日本名作速読朗読文庫 名作速読朗読文庫vol.446 小酒井 不木全集1読上機能付きProfessional版小酒井 不木(こさかい ふぼく、本名:小酒井 光次(こさかい みつじ)、1890年(明治23年)10月8日 – 1929年(昭和4年)4月1日)は、日本の医学者、随筆家、翻訳家、推理作家である。翻訳家、随筆家、探偵作家の他に、SFの先駆者とも言われる。東北帝国大学教授であり、医学博士でもある。当時、生理学の世界的な権威だった 本文内容見本 玉振時計の秘密 小酒井不木 一 これまで塚原俊夫君の取り扱った事件の中には、ずいぶん複雑なものもありましたし、また、きわめて簡単なものもありました。しかし、簡単といっても、俊夫君にとってその解決が容易であったというだけでして、事件そのものはかなりにむずかしいものが多かったのであります。 これから皆さんにお話ししようとする事件も、警視庁の人たちがもてあましたあげく、俊夫君によって、たちどころに解決された殺人事件であります。犯人はたしかにあの男であると推定されておりながら、その男がじゅうぶん計画をしてやったことでありますから、警視庁の人たちはその証拠をあげることができなかったのです。 けれども、どんなに巧妙に計画された犯罪でも、どこかに必ず手ぬかりがあるものです。この事件においても、やはり犯人は大きな手ぬかりをしていたのです。しかし、その手ぬかりを、警視庁の刑事たちは気がつかなかったのでして、ただ俊夫君だけが、それを容易に発見して、ついに犯人を自白せしめることができたのであります。 こういう探偵事件を紹介するには、俊夫君のところへ事件が依頼された当時から書きはじめて、俊夫君が解決するまでを、順序ただしく述べるのが普通ですけれど、今になっては、何もかも分かっているのですから、むしろ、私は犯罪の顛末を先に述べて、それから、俊夫君がそれを解決した模様を語ろうと思います。というのは、皆さんにも、この事件のどこに手ぬかりがあったかを、あらかじめ考えていただきたいと思うからであります。 代表作品 少年科学探偵 文苑閣 1926 (小酒井不木少年科学探偵集 1) 死の接吻 聚英閣 1926 稀有の犯罪 大日本雄弁会 1927 疑問の黒枠 波屋書房 1927 (世界探偵文芸叢書) 闘病問答 春陽堂 1927 慢性病治療術 日本心霊学会 1927 医談女談 人文書院 1928 タナトプシス 内観社 1928 実験遺伝学概説 /小酒井光次 春秋社 1929 恋愛曲線 春陽堂 1932 (日本小説文庫) こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.446 小酒井 不木全集1読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
446 | 1 | 小酒井 不木 | 好色破邪顕正 | 22209 | 大 |
446 | 2 | 小酒井 不木 | 「小酒井不木集」はしがき随筆 | 255 | 小 |
446 | 3 | 小酒井 不木 | 紫外線 | 11267 | 大 |
446 | 4 | 小酒井 不木 | 自殺か他殺か 随筆 | 7532 | 大 |
446 | 5 | 小酒井 不木 | 死体蝋燭 | 5186 | 中 |
446 | 6 | 小酒井 不木 | 死の接吻 | 13322 | 大 |
446 | 7 | 小酒井 不木 | 手術 | 5114 | 中 |
446 | 8 | 小酒井 不木 | ヂュパンとカリング随筆 | 3250 | 中 |
446 | 9 | 小酒井 不木 | 『少年科学探偵』序小説 | 647 | 小 |
446 | 10 | 小酒井 不木 | 新案探偵法 | 11304 | 大 |
446 | 11 | 小酒井 不木 | 人工心臓 | 22334 | 大 |
446 | 12 | 小酒井 不木 | 深夜の電話 | 20087 | 大 |
446 | 13 | 小酒井 不木 | 「心理試験」序 | 4758 | 中 |
446 | 14 | 小酒井 不木 | 頭蓋骨の秘密 | 10995 | 大 |
446 | 15 | 小酒井 不木 | 体格検査 | 3250 | 中 |
446 | 16 | 小酒井 不木 | 玉振時計の秘密 | 7865 | 大 |
446 | 17 | 小酒井 不木 | 段梯子の恐怖 | 1368 | 小 |
446 | 18 | 小酒井 不木 | 痴人の復讐 | 6829 | 大 |
446 | 19 | 小酒井 不木 | 血の盃 | 7039 | 大 |
446 | 20 | 小酒井 不木 | 闘争 | 13613 | 大 |
合計冊数20 合計文字数178224
名作速読朗読文庫vol.447小酒井 不木全集2読上機能付きProfessional版小酒井 不木(こさかい ふぼく、本名:小酒井 光次(こさかい みつじ)、1890年(明治23年)10月8日 – 1929年(昭和4年)4月1日)は、日本の医学者、随筆家、翻訳家、推理作家である。翻訳家、随筆家、探偵作家の他に、SFの先駆者とも言われる。東北帝国大学教授であり、医学博士でもある。当時、生理学の世界的な権威だった 本文内容見本 謎の咬傷 小酒井不木 一 これも霧原警部の「特等訊問」の話である。 銀座四丁目に、貴金属宝石商を営んでいる大原伝蔵が、昨夜麹町区平河町の自宅の居間で、何ものかに殺されたという報知が、警視庁へ届いたのは、余寒のきびしい二月のある朝であった。 霧原警部は、部下の朝井、水野両刑事と警察医とを伴って、直《ただ》ちに自動車で現場《げんじょう》調査に赴《おもむ》いた。大原の邸宅は大震火災直後バラック建になっていて、石の門柱をはいると、直径十 間《けん》ばかりの植込みを隔てて右手が洋式の平家、左手が日本風の平家で、中央は廊下でつながれ、玄関は日本建の方について居た。 警部の一行が到着すると、番に来ていた巡査と、この家の書生とが出迎えた こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.447小酒井 不木全集2読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
447 | 1 | 小酒井 不木 | 名古屋スケッチ | 5861 | 中 |
447 | 2 | 小酒井 不木 | 謎の咬傷 | 14581 | 大 |
447 | 3 | 小酒井 不木 | 肉腫 | 3536 | 中 |
447 | 4 | 小酒井 不木 | 二重人格者 | 4462 | 中 |
447 | 5 | 小酒井 不木 | 「二銭銅貨」を読む随筆 | 2307 | 小 |
447 | 6 | 小酒井 不木 | 猫と村正 | 10332 | 大 |
447 | 7 | 小酒井 不木 | 呪われの家 | 18960 | 大 |
447 | 8 | 小酒井 不木 | 白痴の知恵 | 11858 | 大 |
447 | 9 | 小酒井 不木 | 初往診 | 1661 | 小 |
447 | 10 | 小酒井 不木 | 鼻に基く殺人 | 6088 | 大 |
447 | 11 | 小酒井 不木 | 卑怯な毒殺 | 5292 | 中 |
447 | 12 | 小酒井 不木 | 髭の謎 | 11761 | 大 |
447 | 13 | 小酒井 不木 | 被尾行者 | 6039 | 大 |
447 | 14 | 小酒井 不木 | 秘密の相似 | 7170 | 大 |
447 | 15 | 小酒井 不木 | 紅色ダイヤ | 11366 | 大 |
447 | 16 | 小酒井 不木 | 変な恋 | 3181 | 中 |
447 | 17 | 小酒井 不木 | ポオとルヴェル | 2059 | 小 |
447 | 18 | 小酒井 不木 | 塵埃は語る | 11623 | 大 |
447 | 19 | 小酒井 不木 | 墓地の殺人 | 24493 | 大 |
447 | 20 | 小酒井 不木 | 「マリー・ロオジェ事件」の研究 | 16087 | 大 |
合計冊数20 合計文字数178717
名作速読朗読文庫vol.448高村 光雲全集1読上機能付きProfessional版高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) – 1934年(昭和9年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である 本文内容見本 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし 高村光雲 ある日、また、四人が集っていますと、相変らず仕事場の前をぞろぞろ人が通る。私達の話は彼の佐竹の原の噂に移っていました。「佐竹の原も評判だけで、行ってみると、からつまらないね。何も見るものがないじゃありませんか。」 「そうですよ。あれじゃ仕様がない。なにか少しこれという見世物が一つ位あってもよさそうですね。なにかこしらえたらどうでしょう。うまくやれば儲かりますぜ」「儲る儲らんはとに角、人を呼ぶのに、あんなことでは余り智慧がない。 代表作品 『高村光雲懐古談』新人物往来社 1970 『幕末維新懐古談』岩波書店 1995 『人間の記録 高村光雲 木彫七十年』日本図書センター 2000 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.448高村 光雲全集1読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
448 | 1 | 高村 光雲 | 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし | 7827 | 大 |
448 | 2 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 01 私の父祖のはなし | 3514 | 中 |
448 | 3 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 02 私の子供の時のはなし | 2404 | 小 |
448 | 4 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 03 安床の「安さん」の事 | 1981 | 小 |
448 | 5 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 04 私の父の訓誡 | 468 | 小 |
448 | 6 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 05 その頃の床屋と湯屋のはなし小説 | 1033 | 小 |
448 | 7 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 06 高村東雲の生い立ち | 3044 | 中 |
448 | 8 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 07 彫刻修業のはなし | 3487 | 中 |
448 | 9 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 08「木寄せ」その他のはなし小説 | 1622 | 小 |
448 | 10 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 09 甲子年の大黒のはなし | 484 | 小 |
448 | 11 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 10 仏師の店のはなし(職人気質)小説 | 1755 | 小 |
448 | 12 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 11 大火以前の雷門附近 | 1512 | 小 |
448 | 13 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 12 名高かった店などの印象小説 | 5923 | 中 |
448 | 14 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 13 浅草の大火のはなし | 2858 | 小 |
448 | 15 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 14 猛火の中の私たち | 4229 | 中 |
448 | 16 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 15 焼け跡の身惨なはなし | 1489 | 小 |
448 | 17 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 16 その頃の消防夫のことなど小説 | 2349 | 小 |
448 | 18 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 17 猫と鼠のはなし | 4977 | 中 |
448 | 19 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 18 一度家に帰り父に誡められた小説 | 3266 | 中 |
448 | 20 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 19 上野戦争当時のことなど小説 | 5739 | 中 |
合計冊数20 合計文字数59961
名作速読朗読文庫vol.449高村 光雲全集2読上機能付きProfessional版高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) – 1934年(昭和9年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である 本文内容見本 幕末維新懐古談 本所五ツ目の羅漢寺のこと 高村光雲 この時代のことで、おもしろい話がある。これは神仏混淆の例証ではありませんが、やはり神仏区別のお布令《ふれ》からして仏様側が手酷《てきび》しくやられた余波から起った事柄であります。 本所《ほんじょ》の五ツ目に天恩山 羅漢寺《らかんじ》というお寺がありました。その地内《じない》に蠑螺堂《さざえどう》という有名な御堂がありました。形は細く高い堂で、ちょうど蠑螺の穀《から》のようにぐるぐると廻って昇り降りが出来るような仕掛けに出来ており、三層位になっていて大層 能《よ》く出来た堂であった。もし今日これが残っておれば建築家の参考となったであろう。堂の中には百観音が祭ってあった。上《のぼ》り下《くだ》りに五十体ずつ並んで、それはまことに美事《みごと》なもので、当寺の五百羅漢と並んで有名であります。 この百観音は、羅漢寺 建立《こんりゅう》当時から、多くの信仰者が、親の冥福《めいふく》を祈るためとか、愛児の死の追善《ついぜん》のためとか、いろいろ仏匠をもっての関係から寄進したものであって、いずれも中流以上の生活をしている人々の手から信仰的に成り立ったものであります。 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.449高村 光雲全集2読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
449 | 1 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 20 遊芸には縁のなかったはなし | 2790 | 小 |
449 | 2 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 21 年季あけ前後のはなし | 3141 | 中 |
449 | 3 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 22 徴兵適齢のはなし | 2338 | 小 |
