日本近代文学全集7 芥川 竜之介他

 

日本名作速読朗読文庫
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名作速読朗読文庫vol.446 小酒井 不木全集1読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.447小酒井 不木全集2読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.448高村 光雲全集1読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.449高村 光雲全集2読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.450高村 光雲全集3読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.451高村 光雲全集4読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.452谷 譲次全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.455野呂 栄太郎全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.456浜尾 四郎全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.457林 不忘全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.458福沢 諭吉全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.459牧 逸馬全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.460正岡 子規全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.461松濤 明全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.463矢田 津世子全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.464蘭 郁二郎全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.465楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.466楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.467上村 松園全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.468上村 松園全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.469上村 松園全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.470新渡戸 稲造全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.471長谷川 時雨全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.472芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.473芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版
名作速読朗読文庫vol.474芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版

名作速読朗読文庫vol.446 小酒井 不木全集1読上機能付きProfessional版

小酒井 不木

小酒井 不木(こさかい ふぼく、本名:小酒井 光次(こさかい みつじ)、1890年(明治23年)10月8日 – 1929年(昭和4年)4月1日)は、日本の医学者、随筆家、翻訳家、推理作家である。翻訳家、随筆家、探偵作家の他に、SFの先駆者とも言われる。東北帝国大学教授であり、医学博士でもある。当時、生理学の世界的な権威だった

本文内容見本

玉振時計の秘密     小酒井不木

一              これまで塚原俊夫君の取り扱った事件の中には、ずいぶん複雑なものもありましたし、また、きわめて簡単なものもありました。しかし、簡単といっても、俊夫君にとってその解決が容易であったというだけでして、事件そのものはかなりにむずかしいものが多かったのであります。

これから皆さんにお話ししようとする事件も、警視庁の人たちがもてあましたあげく、俊夫君によって、たちどころに解決された殺人事件であります。犯人はたしかにあの男であると推定されておりながら、その男がじゅうぶん計画をしてやったことでありますから、警視庁の人たちはその証拠をあげることができなかったのです。 けれども、どんなに巧妙に計画された犯罪でも、どこかに必ず手ぬかりがあるものです。この事件においても、やはり犯人は大きな手ぬかりをしていたのです。しかし、その手ぬかりを、警視庁の刑事たちは気がつかなかったのでして、ただ俊夫君だけが、それを容易に発見して、ついに犯人を自白せしめることができたのであります。 こういう探偵事件を紹介するには、俊夫君のところへ事件が依頼された当時から書きはじめて、俊夫君が解決するまでを、順序ただしく述べるのが普通ですけれど、今になっては、何もかも分かっているのですから、むしろ、私は犯罪の顛末を先に述べて、それから、俊夫君がそれを解決した模様を語ろうと思います。というのは、皆さんにも、この事件のどこに手ぬかりがあったかを、あらかじめ考えていただきたいと思うからであります。

代表作品

少年科学探偵 文苑閣 1926 (小酒井不木少年科学探偵集 1)   死の接吻 聚英閣 1926    稀有の犯罪 大日本雄弁会 1927    疑問の黒枠 波屋書房 1927 (世界探偵文芸叢書)   闘病問答 春陽堂 1927    慢性病治療術 日本心霊学会 1927    医談女談 人文書院 1928    タナトプシス 内観社 1928    実験遺伝学概説 /小酒井光次 春秋社 1929   恋愛曲線 春陽堂 1932 (日本小説文庫)

