です。 味わい深い作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

秘密
平林初之輔の 短編集です。四年前に結婚を約束したまま離ればなれになっていた元恋人の浅田雪子からの突然の手紙がきました。外務省の翻訳官である三浦は、妻のみな子には内緒で、雪子に会いに横浜へ行きますが、電車の中で、妻にそっくりな女を見かけます  ホテルの中で、妻と同姓同名の女が・・・・・

自分の秘密を知られたくない男が、期せずして妻の“秘密”を知るという意外な展開です  興味ぶかいミステリー作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

山吹町の殺人
平林初之輔の 短編集です。牛込区山吹町に住む元カフェの女給・朝吹光子が殺害されました。光子の生活を援助していた役人・大宅三四郎は、同棲している許嫁の嘉子が、嫉妬に駆られて犯行に・・・・・

犯人が弄したアリバイ工作を看破する私立探偵・上野陽太郎の活躍を描いた探偵小説です。  互いに犯人だと疑心暗鬼の三四郎と嘉子の心理状況がとても興味ぶかい作品となっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

予審調書
平林初之輔の 短編集です。空き家で発見された女性の変死体がありました。過失による殺人を自首した息子を助けたい原田老教授は、息子の精神異常を主張します   篠崎予審判事は、冷ややかな調子でそれを否定し、原田を・・・・・

「せがれはどのくらいな罪になるのでしょう」、「謀殺となると、まず、九分通り死刑ですかね」。玄関で殺された死体が、どうして台所へ移動していたのか   二転三転の展開を呼ぶ興味ぶかい作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む