449 | 4 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 23 家内を貰った頃のはなし | 5328 | 中 |
449 | 5 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 24 堀田原へ引っ越した頃のはなし | 1346 | 小 |
449 | 6 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 25 初めて博覧会の開かれた当時のことなど小説 | 3470 | 中 |
449 | 7 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 26 店初まっての大作をしたはなし | 4569 | 中 |
449 | 8 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 27 引き続き作に苦心したこと | 1117 | 小 |
449 | 9 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 28 東雲師逝去のこと | 4622 | 中 |
449 | 10 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 29 東雲師没後の事など | 1009 | 小 |
449 | 11 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 30 身を引いた時のことなど | 2982 | 小 |
449 | 12 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 31 神仏混淆廃止改革されたはなし | 1898 | 小 |
449 | 13 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 32 本所五ツ目の羅漢寺のこと | 1774 | 小 |
449 | 14 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 33 蠑螺堂百観音の成り行き | 4332 | 中 |
449 | 15 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 34 私の守り本尊のはなし | 1762 | 小 |
449 | 16 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 35 実物写生ということのはなし | 2264 | 小 |
449 | 17 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 36 脂土や石膏に心を惹かれたはなし小説 | 1924 | 小 |
449 | 18 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 37 鋳物の仕事をしたはなし | 2705 | 小 |
449 | 19 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 38 象牙彫り全盛時代のはなし | 1784 | 小 |
449 | 20 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 39 牙彫りを排し木彫りに固執したはなし小説 | 2956 | 小 |
合計冊数20 合計文字数54111
名作速読朗読文庫vol.450高村 光雲全集3読上機能付き高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) – 1934年(昭和9年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である 本文内容見本 幕末維新懐古談 竜池会の起ったはなし 高村光雲 さて、今日《こんにち》までの話は、私の蔭《かげ》の仕事ばかりで何らこの社会とは交渉のないものであったが、これからはようやく私の生活が世間的に芽を出し掛けたことになります。すなわち自分の仕事として、その仕事が世の中に現われて来るということになる訳です。といって、まだまだようやくそれは世の中に顔を出した位のものであります。 それは、どういう事から起因したかというと明治十七年頃日本美術協会というものがあった。これが私の世の中に顔を出した所で、いわば初舞台とでもいうものであろうか。この一つの会が私というものを社会的に紹介してくれたことになるのであります。が、この事を話そうとすると、その以前に遡《さかのぼ》って美術協会というものの基を話さなければなりません。それを話しませんと顔を出した訳が分らんのです。 私は、それまでは世の中がどういう風に進んでいるのか、我が邦《くに》の美術界がどんな有様になっているのか、実の所一向知りませんのでした。 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.450高村 光雲全集3読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
450 | 1 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 40 貿易品の型彫りをしたはなし | 1733 | 小 |
450 | 2 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 41 蘆の葉のおもちゃのはなし | 3120 | 中 |
450 | 3 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 42 熊手を拵えて売ったはなし | 4720 | 中 |
450 | 4 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 43 歳の市のことなど | 1722 | 小 |
450 | 5 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 44 東雲師の家の跡のことなど | 1003 | 小 |
450 | 6 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 45 竜池会の起ったはなし | 3390 | 中 |
450 | 7 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 46 石川光明氏と心安くなったはなし小説 | 11706 | 大 |
450 | 8 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 47 彫工会の成り立ちについて | 6374 | 大 |
450 | 9 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 48 会の名のことなど | 1571 | 小 |
450 | 10 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 49 発会当時およびその後のことなど小説 | 1736 | 小 |
450 | 11 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 50 大病をした時のことなど | 3443 | 中 |
450 | 12 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 51 大隈綾子刀自の思い出 | 10407 | 大 |
450 | 13 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 52 皇居御造営の事、鏡縁、欄間を彫ったはな小説2724 | 2724 | 小 |
450 | 14 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 53 葉茶屋の狆のはなし | 3681 | 中 |
450 | 15 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 54 好き狆のモデルを得たはなし | 3542 | 中 |
450 | 16 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 55 四頭の狆を製作したはなし | 5504 | 中 |
450 | 17 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 56 鶏の製作を引き受けたはなし | 2882 | 小 |
450 | 18 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 57 矮鶏のモデルを探したはなし | 2697 | 小 |
450 | 19 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 58 矮鶏の製作に取り掛かったこと | 1876 | 小 |
450 | 20 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 59 矮鶏の作が計らず展覧会に出品されたいきさつ小説2745 | 2745 | 小 |
合計冊数20 合計文字数76576
名作速読朗読文庫vol.451高村 光雲全集4読上機能付きProfessional版高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) – 1934年(昭和9年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である 本文内容見本 幕末維新懐古談 叡覧後の矮鶏のはなし 高村光雲 さて、展覧会もやがて閉会に近づいた頃、旅先から若井兼三郎氏が帰って来た。 いうまでもなく矮鶏の一件のことは直ぐ同氏の耳に入った。早速、同氏は会場へやって来られた。私はどうも直ぐに若井氏に逢うのが気が引けますから、はずしていると、若井氏は松尾儀助氏に向って何か話していられる。無論、今度の一件であることは分る。そこで、どういう風に松尾儀助が若井氏をいいなだめたかというと、当日同氏が、聖上へ作品を御説明申し上げた時のことをそのまま話したのである。すなわち聖上が右のチャボに御目が留まって、ほしいと仰せ出された時、右の矮鶏を彫刻した高村光雲と、依頼主なる若井兼三郎という者との間の意味合いをお話した。すなわち、かかる傑作の出来た事は、作家当人の丹誠によることもとよりなれども、美術工芸のことは他より奨励援助する厚意があって、依嘱者と作家と両々相俟たなければ、かく渾然《こんぜん》たる作品を得ることは困難でござりますという意味を概略《あらまし》陳述して、若井兼三郎の作家に対する好意を御披露に及んだ所、聖上にも御嘉納《ごかのう》あらせられた旨を松尾氏はありのままに若井氏に物語ったのであった。 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.451高村 光雲全集4読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 選択 | 作家名 | タイトル | 文字数 |
451 | 1 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 60 聖上行幸当日のはなし | 1308 |
451 | 2 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 61 叡覧後の矮鶏のはなし | 1514 |
451 | 3 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 62 佐竹の原繁昌のはなし | 1643 |
451 | 4 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし | 8371 |
451 | 5 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 64 大仏の末路のあわれなはなし | 2823 |
451 | 6 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 65 学校へ奉職した前後のはなし | 6789 |
451 | 7 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 66 奈良見物に行ったことのはなし | 1610 |
451 | 8 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 67 帝室技芸員の事 | 3890 |
451 | 9 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 68 楠公銅像の事 | 3777 |
451 | 10 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 69 馬専門の彫刻家のこと | 5104 |
451 | 11 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 70 木彫の楠公を天覧に供えたはなし | 2971 |
451 | 12 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 71 その他のことなど | 676 |
451 | 13 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 72 総領の娘を亡くした頃のはなし | 3799 |
451 | 14 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 73 栃の木で老猿を彫ったはなし | 8075 |
451 | 15 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 74 初めて家持ちとなったはなし | 4460 |
451 | 16 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 75 不動の像が縁になったはなし | 3258 |
451 | 17 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 76 門人を置いたことについて | 1662 |
451 | 18 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 77 西町時代の弟子のこと | 3568 |
451 | 19 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 78 谷中時代の弟子のこと | 8756 |
451 | 20 | 日本文学 | 高村 光雲 | 幕末維新懐古談 79 その後の弟子の事 | 7938 |
合計冊数20 合計文字数