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名作速読朗読文庫vol.446 小酒井 不木全集1読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
446 1 小酒井 不木 好色破邪顕正 22209
446 2 小酒井 不木 「小酒井不木集」はしがき随筆 255
446 3 小酒井 不木 紫外線 11267
446 4 小酒井 不木 自殺か他殺か  随筆 7532
446 5 小酒井 不木 死体蝋燭 5186
446 6 小酒井 不木 死の接吻 13322
446 7 小酒井 不木 手術 5114
446 8 小酒井 不木 ヂュパンとカリング随筆 3250
446 9 小酒井 不木 『少年科学探偵』序小説 647
446 10 小酒井 不木 新案探偵法 11304
446 11 小酒井 不木 人工心臓 22334
446 12 小酒井 不木 深夜の電話 20087
446 13 小酒井 不木 「心理試験」序 4758
446 14 小酒井 不木 頭蓋骨の秘密 10995
446 15 小酒井 不木 体格検査 3250
446 16 小酒井 不木 玉振時計の秘密 7865
446 17 小酒井 不木 段梯子の恐怖 1368
446 18 小酒井 不木 痴人の復讐 6829
446 19 小酒井 不木 血の盃 7039
446 20 小酒井 不木 闘争 13613
合計冊数20   合計文字数178224

 

名作速読朗読文庫vol.447小酒井 不木全集2読上機能付きProfessional版

小酒井 不木

小酒井 不木(こさかい ふぼく、本名:小酒井 光次(こさかい みつじ)、1890年(明治23年)10月8日 – 1929年(昭和4年)4月1日)は、日本の医学者、随筆家、翻訳家、推理作家である。翻訳家、随筆家、探偵作家の他に、SFの先駆者とも言われる。東北帝国大学教授であり、医学博士でもある。当時、生理学の世界的な権威だった

本文内容見本

謎の咬傷     小酒井不木

一              これも霧原警部の「特等訊問」の話である。    銀座四丁目に、貴金属宝石商を営んでいる大原伝蔵が、昨夜麹町区平河町の自宅の居間で、何ものかに殺されたという報知が、警視庁へ届いたのは、余寒のきびしい二月のある朝であった。 霧原警部は、部下の朝井、水野両刑事と警察医とを伴って、直《ただ》ちに自動車で現場《げんじょう》調査に赴《おもむ》いた。大原の邸宅は大震火災直後バラック建になっていて、石の門柱をはいると、直径十 間《けん》ばかりの植込みを隔てて右手が洋式の平家、左手が日本風の平家で、中央は廊下でつながれ、玄関は日本建の方について居た。 警部の一行が到着すると、番に来ていた巡査と、この家の書生とが出迎えた

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名作速読朗読文庫vol.447小酒井 不木全集2読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
447 1 小酒井 不木 名古屋スケッチ 5861
447 2 小酒井 不木 謎の咬傷 14581
447 3 小酒井 不木 肉腫 3536
447 4 小酒井 不木 二重人格者 4462
447 5 小酒井 不木 「二銭銅貨」を読む随筆 2307
447 6 小酒井 不木 猫と村正 10332
447 7 小酒井 不木 呪われの家 18960
447 8 小酒井 不木 白痴の知恵 11858
447 9 小酒井 不木 初往診 1661
447 10 小酒井 不木 鼻に基く殺人 6088
447 11 小酒井 不木 卑怯な毒殺 5292
447 12 小酒井 不木 髭の謎 11761
447 13 小酒井 不木 被尾行者 6039
447 14 小酒井 不木 秘密の相似 7170
447 15 小酒井 不木 紅色ダイヤ 11366
447 16 小酒井 不木 変な恋 3181
447 17 小酒井 不木 ポオとルヴェル 2059
447 18 小酒井 不木 塵埃は語る 11623
447 19 小酒井 不木 墓地の殺人 24493
447 20 小酒井 不木 「マリー・ロオジェ事件」の研究 16087
合計冊数20   合計文字数178717

 

名作速読朗読文庫vol.448高村 光雲全集1読上機能付きProfessional版

高村  光雲

高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) – 1934年(昭和9年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である

