直木三十五(なおき・さんじゅうご)/大岡越前の独立 寛永武道鑑 他  <あらすじ 要約>計3冊

直木三十五(なおき・さんじゅうご)/大岡越前の独立 寛永武道鑑 他  <あらすじ 要約>計3冊

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直木三十五 (なおき・さんじゅうご) 
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大岡越前の独立 
直木三十五の 短編集です。徳川家の落胤だと称している天一坊のことで頭を悩ましている老中・松平信祝(のぶとき)は、天一坊が本物の落胤でもあっても、贋者として処分するよう、南町奉行・大岡越前守に頼みます。しかし、罪なき者を罰することは、判官としての良心が許さないと、・・・・・

「世間で、評判のよいのも尤もだのう、とてもかなわぬわい、越前、あははは」。名判官の名判官たる“理屈”が興味ぶかい作品です。歴史小説のおもしろい作品です
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寛永武道鑑 
直木三十五の 短編集です。剣客・荒木又右衛門が義弟の仇である河合又五郎を討った「鍵屋の辻の決闘(伊賀越えの仇討ち)」を、又五郎の助太刀をした槍の名手・桜井半兵衛の視点で描きます。「助太刀をするのでは無い。荒木と勝負をするのだ。同じ・・・・・

武士の意地から、助けたくもない又五郎に加勢する半兵衛でした。死に様を気にする半兵衛の姿が、立派というよりも滑稽・哀れに感じる作品です。歴史小説のおもしろい作品です
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寺坂吉右衛門の逃亡 
直木三十五の 短編集です。大石内蔵之助たちに最後まで下郎扱いされたことに腹を立てた寺坂吉右衛門は、討ち入り当夜、吉良邸の門前から逃亡してしまいます。「何処まで、俺を辱かしめるのだ    何処まで、・・・・・   

誰が、お前等について行くものか。皆、殺されてしまえ。附人に、斬られてしまえ畜生っ」。赤穂浪士四十七士の中で唯一の生き残りである寺坂吉右衛門を、卑怯者・臆病者として描く作品です。歴史小説のおもしろい作品です
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