名作速読朗読文庫vol.452谷 譲次全集読上機能付きProfessional版長谷川 海太郎(はせがわ かいたろう、1900年1月17日 – 1935年6月29日)は、日本の小説家、翻訳家。林不忘(はやし ふぼう)、牧逸馬(まき いつま)、谷譲次(たに じょうじ)の3つのペンネームを使い分けて活躍した。林不忘は時代小説「丹下左膳」シリーズ、牧逸馬は犯罪実録小説、家庭小説、翻訳、谷譲次は米国体験記「めりけんじゃっぷ」物で知られる。 本文内容見本 踊る地平線 谷譲次 SAYONARA がたん! ――という一つの運命的な衝動を私たちの神経につたえて、午後九時十五分東京駅発下関行急行は、欧亜連絡の国際列車だけに、ちょいと気取った威厳と荘重のうちにその車輪の廻転を開始した。 多くの出発と別離がそうであるように、じつに劇的な瞬間が私たちのうえに落ちる。 まず、車窓のそとに折り重なる人の顔が一つひとつ大きな口に変って、それら無数の巨大な口腔が、おどろくべき集団的訓練のもとにここに一大音響を発した。あああ――あい! というのだ。ばんざああい! では、大きな声で『さよなら!』 代表作品 『ヤング東郷』(『新青年』1925年1月) 『ところどころ』(『新青年』1925年1月) 『上海された男』(『新青年』1925年4月) 『めりけんじゃっぷ商売往来』(『新青年』1927年) 『テキサス無宿』改造社 1929年 『もだん・でかめろん』(『中央公論 1927年5-12月) 『踊る地平線』中央公論社 1929年 『大陸』(『中央公論』1930年1-5月) 『新巌窟王』(『日の出』1934年1-11月) 『都会の怪異 七時三十分』(『日の出』1935年 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.452谷 譲次全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
452 | 1 | 谷 譲次 | 安重根 ――十四の場面―― | 49673 | 大 |
452 | 2 | 谷 譲次 | 踊る地平線 01 踊る地平線 | 29365 | 大 |
452 | 3 | 谷 譲次 | 踊る地平線 02 テムズに聴く | 30545 | 大 |
452 | 4 | 谷 譲次 | 踊る地平線 03 黄と白の群像 | 28567 | 大 |
452 | 5 | 谷 譲次 | 踊る地平線 04 虹を渡る日 | 29623 | 大 |
452 | 6 | 谷 譲次 | 踊る地平線 05 白夜幻想曲 | 30561 | 大 |
452 | 7 | 谷 譲次 | 踊る地平線 06 ノウトルダムの妖怪 | 30457 | 大 |
452 | 8 | 谷 譲次 | 踊る地平線 07 血と砂の接吻 | 30858 | 大 |
452 | 9 | 谷 譲次 | 踊る地平線 08 しっぷ・あほうい! | 35418 | 大 |
452 | 10 | 谷 譲次 | 踊る地平線 09 Mrs.7 and Mr.23 | 30728 | 大 |
452 | 11 | 谷 譲次 | 踊る地平線 10 長靴の春 | 31751 | 大 |
452 | 12 | 谷 譲次 | 踊る地平線 11 白い謝肉祭 | 30746 | 大 |
452 | 13 | 谷 譲次 | 踊る地平線 12 海のモザイク | 27155 | 大 |
452 | 14 | 谷 譲次 | 踊る地平線 13 附記 | 688 | 小 |
452 | 15 | 谷 譲次 | 字で書いた漫画 | 6890 | 大 |
合計冊数15 合計文字数423025
名作速読朗読文庫vol.455野呂 栄太郎全集読上機能付きProfessional版野呂 榮太郎(のろ えいたろう、1900年(明治33年)4月30日 – 1934年(昭和9年)2月19日)は日本の在野のマルクス経済学者で、戦前の非合法政党時代の日本共産党の理論的指導者の一人であるとともに、幹部(委員長)として党を指導するなど、実践活動にも関わった 本文内容見本 名人上手に聴く 野呂栄太郎 もう三、四カ月も前であったと思うが、偶然の機会に、木村八段の将棋講座のラジオ放送を聞いた。飛車落ち定石《じょうせき》の説明のようであったが、私の聞いたのはその終わりの五、六分間である。木村八段はそこで、「上手《じょうず》に対して飛車落ち程度でさせるようになると、そろそろ定石を無視して自己流の差し方をするものであるが、それは厳重に慎まねばならぬ。よく人は、こちらがいくら定石通りに差そうと思っても、相手方がそれに応ずるように差してこないから、定石など実践においては役に立たない、というが、これは大きな心得違いだ。飛車落ちの対局だからといって、飛車落ちの定石がそのまま適用されるものではない。お互いに定石を紋切り型に繰り返すだけなら何の変哲もないものになってしまうだろう。上達して名人上手と言われるようになればなるほど、ますます変化を試みるが、それは決して定石を無視して差すのではなくして、定石に基づき、その上で変化を試みるのであって、いわば定石をさらに発展させて新しい定石を生み出すのである。実戦を重ねるに従って定石を始めて活用できるようになるのだ」というような意味のことを言われたと記憶するが、この木村八段のご注意は非常に深い感銘を私に与えた。 代表作品 岩波茂雄宛書簡 01 他 加藤正宛書簡 十月革命と婦人の解放 進むべき道 『日本資本主義発達史講座』趣意書 平野義太郎宛書簡 01 他 三田社会科学研究会 三田社会科学研究会報告 名人上手に聴く こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.455野呂 栄太郎全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
455 | 1 | 野呂 栄太郎 | 岩波茂雄宛書簡 01 一九三一年八月十七日 | 342 | 小 |
455 | 2 | 野呂 栄太郎 | 岩波茂雄宛書簡 02 一九三一年九月二十一日 | 288 | 小 |
455 | 3 | 野呂 栄太郎 | 加藤正宛書簡 一九三三年三月十三日 | 896 | 小 |
455 | 4 | 野呂 栄太郎 | 十月革命と婦人の解放 | 3798 | 中 |
455 | 5 | 野呂 栄太郎 | 進むべき道 | 647 | 小 |
455 | 6 | 野呂 栄太郎 | 『日本資本主義発達史講座』趣意書 | 1362 | 小 |
455 | 7 | 野呂 栄太郎 | 平野義太郎宛書簡 01 一九三一年九月二十日 | 910 | 小 |
455 | 8 | 野呂 栄太郎 | 平野義太郎宛書簡 02 一九三一年十二月二十四日 | 368 | 小 |
455 | 9 | 野呂 栄太郎 | 平野義太郎宛書簡 03 一九三二年二月二十六日 | 372 | 小 |
455 | 10 | 野呂 栄太郎 | 平野義太郎宛書簡 04 一九三二年四月三十日 | 795 | 小 |
455 | 11 | 野呂 栄太郎 | 平野義太郎宛書簡 05 一九三二年五月二十三日 | 536 | 小 |
455 | 12 | 野呂 栄太郎 | 平野義太郎宛書簡 06 一九三二年六月六日 | 308 | 小 |
455 | 13 | 野呂 栄太郎 | 平野義太郎宛書簡 07 一九三二年九月八日 | 521 | 小 |
455 | 14 | 野呂 栄太郎 | 平野義太郎宛書簡 08 一九三三年三月 | 370 | 小 |
455 | 15 | 野呂 栄太郎 | 三田社会科学研究会 | 651 | 小 |
455 | 16 | 野呂 栄太郎 | 三田社会科学研究会報告 | 766 | 小 |
455 | 17 | 野呂 栄太郎 | 名人上手に聴く | 3266 | 中 |
合計冊数17 合計文字数16196
名作速読朗読文庫vol.456浜尾 四郎全集読上機能付きProfessional版濱尾 四郎(はまお しろう、1896年4月24日 – 1935年10月29日)は、日本の検事、弁護士、探偵小説家。子爵。貴族院議員である。作家活動は実働足かけ6年に過ぎず、作品量は長短20篇に及ぶだけだが、戦前派作家として逸することのできない足跡を残している。趣味が広い上に多方面の才能に恵まれ、落語・演劇の通であり、洋楽の造詣が深く、清元は名取りで、麻雀連盟の会長でもあった。当時、本格派探偵小説を後押ししていた江戸川乱歩とは親しかったが、ユニークな点として両者は衆道に関する歴史的研究をも手がけており、その面の著述・考察でも親交が深かった。 本文内容見本 殺人迷路(連作探偵小説第八回) 浜尾四郎 十日の勝負 「いいえ、僕の云ってる事は決して嘘や空想じゃありません。たしかにあいつです。今お話したバーで見た怪しいあの男です」 星田代二は生れてはじめて検事局の調室に引張り出されて、差向いでいる二木《ふたき》検事に対して必死の弁明をやりはじめた。 二木検事は、警視庁から送局された書類を机の前におきながら、殆ど無表情で星田に相対して居る。「ふん、君は本庁で取調べられた時も、あくまでも否認しつづけて居るね。そうして、あいつだとか怪しい男だとか云っているが、僕をして云わしむるならあいつ即ち怪しい男と君が云うのは即ち君自身のことなのだよ。 代表作品 『殺人小説集』赤炉閣 1930 『博士邸の怪事件』新潮社長篇文庫 1931 『鉄鎖殺人事件』新作探偵小説全集 新潮社 1933 『殺人鬼』春秋社 1935 『現代推理小説大系 (甲賀三郎,大下宇陀児,夢野久作,浜尾四郎)』講談社 1973 『殺人鬼』早川書房 世界探偵小説全集 1995 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.456浜尾 四郎全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
456 | 1 | 浜尾 四郎 | 悪魔の弟子 | 25247 | 大 |
456 | 2 | 浜尾 四郎 | 彼が殺したか | 42272 | 大 |
456 | 3 | 浜尾 四郎 | 彼は誰を殺したか | 13071 | 大 |
456 | 4 | 浜尾 四郎 | 殺された天一坊 | 13840 | 大 |
456 | 5 | 浜尾 四郎 | 殺人鬼 | 269218 | 大 |
456 | 6 | 浜尾 四郎 | 殺人狂の話 (欧米犯罪実話) | 10499 | 大 |
456 | 7 | 浜尾 四郎 | 殺人迷路 08 (連作探偵小説第八回) | 2765 | 小 |
456 | 8 | 浜尾 四郎 | 死者の権利 | 30845 | 大 |
456 | 9 | 浜尾 四郎 | 正義 | 21382 | 大 |
456 | 10 | 浜尾 四郎 | 黄昏の告白 | 20676 | 大 |
456 | 11 | 浜尾 四郎 | 途上の犯人 | 18399 | 大 |
456 | 12 | 浜尾 四郎 | 夢の殺人 | 12750 | 大 |
合計冊数12 合計文字数480964
名作速読朗読文庫vol.457林 不忘全集読上機能付きProfessional版林不忘(はやし ふぼう)、1900年1月17日 – 1935年6月29日)は、日本の小説家、翻訳家。長谷川 海太郎(はせがわ かいたろう)、牧逸馬(まき いつま)、谷譲次(たに じょうじ)の3つのペンネームを使い分けて活躍した。林不忘は時代小説「丹下左膳」シリーズ、牧逸馬は犯罪実録小説、家庭小説、翻訳、谷譲次は米国体験記「めりけんじゃっぷ」物で知られる。 本文内容見本 安重根 ――十四の場面―― 林不忘 1 一九〇九年――明治四十二年――八月下旬の暑い日。 ウラジオストックの田舎、小王嶺の朝鮮人部落。 部落の街路。乾割れのした土塀。土で固めた低い屋根。陽がかんかん照って、樹の影が濃い。蝉の声がしている。牛や鶏の鳴く声もする。蝉はこの場をつうじて片時も止まずに啼きつづける。安重根、三十一歳。国士風の放浪者。ウラジオの韓字新聞「大東共報」の寄稿家。常に読みかけの新聞雑誌の類を小脇に抱えている。左手の食指が半ばからない。ほかにこの場の人物は、老人、青年、女房、娘、子供等、部落民の朝鮮人の群集と、売薬行商人など。樹の下でルバシカ姿の安重根が演説している。男女の朝鮮人の農民が、ぼんやり集まって、倦怠《ものう》そうに路上に立ったりしゃがんだりしている。みな朝鮮服で、長煙管《ながぎせる》をふかしている者、洋傘《こうもり》をさしているものもある。 代表作品 『ヤング東郷』(『新青年』1925年1月) 『ところどころ』(『新青年』1925年1月) 『上海された男』(『新青年』1925年4月) 『めりけんじゃっぷ商売往来』(『新青年』1927年) 『テキサス無宿』改造社 1929年 『もだん・でかめろん』(『中央公論 1927年5-12月) 『踊る地平線』中央公論社 1929年 『大陸』(『中央公論』1930年1-5月) 『新巌窟王』(『日の出』1934年1-11月) 『都会の怪異 七時三十分』『日の出』1935年 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.457林 不忘全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
457 | 1 | 林 不忘 | 仇討たれ戯作 | 11298 | 大 |
457 | 2 | 林 不忘 | あの顔 | 14901 | 大 |
457 | 3 | 林 不忘 | 安重根 ――十四の場面―― | 49666 | 大 |
457 | 4 | 林 不忘 | 稲生播磨守 | 14493 | 大 |
457 | 5 | 林 不忘 | 寛永相合傘 | 7879 | 大 |
457 | 6 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 01 のの字の刀痕 | 9646 | 大 |
457 | 7 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 02 梅雨に咲く花 | 12410 | 大 |
457 | 8 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 03 三つの足跡 | 13188 | 大 |
457 | 9 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 04 槍祭夏の夜話 | 11116 | 大 |
457 | 10 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 05 お茶漬音頭 | 10908 | 大 |
457 | 11 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 06 巷説蒲鉾供養 | 15624 | 大 |
457 | 12 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 07 怪談抜地獄 | 17487 | 大 |
457 | 13 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 08 無明の夜 | 14350 | 大 |
457 | 14 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 09 怨霊首人形 | 13517 | 大 |
457 | 15 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 10 宇治の茶箱 | 12362 | 大 |
457 | 16 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 11 影人形 | 19596 | 大 |
457 | 17 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 12 悲願百両 | 15410 | 大 |
457 | 18 | 林 不忘 | 釘抜藤吉捕物覚書 13 宙に浮く屍骸 | 16620 | 大 |
457 | 19 | 林 不忘 | 口笛を吹く武士 | 10684 | 大 |
457 | 20 | 林 不忘 | 元禄十三年 | 21510 | 大 |
457 | 21 | 林 不忘 | 巷説享保図絵 | 266783 | 大 |
457 | 22 | 林 不忘 | 丹下左膳 01 乾雲坤竜の巻 | 360730 | 大 |
457 | 23 | 林 不忘 | 丹下左膳 02 こけ猿の巻 | 256356 | 大 |
457 | 24 | 林 不忘 | 丹下左膳 03 日光の巻 | 203404 | 大 |
457 | 25 | 林 不忘 | つづれ烏羽玉 | 110151 | 大 |