本文内容見本

佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし     高村光雲

ある日、また、四人が集っていますと、相変らず仕事場の前をぞろぞろ人が通る。私達の話は彼の佐竹の原の噂に移っていました。「佐竹の原も評判だけで、行ってみると、からつまらないね。何も見るものがないじゃありませんか。」 「そうですよ。あれじゃ仕様がない。なにか少しこれという見世物が一つ位あってもよさそうですね。なにかこしらえたらどうでしょう。うまくやれば儲かりますぜ」「儲る儲らんはとに角、人を呼ぶのに、あんなことでは余り智慧がない。

代表作品

『高村光雲懐古談』新人物往来社 1970   『幕末維新懐古談』岩波書店 1995    『人間の記録 高村光雲 木彫七十年』日本図書センター 2000

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名作速読朗読文庫vol.448高村 光雲全集1読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
448 1 高村 光雲 佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし 7827
448 2 高村 光雲 幕末維新懐古談 01 私の父祖のはなし 3514
448 3 高村 光雲 幕末維新懐古談 02 私の子供の時のはなし 2404
448 4 高村 光雲 幕末維新懐古談 03 安床の「安さん」の事 1981
448 5 高村 光雲 幕末維新懐古談 04 私の父の訓誡 468
448 6 高村 光雲 幕末維新懐古談 05 その頃の床屋と湯屋のはなし小説 1033
448 7 高村 光雲 幕末維新懐古談 06 高村東雲の生い立ち 3044
448 8 高村 光雲 幕末維新懐古談 07 彫刻修業のはなし 3487
448 9 高村 光雲 幕末維新懐古談 08「木寄せ」その他のはなし小説 1622
448 10 高村 光雲 幕末維新懐古談 09 甲子年の大黒のはなし 484
448 11 高村 光雲 幕末維新懐古談 10 仏師の店のはなし(職人気質)小説 1755
448 12 高村 光雲 幕末維新懐古談 11 大火以前の雷門附近 1512
448 13 高村 光雲 幕末維新懐古談 12 名高かった店などの印象小説 5923
448 14 高村 光雲 幕末維新懐古談 13 浅草の大火のはなし 2858
448 15 高村 光雲 幕末維新懐古談 14 猛火の中の私たち 4229
448 16 高村 光雲 幕末維新懐古談 15 焼け跡の身惨なはなし 1489
448 17 高村 光雲 幕末維新懐古談 16 その頃の消防夫のことなど小説 2349
448 18 高村 光雲 幕末維新懐古談 17 猫と鼠のはなし 4977
448 19 高村 光雲 幕末維新懐古談 18 一度家に帰り父に誡められた小説 3266
448 20 高村 光雲 幕末維新懐古談 19 上野戦争当時のことなど小説 5739
合計冊数20   合計文字数59961

 

名作速読朗読文庫vol.449高村 光雲全集2読上機能付きProfessional版

高村  光雲

高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) – 1934年(昭和9年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である

本文内容見本

幕末維新懐古談     本所五ツ目の羅漢寺のこと     高村光雲

この時代のことで、おもしろい話がある。これは神仏混淆の例証ではありませんが、やはり神仏区別のお布令《ふれ》からして仏様側が手酷《てきび》しくやられた余波から起った事柄であります。 本所《ほんじょ》の五ツ目に天恩山 羅漢寺《らかんじ》というお寺がありました。その地内《じない》に蠑螺堂《さざえどう》という有名な御堂がありました。形は細く高い堂で、ちょうど蠑螺の穀《から》のようにぐるぐると廻って昇り降りが出来るような仕掛けに出来ており、三層位になっていて大層 能《よ》く出来た堂であった。もし今日これが残っておれば建築家の参考となったであろう。堂の中には百観音が祭ってあった。上《のぼ》り下《くだ》りに五十体ずつ並んで、それはまことに美事《みごと》なもので、当寺の五百羅漢と並んで有名であります。 この百観音は、羅漢寺 建立《こんりゅう》当時から、多くの信仰者が、親の冥福《めいふく》を祈るためとか、愛児の死の追善《ついぜん》のためとか、いろいろ仏匠をもっての関係から寄進したものであって、いずれも中流以上の生活をしている人々の手から信仰的に成り立ったものであります。

