宮沢賢治(みやざわ・けんじ)/風の又三郎、銀河鉄道の夜<あらすじ 要約>計18冊

宮沢賢治(みやざわ・けんじ)/風の又三郎、銀河鉄道の夜<あらすじ 要約>計18冊

  あらすじ

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宮沢賢治(みやざわ・けんじ)
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オツベルと象
宮沢 賢治の 短編集です。百姓たちを使って稲 扱(こ)きをしているオツベルは、ふらっとやって来た白い象を懐柔して働かせ始めます。食事である藁の量を減らされ、こき使われるようになった象は、遂に・・・・

経営者の資質と過重労働の問題を描いて非常に現代的な風刺物語でもあります。
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貝の火
宮沢 賢治の 短編集です。川で溺れていたひばりの子供を助けてあげた子兎(こうさぎ)のホモイでした。お礼に「貝の火」という宝珠の玉を貰ったホモイは、動物たちから尊敬され、すっかり・・・・・

お父さんの心配をよそに、悪党の狐(きつね)を家来にしたホモイは、狐の悪事に加担していきます。「たった六日だったな。ホッホ たった六日だったな。ホッホ」。ふくろうのあざ笑いに、はっとさせられます。刺激的な寓話です  童話作品です。
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風の又三郎
宮沢 賢治の 中編集です。どっどど どどうど  どどう谷川の岸の小さな学校に、不思議な転校生・高田三郎(風の又三郎)がやって来ました。「やっぱりあいづ又三郎だぞ。あいつ 何かすると きっと・・・・・

喧嘩になった又三郎と耕助が仲直りする場面は、微笑ましく、感動します。又三郎と子供たちの心温まる交流を描いた名作童話です。
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銀河鉄道の夜
宮沢 賢治の 中編集です。病気の母を抱え、学校帰りに活版所で働く少年・ジョバンニは、気がつけば、親友・カムパネルラと銀河鉄道を旅していました。乗客たちと交流していくうち、この列車が天上へ行く死者を運ぶ列車だと知る。「僕きっとまっすぐに進みます。きっと・・・・・

悲しみを乗り越え前向きに生きる決心をする姿に感涙します。
ブルカニロ博士がジョバンニに話してきかせる言葉は、何度読んでも胸に響きます。
銀河鉄道の乗客である女の子が語る「さそり」の話が、宮沢賢治の童話に共通するテーマそのもので、印象に残ります。銀河鉄道の夜は、涙なくしては読めない最高傑作作品です。 童話作品です。
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グスコーブドリの伝記
宮沢 賢治の 短編集です。イーハトーヴの森で幸せに暮らしていた少年・グスコーブドリでしたが、飢饉(ききん)が原因で両親が蒸発し、妹・ネリが人攫いにさらわれてしまいます。
尊敬するクーボー大博士の推薦で、「火山局」で働き始めたブドリは、親切なペンネン老技師と出会います。冷夏による凶作を何とかして防ぎたいブドリは・・・・・

「私のようなものは、これからたくさんできます。私よりもっともっとなんでもできる人が、私よりもっと立派にもっと美しく、仕事をしたり笑ったりして行くのですから」。不幸な境涯にもかかわらず、前向きに生きる主人公です。感動を呼ぶ秀作童話です。涙が止まりません。童話作品です。
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虔十公園林
宮沢 賢治の 短編集です。いつもはあはあ笑いながら森や畑の中を歩いている虔十(けんじゅう)。家の裏の野原に松を植えた虔十は、皆の嘲笑にめげず、立派な松林に成長させます。格好の遊び場ができた村の子供たちは・・・・・

子供らの幸せのために信念を貫いた虔十の偉大さに加え、虔十に理解を示した家族も素晴らしいです。幸せとは何かを問う作品です。
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植物医師 郷土喜劇
宮沢 賢治の 短編集です。戯曲。植物病院を開業した植物医師・爾薩待(にさつたい)。枯れた陸稲(おかぼ)のことで相談に来る農民たちに、「それは針金虫の害です。亜砒酸をおかけなさい」と、同じことを繰り返し言って・・・・・

寛大な人ばかりで主人公は良かったです。
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セロ弾きのゴーシュ
宮沢 賢治の 短編集です。 音楽会の練習をするセロ弾きのゴーシュでしたが、楽長に下手だと叱られてしまいます。毎夜、ゴーシュの家にやって来る動物たち。「だってぼくのおとうさんがね、ゴーシュさんはとてもいい人で・・・・・