457 | 26 | 林 不忘 | 早耳三次捕物聞書 01 霙橋辻斬夜話 | 11785 | 大 |
457 | 27 | 林 不忘 | 早耳三次捕物聞書 02 うし紅珊瑚 | 10953 | 大 |
457 | 28 | 林 不忘 | 早耳三次捕物聞書 03 浮世芝居女看板 | 1315 | 小 |
457 | 29 | 林 不忘 | 早耳三次捕物聞書 04 海へ帰る女 | 6069 | 大 |
457 | 30 | 林 不忘 | 平馬と鶯 | 10422 | 大 |
457 | 31 | 林 不忘 | 煩悩秘文書 | 88591 | 大 |
457 | 32 | 林 不忘 | 魔像 新版大岡政談 | 147316 | 大 |
457 | 33 | 林 不忘 | 若き日の成吉思汗 ――市川猿之助氏のために―― | 39619 | 大 |
合計冊数33 合計文字数1826159
名作速読朗読文庫vol.458福沢 諭吉全集読上機能付きProfessional版福澤 諭吉(ふくざわ ゆきち、天保5年12月12日(1835年1月10日)- 明治34年(1901年)2月3日)は、日本の武士(中津藩士のち旗本)、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者。慶應義塾の創設者であり、専修学校(後の専修大学)、商法講習所(後の一橋大学)、神戸商業講習所(後の神戸商業高校)、土筆ヶ岡養生園(後の北里研究所)、伝染病研究所(現在の東京大学医科学研究所)の創設にも尽力した。新聞『時事新報』の創刊者。他に東京学士会院(現在の日本学士院)初代会長を務めた。そうした業績を元に明治六大教育家として列される。昭和59年(1984年)から日本銀行券一万円紙幣表面の肖像に採用されている 本文内容見本 学問のすすめ 福沢諭吉 初編 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤《きせん》上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資《と》り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥《どろ》との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教《じつごきょう》』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。また世の中にむずかしき仕事もあり、やすき仕事もあり。そのむずかしき仕事をする者を身分重き人と名づけ、やすき仕事をする者を身分軽き人という。すべて心を用い、心配する仕事はむずかしくして、手足を用うる力役《りきえき》はやすし。ゆえに医者、学者、政府の役人、または大なる商売をする町人、あまたの奉公人を召し使う大百姓などは、身分重くして貴き者と言うべし。 代表作品 『学問のすゝめ』 『西洋事情』 『掌中万国一覧』 『学問のすゝめ』 『ひびのおしえ』 『童蒙教草』 『文明論之概略』 『学者安心論』 『分権論』 『通俗外交論』 『日本男子論』 『治安小言』 『地租論』 『実業論』 『女大学評論』 『新女大学』 『瘠我慢の説』 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.458福沢 諭吉全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
458 | 1 | 福沢 諭吉 | 女大学評論 | 33167 | 大 |
458 | 2 | 福沢 諭吉 | 学者安心論 | 14294 | 大 |
458 | 3 | 福沢 諭吉 | 学問のすすめ | 91776 | 大 |
458 | 4 | 福沢 諭吉 | 学問の独立 | 20905 | 大 |
458 | 5 | 福沢 諭吉 | 学校の説 (一名、慶応義塾学校の説) | 6630 | 大 |
458 | 6 | 福沢 諭吉 | 家庭習慣の教えを論ず | 2853 | 小 |
458 | 7 | 福沢 諭吉 | 旧藩情 | 20150 | 大 |
458 | 8 | 福沢 諭吉 | 教育の事 | 6584 | 大 |
458 | 9 | 福沢 諭吉 | 教育の目的 | 6172 | 大 |
458 | 10 | 福沢 諭吉 | 京都学校の記 | 3375 | 中 |
458 | 11 | 福沢 諭吉 | 慶応義塾学生諸氏に告ぐ | 4299 | 中 |
458 | 12 | 福沢 諭吉 | 慶応義塾新議 | 1515 | 小 |
458 | 13 | 福沢 諭吉 | 慶応義塾の記 | 1962 | 小 |
458 | 14 | 福沢 諭吉 | 経世の学、また講究すべし | 4201 | 中 |
458 | 15 | 福沢 諭吉 | 小学教育の事 | 8496 | 大 |
458 | 16 | 福沢 諭吉 | 新女大学 | 18751 | 大 |
458 | 17 | 福沢 諭吉 | 成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ | 3384 | 中 |
458 | 18 | 福沢 諭吉 | 政事と教育と分離すべし | 3962 | 中 |
458 | 19 | 福沢 諭吉 | 中元祝酒の記 | 1503 | 小 |
458 | 20 | 福沢 諭吉 | 徳育如何 | 10983 | 大 |
458 | 21 | 福沢 諭吉 | 読倫理教科書 | 3252 | 中 |
458 | 22 | 福沢 諭吉 | 中津留別の書 | 4228 | 中 |
458 | 23 | 福沢 諭吉 | 日本男子論 | 29345 | 大 |
458 | 24 | 福沢 諭吉 | 物理学の要用 | 2734 | 小 |
458 | 25 | 福沢 諭吉 | 文明教育論 | 3138 | 中 |
458 | 26 | 福沢 諭吉 | 瘠我慢の説 02 瘠我慢の説 | 15756 | 大 |
458 | 27 | 福沢 諭吉 | 瘠我慢の説 03 書簡 | 1397 | 小 |
合計冊数27 合計文字数324812
名作速読朗読文庫vol.459牧 逸馬全集読上機能付きProfessional版牧逸馬(まき いつま)、林不忘(はやし ふぼう)、、谷譲次(たに じょうじ)の3つのペンネームを使い分けて活躍した長谷川 海太郎(はせがわ かいたろう、1900年1月17日 – 1935年6月29日)は、日本の小説家、翻訳家である。牧逸馬は犯罪実録小説、林不忘は時代小説「丹下左膳」シリーズ、牧家庭小説、翻訳、谷譲次は米国体験記で知られる。 本文内容見本 運命のSOS 牧逸馬 1 生と死は紙一枚の差だ。天と地の間にこれ以上怪奇な事実はあるまい。 そしてその怪奇な事実を時として最も端的に示すものに、海洋ほど不遠慮な存在はないのだ。この意味で、海こそは一番の怪奇を包蔵すると云い得る。 タイタニック号―― The Titanic ――の難船実話である。 モザイク風に、凡ゆる角度から、出来るだけ忠実に詳細に記述して行きたい。 代表作品 『ヤング東郷』(『新青年』1925年1月) 『ところどころ』(『新青年』1925年1月) 『上海された男』(『新青年』1925年4月) 『めりけんじゃっぷ商売往来』(『新青年』1927年) 『テキサス無宿』改造社 1929年 『もだん・でかめろん』(『中央公論 1927年5-12月) 『踊る地平線』中央公論社 1929年 『大陸』(『中央公論』1930年1-5月) 『新巌窟王』(『日の出』1934年1-11月) 『都会の怪異 七時三十分』『日の出』1935年 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.459牧 逸馬全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
459 | 1 | 牧 逸馬 | アリゾナの女虎 | 32626 | 大 |
459 | 2 | 牧 逸馬 | 生きている戦死者 | 11592 | 大 |
459 | 3 | 牧 逸馬 | 運命のSOS | 33826 | 大 |
459 | 4 | 牧 逸馬 | 上海された男 | 10022 | 大 |
459 | 5 | 牧 逸馬 | 女肉を料理する男 | 27912 | 大 |
459 | 6 | 牧 逸馬 | 助五郎余罪 | 8172 | 大 |
459 | 7 | 牧 逸馬 | 戦雲を駆る女怪 | 32377 | 大 |
459 | 8 | 牧 逸馬 | 双面獣 | 36060 | 大 |
459 | 9 | 牧 逸馬 | チャアリイは何処にいる | 16489 | 大 |
459 | 10 | 牧 逸馬 | 沈黙の水平線 | 13472 | 大 |
459 | 11 | 牧 逸馬 | 土から手が | 23338 | 大 |
459 | 12 | 牧 逸馬 | 舞馬 | 7986 | 大 |
459 | 13 | 牧 逸馬 | ヤトラカン・サミ博士の椅子 | 14910 | 大 |
459 | 14 | 牧 逸馬 | 夜汽車 | 2845 | 小 |
459 | 15 | 牧 逸馬 | 浴槽の花嫁 | 24908 | 大 |
459 | 16 | 牧 逸馬 | ロウモン街の自殺ホテル | 16676 | 大 |
459 | 17 | 牧 逸馬 | 若き日の成吉思汗 ――市川猿之助氏のために―― | 39630 | 大 |
合計冊数17 合計文字数352841
名作速読朗読文庫vol.460正岡 子規全集読上機能付きProfessional版正岡 子規(まさおか しき、1867年10月14日〈慶応3年9月17日〉 – 1902年〈明治35年〉9月19日)は、日本の俳人、歌人、国語学研究家である。俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など多方面に亘り創作活動を行い、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした、明治時代を代表する文学者の一人であった。死を迎えるまでの約7年間は結核を患っていた 本文内容見本 歌よみに与ふる書 正岡子規 仰《おおせ》のごとく近来和歌は一向に振《ふる》い不申《もうさず》候。正直に申し候えば『万葉』以来、実朝《さねとも》以来、一向に振い不申候。実朝という人は三十にも足らでいざこれからというところにてあえなき最期を遂げられまことに残念致し候。あの人をして今十年も活《い》かしておいたならどんなに名歌を沢山《たくさん》残したかも知れ不申候。とにかくに第一流の歌人と存《ぞんじ》候。あながち人丸《ひとまろ》、赤人《あかひと》の余唾《よだ》を舐《ねぶ》るでもなく、もとより貫之《つらゆき》、定家《ていか》の糟粕《そうはく》をしゃぶるでもなく自己の本領 屹然《きつぜん》として山岳と高きを争い日月と光を競うところ実に畏《おそ》るべく尊むべく覚えず膝《ひざ》を屈するの思い有之《これあり》候。古来 凡庸《ぼんよう》の人と評し来《きた》りしは必ず誤《あやまり》なるべく、北条《ほうじょう》氏を憚《はばか》りて韜晦《とうかい》せし人かさらずば大器晩成の人なりしかと覚え候。 代表作品 曙覧の歌 歌よみに与ふる書随筆 くだもの 熊手と提灯 恋 権助の恋 旅の旅の旅 徒歩旅行を読む 俳人蕪村 病牀苦語 ベースボール こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.460正岡 子規全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
460 | 1 | 正岡 子規 | 曙覧の歌 | 14832 | 大 |
460 | 2 | 正岡 子規 | 犬 | 1457 | 小 |
460 | 3 | 正岡 子規 | 歌よみに与ふる書随筆 | 20586 | 大 |
460 | 4 | 正岡 子規 | 画 | 2117 | 小 |
460 | 5 | 正岡 子規 | 句合の月 | 3361 | 中 |
460 | 6 | 正岡 子規 | 九月十四日の朝 | 1593 | 小 |
460 | 7 | 正岡 子規 | くだもの | 8633 | 大 |
460 | 8 | 正岡 子規 | 熊手と提灯 | 3629 | 中 |
460 | 9 | 正岡 子規 | 恋 | 1964 | 小 |
460 | 10 | 正岡 子規 | 権助の恋 | 838 | 小 |
460 | 11 | 正岡 子規 | 酒 | 409 | 小 |
460 | 12 | 正岡 子規 | 死後 | 6755 | 大 |
460 | 13 | 正岡 子規 | 車上の春光 | 3665 | 中 |
460 | 14 | 正岡 子規 | 旅の旅の旅 | 5527 | 中 |
460 | 15 | 正岡 子規 | 徒歩旅行を読む | 1929 | 小 |
460 | 16 | 正岡 子規 | 俳人蕪村 | 30856 | 大 |
460 | 17 | 正岡 子規 | 墓 | 6242 | 大 |
460 | 18 | 正岡 子規 | 初夢 | 5117 | 中 |
460 | 19 | 正岡 子規 | 煩悶 | 1929 | 小 |
460 | 20 | 正岡 子規 | 病牀苦語 | 11635 | 大 |
460 | 21 | 正岡 子規 | ベースボール | 6431 | 大 |
460 | 22 | 正岡 子規 | 飯待つ間 | 1801 | 小 |
460 | 23 | 正岡 子規 | 病 | 4245 | 中 |
460 | 24 | 正岡 子規 | 夢 | 152 | 小 |
460 | 25 | 正岡 子規 | ランプの影 | 2532 | 小 |
合計冊数25 合計文字数148235
名作速読朗読文庫vol.461松濤 明全集読上機能付きProfessional版松濤 明(まつなみ あきら、1922年〈大正11年〉3月5日 – 1949年〈昭和24年〉1月6日)は日本の登山家。宮城県仙台市に生まれ、幼少のうちに東京に移住する。10歳の頃から登山を始め、様々な山への登頂を成し遂げる。1938年(昭和13年)に東京登歩渓流会に入会するが、太平洋戦争により学徒出陣し、一時登山からは離れる。復員後に登山を再開するが、厳冬期の1948年(昭和24年)12月に槍ヶ岳を焼岳に向かって縦走する最中、激しい風雪のため北鎌尾根においてパートナー有元克己と共に遭難、翌年1月6日に死去。享年26。 松濤らの遺体は雪の解けた1949年7月に発見された。遭難中に記した日記や遺書は死後に『風雪のビバーク』として出版され、ベストセラーとなった。 北穂高岳北峯のコルにある岩峰「松濤岩」は彼の名前に由来する。 本文内容見本 春の遠山入り(易老岳から悪沢岳への縦走) 松濤明 松濤 明 単独 昭和十五年 三月二十三日 晴 伊那八幡―越久保―汗馬沢(泊) 二十四日 晴 汗馬沢―小川路峠越―下栗―小野(泊) 二十五日 晴 小野―易老渡―白薙窪―面平(ビバーク) 二十六日 風雪 面平―易老岳(ビバーク) 二十七日 晴 易老岳―光岳とのコル―引返し易老岳―仁田岳(ビバーク) 二十八日 晴 仁田岳―上河内岳―聖岳(ビバーク) 二十九日 晴 聖岳―兎岳―大沢岳―赤石岳―荒川小屋(ビバーク) 三十 日 晴 荒川小屋―悪沢岳―椹島(ビバーク) 三十一日 雨後晴 椹島―二軒小屋(泊) 四月 一 日 晴 二軒小屋―広河原―新倉(泊) 二 日 晴 新倉―甲府―帰京 遠山入り 三月二十三日 晴 知らぬ土地は頼りないものだ。飯田の町では様子を知らないために重荷を背負ったまま、さんざんうろつき廻った末、朝夕たった二回きりのバスを見事に乗り逃して、とうとう伊那八幡からはるばる歩く羽目になってしまった。砂埃りのたつ平凡な路を、春とはいえ、照りつける陽の下を、重荷に汗を流しながら歩く気持は良いものではない。靴が新しいせいか、妙に足が摺れるのがいらだたしく、軒昂たる意気もとみに失せて、歩くことが馬鹿馬鹿しくてならなかった。ただ山のかなたの目に見えぬもの、それだけに引きずられて遅々たる行進をつづけた。幸い入山の第一日にしてはコンディションが良いので、路がバス路から離れて里路に入る頃には、どうやら気分も和らいで、四囲の空気とも融和するようになった。総じて伊那の里は明るいが、その中でもこのあたりはとくに明るい。ただ白と緑とコバルトの三つの色で表現しつくされる。地の利のよいせいか、奥まったところにありながら開けており、片田舎の町外れとでもいった感じである。 代表作品 春の遠山入り 槍ガ岳 山想う心 ピークハンティン こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.461松濤 明全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