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名作速読朗読文庫vol.449高村 光雲全集2読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
449 1 高村 光雲 幕末維新懐古談 20 遊芸には縁のなかったはなし 2790
449 2 高村 光雲 幕末維新懐古談 21 年季あけ前後のはなし 3141
449 3 高村 光雲 幕末維新懐古談 22 徴兵適齢のはなし 2338
449 4 高村 光雲 幕末維新懐古談 23 家内を貰った頃のはなし 5328
449 5 高村 光雲 幕末維新懐古談 24 堀田原へ引っ越した頃のはなし 1346
449 6 高村 光雲 幕末維新懐古談 25 初めて博覧会の開かれた当時のことなど小説 3470
449 7 高村 光雲 幕末維新懐古談 26 店初まっての大作をしたはなし 4569
449 8 高村 光雲 幕末維新懐古談 27 引き続き作に苦心したこと 1117
449 9 高村 光雲 幕末維新懐古談 28 東雲師逝去のこと 4622
449 10 高村 光雲 幕末維新懐古談 29 東雲師没後の事など 1009
449 11 高村 光雲 幕末維新懐古談 30 身を引いた時のことなど 2982
449 12 高村 光雲 幕末維新懐古談 31 神仏混淆廃止改革されたはなし 1898
449 13 高村 光雲 幕末維新懐古談 32 本所五ツ目の羅漢寺のこと 1774
449 14 高村 光雲 幕末維新懐古談 33 蠑螺堂百観音の成り行き 4332
449 15 高村 光雲 幕末維新懐古談 34 私の守り本尊のはなし 1762
449 16 高村 光雲 幕末維新懐古談 35 実物写生ということのはなし 2264
449 17 高村 光雲 幕末維新懐古談 36 脂土や石膏に心を惹かれたはなし小説 1924
449 18 高村 光雲 幕末維新懐古談 37 鋳物の仕事をしたはなし 2705
449 19 高村 光雲 幕末維新懐古談 38 象牙彫り全盛時代のはなし 1784
449 20 高村 光雲 幕末維新懐古談 39 牙彫りを排し木彫りに固執したはなし小説 2956
合計冊数20   合計文字数54111

 

名作速読朗読文庫vol.450高村 光雲全集3読上機能付き

高村  光雲

高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) – 1934年(昭和9年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である

本文内容見本

幕末維新懐古談     竜池会の起ったはなし     高村光雲

さて、今日《こんにち》までの話は、私の蔭《かげ》の仕事ばかりで何らこの社会とは交渉のないものであったが、これからはようやく私の生活が世間的に芽を出し掛けたことになります。すなわち自分の仕事として、その仕事が世の中に現われて来るということになる訳です。といって、まだまだようやくそれは世の中に顔を出した位のものであります。 それは、どういう事から起因したかというと明治十七年頃日本美術協会というものがあった。これが私の世の中に顔を出した所で、いわば初舞台とでもいうものであろうか。この一つの会が私というものを社会的に紹介してくれたことになるのであります。が、この事を話そうとすると、その以前に遡《さかのぼ》って美術協会というものの基を話さなければなりません。それを話しませんと顔を出した訳が分らんのです。 私は、それまでは世の中がどういう風に進んでいるのか、我が邦《くに》の美術界がどんな有様になっているのか、実の所一向知りませんのでした。

