野菊の墓 /伊藤左千夫<あらすじ 要約>

野菊の墓 /伊藤左千夫

おもな舞台は、千葉県松戸に近い矢切村です。 旧家の子供・政夫は、家事手伝いにきた2歳年上の従姉の民子と親しくなります。

しかし、年ごろの娘であり、周囲の人間も心配したり ねたんだりして、母もまた気にかけて二人に注意 しました。

ある秋の日、二人は家の用事で綿摘みに 出かけて二人だけの時間を過ごしました。しかし、帰りが随分遅くなったため、怒った母は 政夫を東京の学校の寄宿舎に早めに帰し、民子は自分の家へもどされました。

民子は 強制的に 他家に嫁に行かされ、流産で命を落としてしまいます。 死んだ民子の左手には、紅絹(もみ)のきれに包んだ政夫の写真と手紙が堅く握られていました。 民子の墓の周りには、好きだった野菊の花が茂って咲いていました。

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