461 | 1 | 松濤 明 | 一ノ倉沢 | 353 | 小 |
461 | 2 | 松濤 明 | 一ノ倉沢南稜 | 443 | 小 |
461 | 3 | 松濤 明 | 春の遠山入り 随筆 | 18066 | 大 |
461 | 4 | 松濤 明 | ピークハンティン随筆 | 2055 | 小 |
461 | 5 | 松濤 明 | 一つのエチケット随筆 | 1094 | 小 |
461 | 6 | 松濤 明 | 再び山へ | 1518 | 小 |
461 | 7 | 松濤 明 | 八ガ岳大門沢 | 366 | 小 |
461 | 8 | 松濤 明 | 山想う心 | 1682 | 小 |
461 | 9 | 松濤 明 | 槍ガ岳 (北鎌尾根)随筆 | 6242 | 大 |
合計冊数9 合計文字数31819
名作速読朗読文庫vol.463矢田 津世子全集読上機能付きProfessional版矢田 津世子(やだ つせこ、本名矢田ツセ、1907年(明治40年)6月19日 – 1944年(昭和19年)3月14日)は、日本の小説家、随筆家である。秋田県五城目町出身。はじめモダン派であったが純文学に転進し、1936年に小説『神楽坂』が第3回芥川賞候補に選ばれる。文章力と美貌を兼ね備えた女流作家として人気を集めた。坂口安吾の恋人とされる。大和生命初代社長の矢田不二郎は兄。 本文内容見本 女心拾遺 矢田津世子 一 常は無駄口の尠い唐沢周得氏が、どうしたはずみか、この数日来妙に浮きたって、食事の間も駄洒落をとばしたりしては家人を笑わせたりする。もともと脂肪《あぶら》肥りの血色のよい膚《はだえ》が、こんな時には、磨きをかけたように艶光りして、血糸の綾《あや》がすけてみえる丸っこい鼻の頭には、陽ざしに明るい縁の障子が白く写っているように見える。前歯の綺麗に残っている口を大きく開けて、わっはっはっと身をもみながら高笑いをする仕草など、どうみても古稀に近い人とは思われず、この若やぎようを家人は奇異の眼ざしで眺めやるのだった。 唐沢製鋼所の社長としての繁忙な地位を、二年前から女婿の横尾氏に譲って、今は気楽な閑居の身でありながら、元来、動きまわることの好きな性分がこの老齢になっても納まらず、朝は従前通り九時きっかりに出社して、午すぎてから戻ってくる。これという用事が待っているわけではなく、ただ、永年の習慣から出社をしてみなくては気がすまないのである。自動車で送られて社長室へ顔をみせ新社長の相談に乗ってやったり、電話を取り次いでやったり、それから社内を一巡して自動車で帰って来る。 代表作品 『神楽坂 小説集』改造社 1936 『女心拾遺』筑摩書房 1941 『茶粥の記』実業之日本社 1941 『鴻ノ巣女房』豊国社 1942 『駒鳥日記』富士書房 1942 『罠を跳び越える女』無双舎F文庫 2010 翻訳 ルイザ・メイ・オルコット『若草物語』金の星社 1949 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.463矢田 津世子全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
463 | 1 | 矢田 津世子 | 女心拾遺 | 17685 | 大 |
463 | 2 | 矢田 津世子 | 神楽坂 | 19631 | 大 |
463 | 3 | 矢田 津世子 | 女抄録 | 32713 | 大 |
463 | 4 | 矢田 津世子 | 鴻ノ巣女房 | 11731 | 大 |
463 | 5 | 矢田 津世子 | 旅役者の妻より | 75615 | 大 |
463 | 6 | 矢田 津世子 | 父 | 19080 | 大 |
463 | 7 | 矢田 津世子 | 茶粥の記 | 14530 | 大 |
463 | 8 | 矢田 津世子 | 凍雲 | 14119 | 大 |
463 | 9 | 矢田 津世子 | 反逆 | 10553 | 大 |
463 | 10 | 矢田 津世子 | 罠を跳び越える 小説 | 6296 | 大 |
合計冊数 10 合計文字数221953
名作速読朗読文庫vol.464蘭 郁二郎全集読上機能付きProfessional版蘭 郁二郎(らん いくじろう、1913年9月2日 – 1944年1月5日)は、日本の小説家、SF作家、推理作家である。東京生まれ。東京高工の電気学科卒。SF好きだった母の影響を受け、SF小説同人誌を学生時代に多数発表。その後、1931年に平凡社の江戸川乱歩全集の付録雑誌に「息を止める男」を発表し、これがデビュー作となった。1935年には、大慈宗一郎、中島親、荻一之助らとともに同人誌『探偵文学』を創刊。1937年に『シュピオ』と改題してからは、海野十三、小栗虫太郎、木々高太郎とともに編集を務めた。のちに、海野の影響を受けてSFスリラーを多数発表したが、太平洋戦争の報道班員として南方へ向かう途中の1944年1月5日、飛行機事故で亡くなった。享年31歳。 本文内容見本 宇宙爆撃 蘭郁二郎 一 所長の発表が終ると、文字通り急霰のような拍手がまき起った。 その中でただ一人木曾礼二郎だけが、呆然とした顔つきで、拍手をするでもなく、頬をほころばすでもなく、気抜けのように突立っていた。「おい、木曾君――」 ぽんと肩を叩かれて、はっと気がつくと、すでに研究所の中庭にあつめられていた所員たちの姿は、ほとんど去りかけていた。勿論、いつの間にか壇上の老所長の姿も消えてしまっている。「どうしたんだ、ばかにぼんやりしてるじゃないか」 「――いやあ」 「はっは、腐ってるんだな、わかるよ、腐るな腐るな」 「いやあ、何も――」のことじゃないんだからな、きっと俺たちも行くようになるぜ」 代表作品 『脳波操縦士』文学書房 1942 『ガラスの島 冒険科学小説』伊勢良夫絵 泰光堂 1943 『太陽の島』西正世志絵 六芸社 1943 『南海の毒盃 防諜探偵小説』大道書房 1943 『熱線博士』新正堂 1943 『地底大陸』桃源社 1969 『火星の魔術師』国書刊行会 1993 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.464蘭 郁二郎全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
464 | 1 | 蘭 郁二郎 | 足の裏 | 5691 | 中 |
464 | 2 | 蘭 郁二郎 | 穴 | 4256 | 中 |
464 | 3 | 蘭 郁二郎 | 囁き ―― 小説 | 13233 | 大 |
464 | 4 | 蘭 郁二郎 | 息を止める男 | 33921 | 大 |
464 | 5 | 蘭 郁二郎 | 宇宙爆撃 | 18800 | 大 |
464 | 6 | 蘭 郁二郎 | 火星の魔術師 | 270791 | 大 |
464 | 7 | 蘭 郁二郎 | 休刊的終刊 シュ 随筆 | 1118 | 小 |
464 | 8 | 蘭 郁二郎 | 腐った蜉蝣 | 17852 | 大 |
464 | 9 | 蘭 郁二郎 | 幻聴 | 1412 | 小 |
464 | 10 | 蘭 郁二郎 | 孤独 | 1840 | 小 |
464 | 11 | 蘭 郁二郎 | 自殺 | 5618 | 中 |
464 | 12 | 蘭 郁二郎 | 舌打する | 602 | 小 |
464 | 13 | 蘭 郁二郎 | 植物人間 | 12748 | 大 |
464 | 14 | 蘭 郁二郎 | 蝕眠譜 | 7692 | 大 |
464 | 15 | 蘭 郁二郎 | 睡魔 | 10494 | 大 |
464 | 16 | 蘭 郁二郎 | 地図にない島 | 12878 | 大 |
464 | 17 | 蘭 郁二郎 | 鉄路 | 9477 | 大 |
464 | 18 | 蘭 郁二郎 | 脳波操縦士 | 15167 | 大 |
464 | 19 | 蘭 郁二郎 | 白金神経の少女 | 11501 | 大 |
464 | 20 | 蘭 郁二郎 | 古傷 | 643 | 小 |
464 | 21 | 蘭 郁二郎 | 魔像 | 10823 | 大 |
464 | 22 | 蘭 郁二郎 | 夢鬼 | 59849 | 大 |
464 | 23 | 蘭 郁二郎 | 歪んだ夢 | 6520 | 大 |
464 | 24 | 蘭 郁二郎 | 鱗粉 | 29044 | 大 |
合計冊数24 合計文字数561970
名作速読朗読文庫vol.465楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版楠山 正雄(くすやま まさお、1884年11月4日 – 1950年11月26日)は、日本の演劇評論家、編集者、児童文学者である。主に大正時代から昭和時代戦後初期にかけて活動した 本文内容見本 大江山 楠山正雄 一 むかし源頼光《みなもとのらいこう》という大将《たいしょう》がありました。その家来《けらい》に渡辺綱《わたなべのつな》、卜部季武《うらべのすえたけ》、碓井貞光《うすいのさだみつ》、坂田公時《さかたのきんとき》という四 人《にん》の強《つよ》い武士《ぶし》がいました。これが名高《なだか》い、「頼光《らいこう》の四 天王《てんのう》」でございます。 そのころ丹波《たんば》の大江山《おおえやま》に、酒呑童子《しゅてんどうじ》と呼《よ》ばれた恐《おそ》ろしい鬼《おに》が住《す》んでいて、毎日《まいにち》のように都《みやこ》の町《まち》へ出て来《き》ては、方々《ほうぼう》の家《いえ》の子供《こども》をさらって行きました。そしてさんざん自分《じぶん》のそばにおいて使《つか》って、用《よう》がなくなると食《た》べてしまいました。 するとある時《とき》、池田中納言《いけだのちゅうなごん》という人の一人《ひとり》きりのお姫《ひめ》さまが急《きゅう》に見《み》えなくなりました。 代表作品 小太郎と小百合 大日本雄辯會講談社 1933.11 二人の少年と琴 新潮社 1942 (日本童話名作選集) 源義経 新潮社 1943 日本の神話と十大昔話 1983.5 (講談社学術文庫) ジヤン・クリストフ物語 世界文学物語叢書 婦人之友社 1929 シーザーとクレオパトラ バーナード・シヨー 春陽堂 1932 (世界名作文庫) 不思議の国 ルイス・カロル 世界少年文学名作集 家庭読物刊行会 1920 青い鳥 マアテルリンク 新潮社 1922 (泰西戯曲選集) のち角川文庫 長靴を穿いた猫 チイク 世界童話大系 世界童話大系刊行会 1926 かがみの国のアリス リュイス・キャラル 小峰書店 1948 銀の足の小鳥 アイルランド童話集 小峰書店 1950 (世界おとぎ文庫) 不思議の国のアリス 創元文庫、1953 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.465楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
465 | 1 | 楠山 正雄 | 青ひげ | 6289 | 大 |
465 | 2 | 楠山 正雄 | 赤いくつ | 7778 | 大 |
465 | 3 | 楠山 正雄 | 赤い玉 | 2951 | 小 |
465 | 4 | 楠山 正雄 | 赤ずきんちゃん | 3767 | 中 |
465 | 5 | 楠山 正雄 | 安達が原 | 5220 | 中 |
465 | 6 | 楠山 正雄 | 家なき子 01 小説 | 155971 | 大 |
465 | 7 | 楠山 正雄 | 家なき子 02 小説 | 158959 | 大 |
465 | 8 | 楠山 正雄 | 一寸法師 | 8723 | 大 |
465 | 9 | 楠山 正雄 | 一本のわら | 8344 | 大 |
465 | 10 | 楠山 正雄 | 牛若と弁慶 | 6802 | 大 |
465 | 11 | 楠山 正雄 | 浦島太郎 | 6080 | 大 |
465 | 12 | 楠山 正雄 | 瓜子姫子 | 4008 | 中 |
465 | 13 | 楠山 正雄 | 大江山 | 8856 | 大 |
465 | 14 | 楠山 正雄 | おおかみと七ひき小説 | 3806 | 中 |
465 | 15 | 楠山 正雄 | 和尚さんと小僧 | 3630 | 中 |
465 | 16 | 楠山 正雄 | 鬼六 | 3027 | 中 |
465 | 17 | 楠山 正雄 | 姨捨山 | 7595 | 大 |
465 | 18 | 楠山 正雄 | かえるの王様 | 5073 | 中 |
465 | 19 | 楠山 正雄 | かちかち山 | 5445 | 中 |
465 | 20 | 楠山 正雄 | 雷のさずけもの | 3840 | 中 |
465 | 21 | 楠山 正雄 | 金太郎 | 5916 | 中 |
465 | 22 | 楠山 正雄 | 葛の葉狐 | 17862 | 大 |
465 | 23 | 楠山 正雄 | くらげのお使い | 5540 | 中 |
465 | 24 | 楠山 正雄 | 幸福のうわおいぐ小説 | 32289 | 大 |
465 | 25 | 楠山 正雄 | 瘤とり | 6815 | 大 |
465 | 26 | 楠山 正雄 | 小夜啼鳥 | 13343 | 大 |
465 | 27 | 楠山 正雄 | 猿かに合戦 | 4576 | 中 |
465 | 28 | 楠山 正雄 | 灰だらけ姫 | 8574 | 大 |
465 | 29 | 楠山 正雄 | 舌切りすずめ | 5260 | 中 |
465 | 30 | 楠山 正雄 | しっかり者のすず小説 | 5073 | 中 |
465 | 31 | 楠山 正雄 | ジャックと豆の木小説 | 8724 | 大 |
465 | 32 | 楠山 正雄 | 白い鳥 | 5923 | 中 |
465 | 33 | 楠山 正雄 | 殺生石 | 5522 | 中 |
465 | 34 | 楠山 正雄 | 祖母 | 2955 | 小 |
465 | 35 | 楠山 正雄 | たにしの出世 | 5354 | 中 |
合計冊数35 合計文字数549890
名作速読朗読文庫vol.466楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版楠山 正雄(くすやま まさお、1884年11月4日 – 1950年11月26日)は、日本の演劇評論家、編集者、児童文学者である。主に大正時代から昭和時代戦後初期にかけて活動した 本文内容見本 鎮西八郎 楠山正雄 一 八幡太郎義家《はちまんたろうよしいえ》から三 代《だい》めの源氏《げんじ》の大将《たいしょう》を六条判官為義《ろくじょうほうがんためよし》といいました。為義《ためよし》はたいそうな子福者《こぶくしゃ》で、男《おとこ》の子供《こども》だけでも十四五 人《にん》もありました。そのうちで一 番《ばん》上のにいさんの義朝《よしとも》は、頼朝《よりとも》や義経《よしつね》のおとうさんに当《あ》たる人で、なかなか強《つよ》い大将《たいしょう》でしたけれど、それよりももっと強《つよ》い、それこそ先祖《せんぞ》の八幡太郎《はちまんたろう》に負《ま》けないほどの強《つよ》い大将《たいしょう》というのは、八 男《なん》の鎮西八郎為朝《ちんぜいはちろうためとも》でした。 なぜ為朝《ためとも》を鎮西八郎《ちんぜいはちろう》というかといいますと、それはこういうわけです。いったいこの為朝《ためとも》は子供《こども》のうちからほかの兄弟《きょうだい》たちとは一人《ひとり》ちがって、体《からだ》もずっと大きいし、力《ちから》が強《つよ》くって、勇気《ゆうき》があって、世《よ》の中に何《なに》一つこわいというもののない少年《しょうねん》でした。 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.466楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