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名作速読朗読文庫vol.450高村 光雲全集3読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名 タイトル 文字数 文字量
450 1 高村 光雲 幕末維新懐古談 40 貿易品の型彫りをしたはなし 1733
450 2 高村 光雲 幕末維新懐古談 41 蘆の葉のおもちゃのはなし 3120
450 3 高村 光雲 幕末維新懐古談 42 熊手を拵えて売ったはなし 4720
450 4 高村 光雲 幕末維新懐古談 43 歳の市のことなど 1722
450 5 高村 光雲 幕末維新懐古談 44 東雲師の家の跡のことなど 1003
450 6 高村 光雲 幕末維新懐古談 45 竜池会の起ったはなし 3390
450 7 高村 光雲 幕末維新懐古談 46 石川光明氏と心安くなったはなし小説 11706
450 8 高村 光雲 幕末維新懐古談 47 彫工会の成り立ちについて 6374
450 9 高村 光雲 幕末維新懐古談 48 会の名のことなど 1571
450 10 高村 光雲 幕末維新懐古談 49 発会当時およびその後のことなど小説 1736
450 11 高村 光雲 幕末維新懐古談 50 大病をした時のことなど 3443
450 12 高村 光雲 幕末維新懐古談 51 大隈綾子刀自の思い出 10407
450 13 高村 光雲 幕末維新懐古談 52 皇居御造営の事、鏡縁、欄間を彫ったはな小説2724 2724
450 14 高村 光雲 幕末維新懐古談 53 葉茶屋の狆のはなし 3681
450 15 高村 光雲 幕末維新懐古談 54 好き狆のモデルを得たはなし 3542
450 16 高村 光雲 幕末維新懐古談 55 四頭の狆を製作したはなし 5504
450 17 高村 光雲 幕末維新懐古談 56 鶏の製作を引き受けたはなし 2882
450 18 高村 光雲 幕末維新懐古談 57 矮鶏のモデルを探したはなし 2697
450 19 高村 光雲 幕末維新懐古談 58 矮鶏の製作に取り掛かったこと 1876
450 20 高村 光雲 幕末維新懐古談 59 矮鶏の作が計らず展覧会に出品されたいきさつ小説2745 2745
合計冊数20   合計文字数76576

 

名作速読朗読文庫vol.451高村 光雲全集4読上機能付きProfessional版

高村  光雲

高村 光雲(たかむら こううん、1852年3月8日(嘉永5年2月18日) – 1934年(昭和9年)10月10日)は、日本の仏師、彫刻家。幼名は光蔵。高村光太郎、高村豊周は息子である

本文内容見本

幕末維新懐古談     叡覧後の矮鶏のはなし     高村光雲

さて、展覧会もやがて閉会に近づいた頃、旅先から若井兼三郎氏が帰って来た。   いうまでもなく矮鶏の一件のことは直ぐ同氏の耳に入った。早速、同氏は会場へやって来られた。私はどうも直ぐに若井氏に逢うのが気が引けますから、はずしていると、若井氏は松尾儀助氏に向って何か話していられる。無論、今度の一件であることは分る。そこで、どういう風に松尾儀助が若井氏をいいなだめたかというと、当日同氏が、聖上へ作品を御説明申し上げた時のことをそのまま話したのである。すなわち聖上が右のチャボに御目が留まって、ほしいと仰せ出された時、右の矮鶏を彫刻した高村光雲と、依頼主なる若井兼三郎という者との間の意味合いをお話した。すなわち、かかる傑作の出来た事は、作家当人の丹誠によることもとよりなれども、美術工芸のことは他より奨励援助する厚意があって、依嘱者と作家と両々相俟たなければ、かく渾然《こんぜん》たる作品を得ることは困難でござりますという意味を概略《あらまし》陳述して、若井兼三郎の作家に対する好意を御披露に及んだ所、聖上にも御嘉納《ごかのう》あらせられた旨を松尾氏はありのままに若井氏に物語ったのであった。