。動物たちとの交流を通して、音楽だけでなく人間的にも成長していく様子が微笑ましい物語です。童話作品です。
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注文の多い料理店
宮沢 賢治の 短編集です。猟の途中、山で迷子になった二人の紳士は、西洋料理店「山猫軒」を発見します。その店は、廊下と扉が連続するヘンテコな店がまえでした。「ことに肥った方や若い方は、大歓迎いたします」    「壷のなかの・・・・・

食べに行く食堂ではなく 食べられる食堂です 怖くて楽しいユーモア・ホラー小説です。
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ツェねずみ
宮沢 賢治の 短編集です。「ツェ」という名前のねずみは、「いたち」や「柱」や「バケツ」から親切にされるが、その親切を逆恨みした挙句、・・・・・

皆から嫌われてしまった「ツェ」は、「ねずみ捕り」の好意で、餌を貰います。感謝の大切さを描いた教訓童話です。
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毒もみのすきな署長さん
宮沢 賢治の 短編集です。「毒もみをして魚をとってはなりません」。国の法律を破って、魚を捕る者が現れた。「子供らが、あなた(署長さん)の・・・・・

「そいつは大へんだ。僕の名誉にも関係します。早速犯人をつかまえます」。裁判で死刑となった犯人のあっけらかんとした態度が とても凄いです
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どんぐりと山猫
宮沢 賢治の 短編集です。山猫から「面倒な裁判があるから来て」というおかしな葉書をもらい、大喜びの一郎でした。自分が一番偉いとそれぞれ・・・・・

「裁判ももう今日で三日目だぞ、いい加減に なかなおりしたらどうだ」。山猫から助言を求められた一郎の解決策です  幸せな気分になれる童話作品です。
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なめとこ山の熊
宮沢 賢治の 短編集です。「この次には熊なんぞに生まれなよ」。生計のため仕方なく、なめとこ山の熊を・・・・・

猟師から 熊の皮と胆を ものすごく安く仕入れる荒物屋の主人の卑しさ。こういう形でしか救われないエンディングは、悲しいです   熊と猟師の心の交流を描く秀作童話作品です。
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猫の事務所
宮沢 賢治の 短編集です。猫の歴史と地理を調べる猫の第六事務所です。同僚の虎猫たちから嫌がらせを受け、泣き出し・・・・・

ヘンテコで暢気な仕事ぶりが何とも滑稽です。お役所体質を見事に風刺しています。
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茨海小学校
短編。火山弾と浜茄を採りに茨海(ばらうみ)の野原に出掛けた私(農学校の教師)は、茨海狐小学校に迷い込み、成り行きで狐たちの・・・・・

人間が云う狐のよく捕れる罠とは  、人間を利用した養鶏奨励の方法は  。「殊に若い鶏の肉ならば、もうほんとうに軟かでおいしいことと云ったら」。とても変わったヘンテコな授業が楽しいユーモア小説です。
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祭の晩
宮沢 賢治の 短編集です。秋のお祭りに出かけた亮二は、無銭飲食をした大きな男が、村の若者になじられている現場に出くわします。男が正直者で悪い人ではないと思った亮二は、・・・・・

。 「薪をあとで百把持って来てやっから、許してくれろ」。心が洗われるほんとに素敵な童話です。
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山男の四月
宮沢 賢治の 短編集です。「さあ、飲むよろしい。これながいきの薬ある。さあ飲むよろしい」。木こりに化けて町へやって来た山男でしたが、薬売りの中国人・陳にだまされて、体を・・・・・

「助けてくれ、わあ」。のん気で心優しい「山男」を描いたユーモア・ホラー童話です。
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雪渡り
宮沢 賢治の 短編集です。「堅雪(かたゆき)かんこ、凍(し)み雪しんこ」。雪がすっかり凍った森の中で、小狐(こぎつね)の紺三郎と出会った四郎とかん子の兄妹。「私らは全体いままで人をだますなんてあんまりむじつの罪をきせられていたのです」、「そいじゃきつねが人を・・・・・

雪の凍った月夜の晩、狐の幻燈会に招待された二人は、狐の作った黍団子(ぎびだんご)を出されて。「食うだろうか。ね、食うだろうか」。分かり合えることの素晴らしさを描いた感動童話です。
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