466 | 1 | 楠山 正雄 | 旅なかま | 23982 | 大 |
466 | 2 | 楠山 正雄 | 田村将軍 | 5069 | 中 |
466 | 3 | 楠山 正雄 | 田原藤太 | 4379 | 中 |
466 | 4 | 楠山 正雄 | 忠義な犬 | 2262 | 小 |
466 | 5 | 楠山 正雄 | 鎮西八郎 | 14712 | 大 |
466 | 6 | 楠山 正雄 | 長い名 | 2569 | 小 |
466 | 7 | 楠山 正雄 | 人魚のひいさま | 29636 | 大 |
466 | 8 | 楠山 正雄 | 鵺 | 4419 | 中 |
466 | 9 | 楠山 正雄 | 長ぐつをはいた猫小説 | 6235 | 大 |
466 | 10 | 楠山 正雄 | 猫の草紙 | 9781 | 大 |
466 | 11 | 楠山 正雄 | ねずみの嫁入り | 2135 | 小 |
466 | 12 | 楠山 正雄 | 眠る森のお姫さま小説 | 8849 | 大 |
466 | 13 | 楠山 正雄 | 野のはくちょう | 20525 | 大 |
466 | 14 | 楠山 正雄 | 八幡太郎 | 8053 | 大 |
466 | 15 | 楠山 正雄 | 花咲かじじい | 3253 | 中 |
466 | 16 | 楠山 正雄 | 春山秋山 | 2825 | 小 |
466 | 17 | 楠山 正雄 | ひこうかばん | 7535 | 大 |
466 | 18 | 楠山 正雄 | 人馬 | 5358 | 中 |
466 | 19 | 楠山 正雄 | ブレーメンの町楽隊小説 | 4457 | 中 |
466 | 20 | 楠山 正雄 | 文福茶がま | 6158 | 大 |
466 | 21 | 楠山 正雄 | ヘンゼルとグレー小説 | 10081 | 大 |
466 | 22 | 楠山 正雄 | 星の銀貨 | 1106 | 小 |
466 | 23 | 楠山 正雄 | 松山鏡 | 5788 | 中 |
466 | 24 | 楠山 正雄 | 魔法の笛 | 3178 | 中 |
466 | 25 | 楠山 正雄 | 三輪の麻糸 | 1365 | 小 |
466 | 26 | 楠山 正雄 | 物のいわれ | 15634 | 大 |
466 | 27 | 楠山 正雄 | もみの木 | 11945 | 大 |
466 | 28 | 楠山 正雄 | 桃太郎 | 7835 | 大 |
466 | 29 | 楠山 正雄 | 山姥の話 | 8833 | 大 |
466 | 30 | 楠山 正雄 | 雪の女王 七つの 小説 | 39815 | 大 |
466 | 31 | 楠山 正雄 | 夢占 | 1844 | 小 |
466 | 32 | 楠山 正雄 | 夢殿 | 9993 | 大 |
466 | 33 | 楠山 正雄 | 羅生門 | 4485 | 中 |
466 | 34 | 楠山 正雄 | ラ・ベルとラ・ベ小説 | 10051 | 大 |
466 | 35 | 楠山 正雄 | ルンペルシュチル小説 | 3936 | 中 |
466 | 36 | 楠山 正雄 | 六羽の白鳥 | 6906 | 大 |
合計冊数36 合計文字数314987
名作速読朗読文庫vol.467上村 松園全集読上機能付きProfessional版上村 松園(うえむら しょうえん、1875年(明治8年)4月23日 – 1949年(昭和24年)8月27日)は、日本画家である。明治の京都下京に生まれ育ち、女性の目を通して「美人画」を描いた。1948年(昭和23年)女性として初めて文化勲章を受章した。子の上村松篁、孫の上村淳之と三代続く日本画家である。 本文内容見本 あのころ ――幼ものがたり―― 上村松園 父 私が生まれたのは明治八年四月二十三日ですが、そのときには、もう父はこの世にいられなかった。 私は母の胎内にあって、父を見送っていたのであります。 「写真を撮ると寿命がない」 と言われていた時代であったので、父の面影を伝えるものは何ひとつとてない。しかし私は父にとても似ていたそうで、母はよく父のことを語るとき、「あんたとそっくりの顔やった」 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.467上村 松園全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
467 | 1 | 上村 松園 | あゝ二十年 やっ 随筆 | 1916 | 小 |
467 | 2 | 上村 松園 | 朝顔日記の深雪と随筆 | 1920 | 小 |
467 | 3 | 上村 松園 | あのころ ――幼 随筆 | 4512 | 中 |
467 | 4 | 上村 松園 | 浮世絵画家の肉筆随筆 | 1955 | 小 |
467 | 5 | 上村 松園 | 絵だけ | 405 | 小 |
467 | 6 | 上村 松園 | 絵筆に描き残す亡随筆 | 822 | 小 |
467 | 7 | 上村 松園 | 大田垣蓮月尼のこ随筆 | 534 | 小 |
467 | 8 | 上村 松園 | 幼き頃の想い出 | 1819 | 小 |
467 | 9 | 上村 松園 | 帯の巾が広すぎる随筆 | 880 | 小 |
467 | 10 | 上村 松園 | 想い出 絵の道五 随筆 | 2385 | 小 |
467 | 11 | 上村 松園 | 女の顔 | 716 | 小 |
467 | 12 | 上村 松園 | 女の話・花の話 | 2744 | 小 |
467 | 13 | 上村 松園 | 画学校時代 | 2407 | 小 |
467 | 14 | 上村 松園 | 画室談義 | 2560 | 小 |
467 | 15 | 上村 松園 | 画道と女性 ―― 随筆 | 4786 | 中 |
467 | 16 | 上村 松園 | 画筆に生きる五十随筆 | 12981 | 大 |
467 | 17 | 上村 松園 | 軽女 | 1761 | 小 |
467 | 18 | 上村 松園 | 簡潔の美 | 1245 | 小 |
467 | 19 | 上村 松園 | 寛政時代の娘納涼随筆 | 430 | 小 |
467 | 20 | 上村 松園 | 北穂天狗の思い出随筆 | 722 | 小 |
467 | 21 | 上村 松園 | 砧 | 752 | 小 |
467 | 22 | 上村 松園 | 絹と紙の話と師 随筆 | 3260 | 中 |
467 | 23 | 上村 松園 | 旧作 | 1566 | 小 |
467 | 24 | 上村 松園 | 九龍虫 | 747 | 小 |
467 | 25 | 上村 松園 | 京のその頃 | 3470 | 中 |
467 | 26 | 上村 松園 | 京の夏景色 | 2343 | 小 |
467 | 27 | 上村 松園 | 苦楽 ある人の問 随筆 | 1669 | 小 |
467 | 28 | 上村 松園 | 芸術三昧即信仰 随筆 | 970 | 小 |
467 | 29 | 上村 松園 | 健康と仕事 | 3871 | 中 |
467 | 30 | 上村 松園 | 今日になるまで | 2002 | 小 |
467 | 31 | 上村 松園 | 税所敦子孝養図 | 1170 | 小 |
467 | 32 | 上村 松園 | 最初の出品画 ― 随筆 | 2831 | 小 |
467 | 33 | 上村 松園 | 作画について | 5356 | 中 |
467 | 34 | 上村 松園 | 座右第一品 | 3308 | 中 |
467 | 35 | 上村 松園 | 三人の師 | 4521 | 中 |
467 | 36 | 上村 松園 | 「汐くみ」の画 随筆 | 998 | 小 |
467 | 37 | 上村 松園 | 四条通附近 | 1115 | 小 |
467 | 38 | 上村 松園 | 車中有感 | 2364 | 小 |
合計冊数38 合計文字数89813
名作速読朗読文庫vol.468上村 松園全集読上機能付きProfessional版上村 松園(うえむら しょうえん、1875年(明治8年)4月23日 – 1949年(昭和24年)8月27日)は、日本画家である。明治の京都下京に生まれ育ち、女性の目を通して「美人画」を描いた。1948年(昭和23年)女性として初めて文化勲章を受章した。子の上村松篁、孫の上村淳之と三代続く日本画家である 本文内容見本 中支遊記 上村松園 上海にて 仲秋まる一ヵ月の旅であった。六十有余年のこの年まで十日以上にわたる旅行はしたことのない私にとって、よく思いたったものと思う。流石にまだ船に乗っているような疲れが身体の底に残っている。頭を掠める旅の印象を追っていると、なお支那に遊んでいるのか、京都に帰っているのか錯綜として、不思議な気持を払いきれない。 昨日の新聞に米船ハリソン号を浅瀬に追いつめて拿捕《だほ》に協力したと輝かしい偉勲を伝えられている長崎丸、私が長崎から乗った往路は多分その長崎丸であったろう。十月二十九日の晩のことで、一行は京都を出発する時から、華中鉄道副総裁の田《でん》さんの夫人始め三谷十糸子など、内地をそのまま支那に移したような身のまわりであった。衣服も改まるわけでなく、食べものもずっとゆく先々で京都にいる時とあまり変らぬ日本料理がいただけたし、身体にも気持にも大した変化もなく旅を続けることが出来た。もっともおよばれもあり、いわゆる本場の豪華な支那料理を出される機会は多かったが、つねづね小食な私はほんの形ばかり箸をつけるばかりで、そのため迷惑を感じるようなこともなかった。天気にも非常に恵まれ蘇州で少し降られただけである。 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.468上村 松園全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
468 | 1 | 上村 松園 | 三味線の胴 | 1186 | 小 |
468 | 2 | 上村 松園 | 縮図帖 | 1519 | 小 |
468 | 3 | 上村 松園 | 随想 | 829 | 小 |
468 | 4 | 上村 松園 | 好きな髷のことな随筆 | 3472 | 中 |
468 | 5 | 上村 松園 | 砂書きの老人 | 1033 | 小 |
468 | 6 | 上村 松園 | 棲霞軒雑記 | 7029 | 大 |
468 | 7 | 上村 松園 | 栖鳳先生を憶う | 1051 | 小 |
468 | 8 | 上村 松園 | 双語 | 1066 | 小 |
468 | 9 | 上村 松園 | 「草紙洗」を描い随筆 | 1455 | 小 |
468 | 10 | 上村 松園 | 中支遊記 | 6281 | 大 |
468 | 11 | 上村 松園 | 土田さんの芸術 随筆 | 1330 | 小 |
468 | 12 | 上村 松園 | 帝展の美人画 | 1500 | 小 |
468 | 13 | 上村 松園 | 楠公夫人 | 2210 | 小 |
468 | 14 | 上村 松園 | 虹と感興 | 2478 | 小 |
468 | 15 | 上村 松園 | 日本画と線 | 1375 | 小 |
468 | 16 | 上村 松園 | 花筐と岩倉村 | 3116 | 中 |
468 | 17 | 上村 松園 | 母への追慕 | 2057 | 小 |
468 | 18 | 上村 松園 | 冷かされた桃割娘随筆 | 758 | 小 |
468 | 19 | 上村 松園 | 屏風祭 | 862 | 小 |
468 | 20 | 上村 松園 | 芙蓉の花にも似た随筆 | 543 | 小 |
468 | 21 | 上村 松園 | 古い記憶を辿って随筆 | 1479 | 小 |
468 | 22 | 上村 松園 | 髷 | 3622 | 中 |
468 | 23 | 上村 松園 | 眉の記 | 2437 | 小 |
468 | 24 | 上村 松園 | 昔尊く 二千六百 随筆 | 2725 | 小 |
468 | 25 | 上村 松園 | 昔のことなど | 3349 | 中 |
468 | 26 | 上村 松園 | 無題抄 | 2083 | 小 |
468 | 27 | 上村 松園 | 無表情の表情 | 1623 | 小 |
468 | 28 | 上村 松園 | 迷彩 | 2198 | 小 |
468 | 29 | 上村 松園 | 明治懐顧 | 2217 | 小 |
468 | 30 | 上村 松園 | 孟母断機 | 1885 | 小 |
468 | 31 | 上村 松園 | 靄の彼方 ―― 随筆 | 1983 | 小 |
468 | 32 | 上村 松園 | 山の湯の旅 ―― 随筆 | 1857 | 小 |
468 | 33 | 上村 松園 | 友人 | 491 | 小 |
468 | 34 | 上村 松園 | 謡曲仕舞など ―随筆 | 2034 | 小 |
468 | 35 | 上村 松園 | 謡曲と画題 | 3075 | 中 |
468 | 36 | 上村 松園 | 余齢初旅 ――中 随筆 | 15825 | 大 |
468 | 37 | 上村 松園 | 雷同性に富む現代随筆 | 1696 | 小 |
468 | 38 | 上村 松園 | わが母を語る | 3854 | 中 |
468 | 39 | 上村 松園 | 私の仕事 松篁の随筆 | 481 | 小 |
合計冊数39 合計文字数96064
名作速読朗読文庫vol.469淡島寒月全集読上機能付きProfessional版本文内容見本 寺内の奇人団 淡島寒月 水族館の近所にある植込を見ると茶の木が一、二本眼につくでしょう。あれは昔の名残《なごり》で、明治の初年には、あの辺一帯茶畠で、今活動写真のある六区は田でした。これが種々の変遷《へんせん》を経て、今のようになったのですから、浅草寺寺内のお話をするだけでもなかなか容易な事ではありません。その中で私は面白い事を選んでお話しましょう。 明治の八、九年頃、寺内にいい合わしたように変人が寄り集りました。浅草寺寺内の奇人団とでも題を附けましょうか、その筆頭には先《ま》ず私の父の椿岳《ちんがく》を挙げます。私の父も伯父も浅草寺とは種々関係があって、父は公園の取払《とりはらい》になるまで、あの辺一帯の開拓者となって働きましたし、伯父は浅草寺の僧侶の取締みたような役をしていました。ところで父は変人ですから、人に勧められるままに、御経も碌々《ろくろく》読めない癖に、淡島堂の堂守《どうもり》となりました。 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.469上村 淡島寒月全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
469 | 1 | 淡島 寒月 | 江戸か東京か | 7294 | 大 |
469 | 2 | 淡島 寒月 | 活動写真 | 3064 | 中 |
469 | 3 | 淡島 寒月 | 銀座は昔からハイ随筆 | 2218 | 小 |
469 | 4 | 淡島 寒月 | 寺内の奇人団 | 2649 | 小 |
469 | 5 | 淡島 寒月 | 諸国の玩具 ―― 随筆 | 2998 | 小 |
469 | 6 | 淡島 寒月 | 凧の話 | 2972 | 小 |
469 | 7 | 淡島 寒月 | 土俗玩具の話 | 1703 | 小 |
469 | 8 | 淡島 寒月 | 亡び行く江戸趣味随筆 | 4547 | 中 |
469 | 9 | 淡島 寒月 | 梵雲庵漫録 | 3826 | 中 |
469 | 10 | 淡島 寒月 | 明治十年前後 | 864 | 小 |
469 | 11 | 淡島 寒月 | 我が宗教観 | 1977 | 小 |
合計冊数 合計文字数34112