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名作速読朗読文庫vol.451高村 光雲全集4読上機能付きProfessional版

vol 件数 選択 作家名  タイトル 文字数
451 1 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 60 聖上行幸当日のはなし 1308
451 2 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 61 叡覧後の矮鶏のはなし 1514
451 3 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 62 佐竹の原繁昌のはなし 1643
451 4 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし 8371
451 5 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 64 大仏の末路のあわれなはなし 2823
451 6 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 65 学校へ奉職した前後のはなし 6789
451 7 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 66 奈良見物に行ったことのはなし 1610
451 8 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 67 帝室技芸員の事 3890
451 9 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 68 楠公銅像の事 3777
451 10 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 69 馬専門の彫刻家のこと 5104
451 11 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 70 木彫の楠公を天覧に供えたはなし 2971
451 12 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 71 その他のことなど 676
451 13 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 72 総領の娘を亡くした頃のはなし 3799
451 14 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 73 栃の木で老猿を彫ったはなし 8075
451 15 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 74 初めて家持ちとなったはなし 4460
451 16 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 75 不動の像が縁になったはなし 3258
451 17 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 76 門人を置いたことについて 1662
451 18 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 77 西町時代の弟子のこと 3568
451 19 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 78 谷中時代の弟子のこと 8756
451 20 日本文学 高村 光雲 幕末維新懐古談 79 その後の弟子の事 7938
合計冊数20   合計文字数

 

名作速読朗読文庫vol.452谷 譲次全集読上機能付きProfessional版

谷  譲次

長谷川 海太郎(はせがわ かいたろう、1900年1月17日 – 1935年6月29日)は、日本の小説家、翻訳家。林不忘(はやし ふぼう)、牧逸馬(まき いつま)、谷譲次(たに じょうじ)の3つのペンネームを使い分けて活躍した。林不忘は時代小説「丹下左膳」シリーズ、牧逸馬は犯罪実録小説、家庭小説、翻訳、谷譲次は米国体験記「めりけんじゃっぷ」物で知られる。

本文内容見本

踊る地平線     谷譲次

SAYONARA             がたん!      ――という一つの運命的な衝動を私たちの神経につたえて、午後九時十五分東京駅発下関行急行は、欧亜連絡の国際列車だけに、ちょいと気取った威厳と荘重のうちにその車輪の廻転を開始した。 多くの出発と別離がそうであるように、じつに劇的な瞬間が私たちのうえに落ちる。   まず、車窓のそとに折り重なる人の顔が一つひとつ大きな口に変って、それら無数の巨大な口腔が、おどろくべき集団的訓練のもとにここに一大音響を発した。あああ――あい! というのだ。ばんざああい! では、大きな声で『さよなら!』

代表作品

『ヤング東郷』(『新青年』1925年1月)    『ところどころ』(『新青年』1925年1月)    『上海された男』(『新青年』1925年4月)   『めりけんじゃっぷ商売往来』(『新青年』1927年)   『テキサス無宿』改造社 1929年    『もだん・でかめろん』(『中央公論 1927年5-12月)   『踊る地平線』中央公論社 1929年    『大陸』(『中央公論』1930年1-5月)    『新巌窟王』(『日の出』1934年1-11月)   『都会の怪異 七時三十分』(『日の出』1935年

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名作速読朗読文庫vol.452谷 譲次全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
452 1 谷 譲次 安重根 ――十四の場面―― 49673
452 2 谷 譲次 踊る地平線 01 踊る地平線 29365
452 3 谷 譲次 踊る地平線 02 テムズに聴く 30545
452 4 谷 譲次 踊る地平線 03 黄と白の群像 28567
452 5 谷 譲次 踊る地平線 04 虹を渡る日 29623
452 6 谷 譲次 踊る地平線 05 白夜幻想曲 30561
452 7 谷 譲次 踊る地平線 06 ノウトルダムの妖怪 30457
452 8 谷 譲次 踊る地平線 07 血と砂の接吻 30858
452 9 谷 譲次 踊る地平線 08 しっぷ・あほうい! 35418
452 10 谷 譲次 踊る地平線 09 Mrs.7 and Mr.23 30728
452 11 谷 譲次 踊る地平線 10 長靴の春 31751
452 12 谷 譲次 踊る地平線 11 白い謝肉祭 30746
452 13 谷 譲次 踊る地平線 12 海のモザイク 27155
452 14 谷 譲次 踊る地平線 13 附記 688
452 15 谷 譲次 字で書いた漫画 6890
合計冊数15   合計文字数423025

