志賀直哉/城の崎にて 他 <あらすじ 要約>計4冊

志賀直哉/城の崎にて 他 <あらすじ 要約>計4冊

———————————————————————————————————
志賀直哉 (しが・なおや) 。
———————————————————————————————————

赤西蠣太 
志賀直哉の 短編集です。仙台藩で起きたお家騒動「伊達騒動」前夜でした。伊達兵部の家来・赤西蠣太(かきた)は中年の醜男です。実は密偵である彼は、怪しまれずに仙台を離れるため、若くて美しい腰元・小江(さざえ)に恋文を書き、フラれて恥をかき、屋敷に居たたまれなくなって・・・・・

。「私には新しい感情が湧いて参りました」。
もてない男にも希望をもたらすという素敵な 時代小説作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

城の崎にて 
志賀直哉の短編集です。山手線にはねられ、重傷を負った自分は、療養のため城崎温泉に出掛けます。死んだ蜂や殺された鼠のこと、投げた石がたまたま当たってイモリが死んでしまった出来事を考えます。偶然に死ななかった自分と、偶然に死んだイモリたち。「生きている事と死んでいっている事と、それは両極ではなかったようです。それ程に・・・・・

生死の境を経験した作者の心境を描いた代表作品です。
時代小説作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

好人物の夫婦 
短編集です。「旅行おしんなってもいいんだけど、いやな事をおしんなっちゃあいやよ」、「そりゃあ請け合わない」、「そんならいや。もう、いやいや」。そういうこと(不倫)を仕兼ねない危険性のある 良人(おっと)と、そんな良人の性格が悩みの種になっている細君でした。若い女中の滝が妊娠・・・・・

“好人物の夫婦”に生じた“危機”を描いた興味ぶかい作品です。時代小説作品です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む

佐々木の場合 
志賀直哉の 短編集です。山田家で書生をしている僕(佐々木)は、お嬢さん(山田家の幼い娘)の子守りをしている少女・富(とみ)と関係を持ちます。「キッスだけよ」、「当り前だ」。僕が富を呼び出して、接吻しているわずかな間に、お嬢さんが大きな火傷を負うという悲劇が起きてしまいます。「十六年前に・・・・・

自分の妻になることが彼女の幸福だと考える男の苦悩(エゴイスティック)を描いた印象的な作品となっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あらすじの続きを読む