名作速読朗読文庫vol.470新渡戸 稲造全集読上機能付きProfessional版新渡戸 稲造(にとべ いなぞう、1862年9月1日(文久2年8月8日) – 1933年(昭和8年)10月15日)は、日本の教育者・思想家である。農業経済学・農学の研究も行っていた。 国際連盟事務次長も務め、 Bushido: The Soul of Japan(『武士道』)は、流麗な英文で書かれ、長年読み続けられている。日本銀行券の五千円券の肖像としても知られる。東京女子大学初代学長。東京女子経済専門学校(東京文化短期大学・現:新渡戸文化短期大学)初代校長。 本文内容見本 教育の最大目的 新渡戸稲造 各種生産物が時代の需用《じゅよう》に応じて、供給せらるると同じく、教育もまた時代に適応して、その方針を樹立せざるべからず。予は教育に於ては素人《しろうと》なれど、日本国民を如何《いか》に教育すべきか、換言せば教育の最大目的は如何《いかん》との題下《だいか》に一 言《げん》述べてみようと思う。 教育とは「活《い》ける人間を造る」との一言に包含することが出来よう。予のいわゆる活《い》ける人間とは、死せる人間に対する言辞《ことば》にあらずして、死せる智識や活用されざる学問を有する者に対して言うのみ。専門の学者に在《あっ》ては活用し得ざる智識また必要ならんも、普通教育に於ては然《しか》らず、世間往々学者の常識欠乏せるを言う。実際学問のために常識を弱めらることがあろう。然れども常識のみが智識にあらず、常識以外に智識あり。 代表作品 『随想録』 たちばな出版〈タチバナ教養文庫〉、2002年(平成14年)11月。ISBN 4-8133-1443-0。 『修養』 たちばな出版〈タチバナ教養文庫〉、2002年(平成14年)7月。ISBN 4-8133-1444-9。 『人生雑感』 國井通太郎 編、警醒社書店、1915年(大正4年)2月。 『世渡りの道』文藝春秋〈文春学藝ライブラリー〉、2015年。 『自分に克つための習慣 – 意思の力で己を制せよ』新・教養の大陸シリーズ こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.470新渡戸 稲造全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
470 | 1 | 新渡戸 稲造 | イエスキリストの随筆 | 9082 | 大 |
470 | 2 | 新渡戸 稲造 | 教育家の教育 | 8418 | 大 |
470 | 3 | 新渡戸 稲造 | 教育の最大目的 | 2341 | 小 |
470 | 4 | 新渡戸 稲造 | 教育の目的 | 21445 | 大 |
470 | 5 | 新渡戸 稲造 | 国際聯盟とは如何随筆 | 5665 | 中 |
470 | 6 | 新渡戸 稲造 | 今世風の教育 | 3661 | 中 |
470 | 7 | 新渡戸 稲造 | 自警録 | 203315 | 大 |
470 | 8 | 新渡戸 稲造 | 「死」の問題に対随筆 | 2518 | 小 |
470 | 9 | 新渡戸 稲造 | 自由の真髄 | 5029 | 中 |
470 | 10 | 新渡戸 稲造 | 女子教育に就て | 1127 | 小 |
470 | 11 | 新渡戸 稲造 | 人格の養成 | 6293 | 大 |
470 | 12 | 新渡戸 稲造 | 人格を認知せざる随筆 | 3670 | |
470 | 13 | 新渡戸 稲造 | 真の愛国心 | 4274 | 中 |
470 | 14 | 新渡戸 稲造 | ソクラテス | 4404 | 中 |
470 | 15 | 新渡戸 稲造 | デモクラシーの要素随筆 | 5399 | 中 |
470 | 16 | 新渡戸 稲造 | 東西相触れて | 6055 | 大 |
470 | 17 | 新渡戸 稲造 | 武士道の山 | 1703 | 小 |
470 | 18 | 新渡戸 稲造 | 平民道 | 4573 | 中 |
470 | 19 | 新渡戸 稲造 | 民族優勢説の危険随筆 | 1786 | 小 |
470 | 20 | 新渡戸 稲造 | 我が教育の欠陥 | 2199 | 小 |
合計冊数20 合計文字数302957
名作速読朗読文庫vol.471長谷川 時雨全集読上機能付きProfessional版長谷川 時雨(はせがわ しぐれ、1879年(明治12年)10月1日 – 1941年(昭和16年)8月22日)は、劇作家・小説家。雑誌や新聞を発行して、女性の地位向上の運動を率いた。本名、長谷川ヤス。画家・随筆家の長谷川春子は末妹。 本文内容見本 市川九女八 長谷川時雨 一 若い女が、キャッと声を立てて、バタバタと、草履《ぞうり》を蹴《け》とばして、楽屋の入口の間へ駈《か》けこんだが、身を縮めて壁にくっついていると、「どうしたんだ、見っともねえ。」 部屋のあるじは苦々《にがにが》しげにいった。渋い、透《とお》った声だ。 奈落の暗闇《くらやみ》で、男に抱きつかれたといったら、も一度 此処《ここ》でも、肝《きも》を冷されるほど叱《しか》られるにきまっているから、弟子《でし》娘は乳房《ちぶさ》を抱《かか》えて、息を殺している。「しようがねえ奴らだな。じてえ、お前たちが、ばかな真似《まね》をされるように、呆《ぼん》やりしてるからだ。」 舞台と平時《ふだん》との区別もなく白く塗りたてて、芸に色気が出ないで、ただの時は、いやに色っぽい、女役者の悪いところだけ真似るのを嫌《いや》がっている九女八《くめはち》は、銀のべの煙管《キセル》をおいて、鏡台へむかったが、小むずかしい顔をしている渋面が鏡に写ったので、ふと、口をつぐんだ。 代表作品 『日本美人伝』、聚精堂 新婦人叢書1(1911年) 『臙脂伝』、聚精堂 新婦人叢書6(1912年) 『美人伝』、東京社(1918年) 『情熱の女』、玄文社(1919年) 『処女時代』、平凡社(1929年) 『旧聞日本橋』、岡倉書房(1935年) 『草魚』、サイレン社(1935年) 『春帯記 明治大正女性抄』、岡倉書房(1937年) 『きもの』、実業之日本社(1939年) 『桃』、中央公論社(1939年) 『紅燈和蘭船』、春陽堂文庫(1941年) こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.471長谷川 時雨全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
471 | 1 | 長谷川 時雨 | 市川九女八 | 12011 | 大 |
471 | 2 | 長谷川 時雨 | 一世お鯉 | 25288 | 大 |
471 | 3 | 長谷川 時雨 | 糸繰沼 | 1510 | 小 |
471 | 4 | 長谷川 時雨 | 江木欣々女史 | 10123 | 大 |
471 | 5 | 長谷川 時雨 | 遠藤(岩野)清子 | 17724 | 大 |
471 | 6 | 長谷川 時雨 | 大塚楠緒子 | 4395 | 中 |
471 | 7 | 長谷川 時雨 | 大橋須磨子 | 7283 | 大 |
471 | 8 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 01 序文/自序 | 1800 | 小 |
471 | 9 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 02 町の構成 | 8520 | 大 |
471 | 10 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 03 蕎麦屋の利久 | 10970 | 大 |
471 | 11 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 04 源泉小学校 | 8333 | 大 |
471 | 12 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 05 大丸呉服店 | 9140 | 大 |
471 | 13 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 06 古屋島七兵衛 | 8125 | 大 |
471 | 14 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 07 テンコツさん一家 | 8403 | 大 |
471 | 15 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 08 木魚の顔 | 9968 | 大 |
471 | 16 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 09 木魚の配偶 | 8301 | 大 |
471 | 17 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 10 勝川花菊の一生 | 8124 | 大 |
471 | 18 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 11 朝散太夫の末裔 | 5846 | 中 |
471 | 19 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 12 チンコッきり | 8705 | 大 |
471 | 20 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 13 お墓のすげかえ | 7634 | 大 |
471 | 21 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 14 西洋の唐茄子 | 6853 | 大 |
471 | 22 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 15 流れた唾き | 9793 | 大 |
471 | 23 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 16 最初の外国保険詐欺小説 | 5215 | 中 |
471 | 24 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 17 牢屋の原 | 6535 | 大 |
471 | 25 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 18 神田附木店 | 8182 | 大 |
471 | 26 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 19 明治座今昔 | 8266 | 大 |
471 | 27 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 20 西川小りん | 12003 | 大 |
471 | 28 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 21 議事堂炎上 | 5656 | 中 |
471 | 29 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 22 大門通り界隈一束 小説 | 3839 | 中 |
471 | 30 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 23 鉄くそぶとり 小説 | 8661 | 大 |
471 | 31 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり小説 | 10255 | 大 |
471 | 32 | 長谷川 時雨 | 旧聞日本橋 25 渡りきらぬ橋 | 18568 | 大 |
471 | 33 | 長谷川 時雨 | 九条武子 | 19300 | 大 |
471 | 34 | 長谷川 時雨 | 朱絃舎浜子 | 30099 | 大 |
471 | 35 | 長谷川 時雨 | 竹本綾之助 | 8259 | 大 |
471 | 36 | 長谷川 時雨 | 田沢稲船 | 29191 | 大 |
471 | 37 | 長谷川 時雨 | 豊竹呂昇 | 7461 | 大 |
471 | 38 | 長谷川 時雨 | 樋口一葉 | 24117 | 大 |
471 | 39 | 長谷川 時雨 | 人魂火 | 1129 | 小 |
471 | 40 | 長谷川 時雨 | 平塚明子(らいて随筆 | 7149 | 大 |
471 | 41 | 長谷川 時雨 | 古い暦 私と坪内 随筆 | 2308 | 小 |
471 | 42 | 長谷川 時雨 | マダム貞奴 | 30446 | 大 |
471 | 43 | 長谷川 時雨 | 松井須磨子 | 20984 | 大 |
471 | 44 | 長谷川 時雨 | 紫式部-忙しき目 随筆 | 3509 | 中 |
471 | 45 | 長谷川 時雨 | 明治大正美人追憶随筆 | 5051 | 中 |
471 | 46 | 長谷川 時雨 | 明治美人伝 | 21025 | 大 |
471 | 47 | 長谷川 時雨 | モルガンお雪 | 19160 | 大 |
471 | 48 | 長谷川 時雨 | 柳原燁子(白蓮)随筆 | 14406 | 大 |
471 | 49 | 長谷川 時雨 | 芳川鎌子 | 18944 | 大 |
合計冊数49 合計文字数548567
名作速読朗読文庫vol.472芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892年(明治25年)3月1日 – 1927年(昭和2年)7月24日)は、日本の小説家である。本名同じその作品の多くは短編である。また、「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。 本文内容見本 アグニの神 芥川龍之介 一 支那《シナ》の上海《シャンハイ》の或《ある》町です。昼でも薄暗い或家の二階に、人相の悪い印度《インド》人の婆さんが一人、商人らしい一人の亜米利加《アメリカ》人と何か頻《しきり》に話し合っていました。「実は今度もお婆さんに、占いを頼みに来たのだがね、――」 亜米利加人はそう言いながら、新しい巻煙草《まきたばこ》へ火をつけました。 「占いですか? 占いは当分見ないことにしましたよ」 婆さんは嘲《あざけ》るように、じろりと相手の顔を見ました。 「この頃は折角見て上げても、御礼さえ碌《ろく》にしない人が、多くなって来ましたからね」 「そりゃ勿論《もちろん》御礼をするよ」 代表作品 鼻 1916年 芋粥 1916年 戯作三昧 1917年 運 1917年1月 道祖問答 1917年4月 蜘蛛の糸 1918年 地獄変 1918年 魔術 1919年 蜜柑 1919年 舞踏会 1920年 秋 1920年 南京の基督 1920年 杜子春 1920年 アグニの神 1920年 藪の中 1921年 報恩記 1922年 三つの宝 1922年 トロツコ 1922年 魚河岸 1922年 おぎん 1922年 仙人 1922年 猿蟹合戦 1923年 河童 1927年 誘惑 1927年 蜃気楼 1927年 歯車 1927年 或阿呆の一生 1927年 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.472芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
472 | 1 | 芥川 竜之介 | アグニの神 | 8706 | 大 |
472 | 2 | 芥川 竜之介 | 浅草公園 或シナ 小説 | 8356 | 大 |
472 | 3 | 芥川 竜之介 | 兄貴のような心持 小説 | 1051 | 小 |
472 | 4 | 芥川 竜之介 | 或敵打の話 | 11861 | 大 |
472 | 5 | 芥川 竜之介 | 或日の大石内蔵助小説 | 10407 | 大 |
472 | 6 | 芥川 竜之介 | 或恋愛小説 | 5356 | 中 |
472 | 7 | 芥川 竜之介 | 飯田蛇笏 | 1502 | 小 |
472 | 8 | 芥川 竜之介 | 一夕話 | 6919 | 大 |
472 | 9 | 芥川 竜之介 | 犬養君に就いて | 325 | 小 |
472 | 10 | 芥川 竜之介 | 犬と笛 | 8816 | 大 |
472 | 11 | 芥川 竜之介 | 魚河岸 | 2738 | 小 |
472 | 12 | 芥川 竜之介 | 馬の脚 | 13311 | 大 |
472 | 13 | 芥川 竜之介 | 海のほとり | 7117 | 大 |
472 | 14 | 芥川 竜之介 | 運 | 8081 | 大 |
472 | 15 | 芥川 竜之介 | 英雄の器 | 1885 | 小 |
472 | 16 | 芥川 竜之介 | 江口渙氏の事 | 1380 | 小 |
472 | 17 | 芥川 竜之介 | 大川の水 | 4647 | 中 |
472 | 18 | 芥川 竜之介 | おぎん | 6770 | 大 |
472 | 19 | 芥川 竜之介 | お時儀 | 4589 | 中 |
472 | 20 | 芥川 竜之介 | おしの | 5311 | 中 |
472 | 21 | 芥川 竜之介 | お律と子等と | 28290 | 大 |
472 | 22 | 芥川 竜之介 | 温泉だより | 7321 | 大 |
472 | 23 | 芥川 竜之介 | 女 | 2334 | 小 |
472 | 24 | 芥川 竜之介 | 開化の良人 | 19250 | 大 |
472 | 25 | 芥川 竜之介 | 格さんと食慾 ― 小説 | 625 | 小 |
472 | 26 | 芥川 竜之介 | 影 | 11885 | 大 |
472 | 27 | 芥川 竜之介 | 片恋 | 4874 | 中 |
472 | 28 | 芥川 竜之介 | 河童 | 40651 | 大 |
472 | 29 | 芥川 竜之介 | 神神の微笑 | 140605 | 大 |
472 | 30 | 芥川 竜之介 | 鴨猟 | 742 | 小 |
472 | 31 | 芥川 竜之介 | カルメン | 2183 | 小 |
472 | 32 | 芥川 竜之介 | 彼 | 5868 | 中 |
472 | 33 | 芥川 竜之介 | 彼 第二 | 6494 | 大 |
472 | 34 | 芥川 竜之介 | 彼の長所十八 ― | 511 | 小 |
472 | 35 | 芥川 竜之介 | 奇怪な再会 | 24587 | 大 |
472 | 36 | 芥川 竜之介 | 奇遇 | 7348 | 大 |
472 | 37 | 芥川 竜之介 | 菊池寛全集の序 小説 | 2168 | 小 |
472 | 38 | 芥川 竜之介 | 煙管 | 7456 | 大 |
472 | 39 | 芥川 竜之介 | 疑惑 | 13862 | 大 |
472 | 40 | 芥川 竜之介 | 金将軍 | 3608 | 中 |
472 | 41 | 芥川 竜之介 | 首が落ちた話 | 8515 | 大 |
472 | 42 | 芥川 竜之介 | 久保田万太郎氏 | 1336 | 小 |
472 | 43 | 芥川 竜之介 | 久米正雄 ―― | 731 | 小 |
472 | 44 | 芥川 竜之介 | 久米正雄氏の事 | 576 | 小 |
472 | 45 | 芥川 竜之介 | 蜘蛛の糸 | 3186 | 中 |
472 | 46 | 芥川 竜之介 | 戯作三昧 | 23018 | 大 |
472 | 47 | 芥川 竜之介 | 袈裟と盛遠 | 8336 | 大 |
472 | 48 | 芥川 竜之介 | 玄鶴山房 | 13420 | 大 |
472 | 49 | 芥川 竜之介 | 剛才人と柔才人と小説 | 494 | 小 |
472 | 50 | 芥川 竜之介 | 校正後に | 1831 | 小 |
合計冊数50 合計文字数511233
名作速読朗読文庫vol.473芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892年(明治25年)3月1日 – 1927年(昭和2年)7月24日)は、日本の小説家である。本名同じその作品の多くは短編である。また、「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。 本文内容見本 黄粱夢 芥川龍之介 盧生《ろせい》は死ぬのだと思った。目の前が暗くなって、子や孫のすすり泣く声が、だんだん遠い所へ消えてしまう。そうして、眼に見えない分銅《ふんどう》が足の先へついてでもいるように、体が下へ下へと沈んで行く――と思うと、急にはっと何かに驚かされて、思わず眼を大きく開いた。 すると枕もとには依然として、道士《どうし》の呂翁《ろおう》が坐っている。主人の炊《かし》いでいた黍《きび》も、未《いま》だに熟さないらしい。盧生は青磁の枕から頭をあげると、眼をこすりながら大きな欠伸《あくび》をした。邯鄲《かんたん》の秋の午後は、落葉《おちば》した木々の梢《こずえ》を照らす日の光があってもうすら寒い。「眼がさめましたね。」呂翁は、髭《ひげ》を噛みながら、笑《えみ》を噛み殺すような顔をして云った。 「ええ」 「夢をみましたろう。」 「見ました。」 「どんな夢を見ました。」 「何でも大へん長い夢です。 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.473芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
473 | 1 | 芥川 竜之介 | 合理的、同時に多随筆 | 1470 | 小 |
473 | 2 | 芥川 竜之介 | 黄粱夢 | 1209 | 小 |
473 | 3 | 芥川 竜之介 | 黒衣聖母 | 5068 | 中 |
473 | 4 | 芥川 竜之介 | 小杉未醒氏 | 835 | 小 |
473 | 5 | 芥川 竜之介 | 古千屋 | 3743 | 中 |
473 | 6 | 芥川 竜之介 | 子供の病気 一游 小説 | 6417 | 大 |
473 | 7 | 芥川 竜之介 | 湖南の扇 | 10367 | 大 |
473 | 8 | 芥川 竜之介 | 近藤浩一路氏 | 706 | 小 |
473 | 9 | 芥川 竜之介 | 西郷隆盛 | 1870 | 小 |
473 | 10 | 芥川 竜之介 | 雑信一束 | 1944 | 小 |
473 | 11 | 芥川 竜之介 | 佐藤春夫氏の事 | 460 | 小 |
473 | 12 | 芥川 竜之介 | さまよえる猶太人随筆 | 7826 | 大 |
473 | 13 | 芥川 竜之介 | 寒さ | 4498 | 中 |
473 | 14 | 芥川 竜之介 | 猿蟹合戦 | 2675 | 小 |
473 | 15 | 芥川 竜之介 | 三右衛門の罪 | 8859 | 大 |
473 | 16 | 芥川 竜之介 | 死後 | 3302 | 中 |
473 | 17 | 芥川 竜之介 | 十本の針 | 2280 | 小 |
473 | 18 | 芥川 竜之介 | 「支那游記」自序小説 | 454 | 小 |
473 | 19 | 芥川 竜之介 | 島木赤彦氏 | 1148 | 小 |
473 | 20 | 芥川 竜之介 | 邪宗門 | 47719 | 大 |
473 | 21 | 芥川 竜之介 | 上海游記 | 37345 | 大 |
473 | 22 | 芥川 竜之介 | 十円札 | 10370 | 大 |
473 | 23 | 芥川 竜之介 | 秋山図 | 9420 | 大 |
473 | 24 | 芥川 竜之介 | 侏儒の言葉 | 37577 | 大 |
473 | 25 | 芥川 竜之介 | 出帆 | 2676 | 小 |
473 | 26 | 芥川 竜之介 | じゅりあの・吉助小説 | 2411 | 小 |
473 | 27 | 芥川 竜之介 | 俊寛 | 20804 | 大 |
473 | 28 | 芥川 竜之介 | 将軍 | 17610 | 大 |
473 | 29 | 芥川 竜之介 | 少年 | 17926 | 大 |
473 | 30 | 芥川 竜之介 | 白 | 8647 | 大 |
473 | 31 | 芥川 竜之介 | 蜃気楼 | 5100 | 中 |
473 | 32 | 芥川 竜之介 | 素戔嗚尊 | 50385 | 大 |
473 | 33 | 芥川 竜之介 | 捨児 | 5488 | 中 |
473 | 34 | 芥川 竜之介 | 青年と死 | 3817 | 中 |
473 | 35 | 芥川 竜之介 | 仙人 | 6004 | 大 |
473 | 36 | 芥川 竜之介 | 仙人 | 3684 | 中 |
473 | 37 | 芥川 竜之介 | 葬儀記 | 4367 | 中 |
473 | 38 | 芥川 竜之介 | 早春 | 3634 | 中 |
473 | 39 | 芥川 竜之介 | 大導寺信輔の半生小説 | 13791 | 大 |
473 | 40 | 芥川 竜之介 | 第四の夫から | 2999 | 小 |
473 | 41 | 芥川 竜之介 | 滝田哲太郎君 | 1541 | 小 |
473 | 42 | 芥川 竜之介 | 滝田哲太郎氏 | 1262 | 小 |
473 | 43 | 芥川 竜之介 | たね子の憂鬱 | 4139 | 中 |
473 | 44 | 芥川 竜之介 | 田端日記 | 5277 | 中 |
473 | 45 | 芥川 竜之介 | 父 | 3803 | 中 |
473 | 46 | 芥川 竜之介 | 忠義 | 15457 | 大 |
473 | 47 | 芥川 竜之介 | 偸盗 | 54539 | 大 |
473 | 48 | 芥川 竜之介 | 長江游記 | 8107 | 大 |
473 | 49 | 芥川 竜之介 | 樗牛の事 | 3876 | 中 |
473 | 50 | 芥川 竜之介 | 追憶 | 12321 | 大 |
合計冊数50 合計文字数487227
名作速読朗読文庫vol.474芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892年(明治25年)3月1日 – 1927年(昭和2年)7月24日)は、日本の小説家である。本名同じその作品の多くは短編である。また、「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。 本文内容見本 トロッコ 芥川龍之介 小田原 熱海《あたみ》間に、軽便鉄道 敷設《ふせつ》の工事が始まったのは、良平《りょうへい》の八つの年だった。良平は毎日村 外《はず》れへ、その工事を見物に行った。工事を――といったところが、唯《ただ》トロッコで土を運搬する――それが面白さに見に行ったのである。 トロッコの上には土工が二人、土を積んだ後《うしろ》に佇《たたず》んでいる。トロッコは山を下《くだ》るのだから、人手を借りずに走って来る。煽《あお》るように車台が動いたり、土工の袢天《はんてん》の裾《すそ》がひらついたり、細い線路がしなったり――良平はそんなけしきを眺《なが》めながら、土工になりたいと思う事がある。せめては一度でも土工と一しょに、トロッコへ乗りたいと思う事もある。トロッコは村外れの平地へ来ると、自然と其処《そこ》に止まってしまう。と同時に土工たちは、身軽にトロッコを飛び降りるが早いか、その線路の終点へ車の土をぶちまける。それから今度はトロッコを押し押し、もと来た山の方へ登り始める。 こちらをクリックすると商品がご利用できます–> 名作速読朗読文庫vol.474芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版 |
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vol | 件数 | 作家名 | タイトル | 文字数 | 文字量 |
474 | 1 | 芥川 竜之介 | 恒藤恭氏 | 1798 | 小 |
474 | 2 | 芥川 竜之介 | 手紙 | 6038 | 大 |
474 | 3 | 芥川 竜之介 | 出来上った人 ― 小説 | 588 | 小 |
474 | 4 | 芥川 竜之介 | 伝吉の敵打ち | 6169 | 大 |
474 | 5 | 芥川 竜之介 | 点鬼簿 | 4684 | 中 |
474 | 6 | 芥川 竜之介 | 東京に生れて | 986 | 小 |
474 | 7 | 芥川 竜之介 | 道祖問答 | 3112 | 中 |
474 | 8 | 芥川 竜之介 | 杜子春 | 10375 | 大 |
474 | 9 | 芥川 竜之介 | 豊島与志雄氏の事小説 | 1204 | 小 |
474 | 10 | 芥川 竜之介 | トロッコ | 4976 | 中 |
474 | 11 | 芥川 竜之介 | 夏目先生と滝田さん随筆 | 1345 | 小 |
474 | 12 | 芥川 竜之介 | 尼提 | 2899 | 小 |
474 | 13 | 芥川 竜之介 | 日光小品 | 4331 | 中 |
474 | 14 | 芥川 竜之介 | 女仙 | 1068 | 小 |
474 | 15 | 芥川 竜之介 | 女体 | 1239 | 小 |
474 | 16 | 芥川 竜之介 | 沼地 | 2128 | 小 |
474 | 17 | 芥川 竜之介 | 葱 | 9642 | 大 |
474 | 18 | 芥川 竜之介 | 年末の一日 | 3263 | 中 |
474 | 19 | 芥川 竜之介 | 野呂松人形 | 3612 | 中 |
474 | 20 | 芥川 竜之介 | 歯車 | 26427 | 大 |
474 | 21 | 芥川 竜之介 | 鼻 | 6511 | 大 |
474 | 22 | 芥川 竜之介 | 母 | 9952 | 大 |
474 | 23 | 芥川 竜之介 | 春 | 11092 | 大 |
474 | 24 | 芥川 竜之介 | 春の夜 | 2911 | 小 |
474 | 25 | 芥川 竜之介 | 尾生の信 | 1954 | 小 |
474 | 26 | 芥川 竜之介 | ひょっとこ | 6339 | 大 |
474 | 27 | 芥川 竜之介 | 不思議な島 | 7198 | 大 |
474 | 28 | 芥川 竜之介 | 二つの手紙 | 12647 | 大 |
474 | 29 | 芥川 竜之介 | 二人小町 | 6841 | 大 |
474 | 30 | 芥川 竜之介 | 文放古 | 4890 | 中 |
474 | 31 | 芥川 竜之介 | 冬 | 6423 | 大 |
474 | 32 | 芥川 竜之介 | 文学好きの家庭 随筆 | 737 | 小 |
474 | 33 | 芥川 竜之介 | 文章 | 8013 | 大 |
474 | 34 | 芥川 竜之介 | 北京日記抄 | 8549 | 大 |
474 | 35 | 芥川 竜之介 | 報恩記 | 17901 | 大 |
474 | 36 | 芥川 竜之介 | 本所両国 | 24760 | 大 |
474 | 37 | 芥川 竜之介 | 魔術 | 7985 | 大 |
474 | 38 | 芥川 竜之介 | 松江印象記 | 3459 | 中 |
474 | 39 | 芥川 竜之介 | 蜜柑 | 3746 | 中 |
474 | 40 | 芥川 竜之介 | 水の三日 | 5370 | 中 |
474 | 41 | 芥川 竜之介 | 三つの宝 | 7680 | 大 |
474 | 42 | 芥川 竜之介 | 三つのなぜ | 3080 | 中 |
474 | 43 | 芥川 竜之介 | 三つの窓 | 7901 | 大 |
474 | 44 | 芥川 竜之介 | 妙な話 | 5350 | 中 |
474 | 45 | 芥川 竜之介 | 貉 | 2654 | 小 |
474 | 46 | 芥川 竜之介 | Mensura Zoili | 4456 | 中 |
474 | 47 | 芥川 竜之介 | 毛利先生 | 14000 | 大 |
474 | 48 | 芥川 竜之介 | 桃太郎 | 5645 | 中 |
474 | 49 | 芥川 竜之介 | 森先生 | 519 | 小 |
474 | 50 | 芥川 竜之介 | 保吉の手帳から | 10277 | 大 |
合計冊数50 合計文字数314724 |