 

名作速読朗読文庫vol.455野呂 栄太郎全集読上機能付きProfessional版

野呂 榮太郎(のろ えいたろう、1900年(明治33年)4月30日 – 1934年(昭和9年)2月19日)は日本の在野のマルクス経済学者で、戦前の非合法政党時代の日本共産党の理論的指導者の一人であるとともに、幹部(委員長)として党を指導するなど、実践活動にも関わった

本文内容見本

名人上手に聴く    野呂栄太郎

もう三、四カ月も前であったと思うが、偶然の機会に、木村八段の将棋講座のラジオ放送を聞いた。飛車落ち定石《じょうせき》の説明のようであったが、私の聞いたのはその終わりの五、六分間である。木村八段はそこで、「上手《じょうず》に対して飛車落ち程度でさせるようになると、そろそろ定石を無視して自己流の差し方をするものであるが、それは厳重に慎まねばならぬ。よく人は、こちらがいくら定石通りに差そうと思っても、相手方がそれに応ずるように差してこないから、定石など実践においては役に立たない、というが、これは大きな心得違いだ。飛車落ちの対局だからといって、飛車落ちの定石がそのまま適用されるものではない。お互いに定石を紋切り型に繰り返すだけなら何の変哲もないものになってしまうだろう。上達して名人上手と言われるようになればなるほど、ますます変化を試みるが、それは決して定石を無視して差すのではなくして、定石に基づき、その上で変化を試みるのであって、いわば定石をさらに発展させて新しい定石を生み出すのである。実戦を重ねるに従って定石を始めて活用できるようになるのだ」というような意味のことを言われたと記憶するが、この木村八段のご注意は非常に深い感銘を私に与えた。

代表作品

岩波茂雄宛書簡 01 他    加藤正宛書簡     十月革命と婦人の解放    進むべき道     『日本資本主義発達史講座』趣意書   平野義太郎宛書簡 01  他    三田社会科学研究会    三田社会科学研究会報告    名人上手に聴く

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名作速読朗読文庫vol.455野呂 栄太郎全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
455 1 野呂 栄太郎 岩波茂雄宛書簡 01 一九三一年八月十七日 342
455 2 野呂 栄太郎 岩波茂雄宛書簡 02 一九三一年九月二十一日 288
455 3 野呂 栄太郎 加藤正宛書簡 一九三三年三月十三日 896
455 4 野呂 栄太郎 十月革命と婦人の解放 3798
455 5 野呂 栄太郎 進むべき道 647
455 6 野呂 栄太郎 『日本資本主義発達史講座』趣意書 1362
455 7 野呂 栄太郎 平野義太郎宛書簡 01 一九三一年九月二十日 910
455 8 野呂 栄太郎 平野義太郎宛書簡 02 一九三一年十二月二十四日 368
455 9 野呂 栄太郎 平野義太郎宛書簡 03 一九三二年二月二十六日 372
455 10 野呂 栄太郎 平野義太郎宛書簡 04 一九三二年四月三十日 795
455 11 野呂 栄太郎 平野義太郎宛書簡 05 一九三二年五月二十三日 536
455 12 野呂 栄太郎 平野義太郎宛書簡 06 一九三二年六月六日 308
455 13 野呂 栄太郎 平野義太郎宛書簡 07 一九三二年九月八日 521
455 14 野呂 栄太郎 平野義太郎宛書簡 08 一九三三年三月 370
455 15 野呂 栄太郎 三田社会科学研究会 651
455 16 野呂 栄太郎 三田社会科学研究会報告 766
455 17 野呂 栄太郎 名人上手に聴く 3266
合計冊数17   合計文字数16196

 

名作速読朗読文庫vol.456浜尾 四郎全集読上機能付きProfessional版

濱尾 四郎(はまお しろう、1896年4月24日 – 1935年10月29日)は、日本の検事、弁護士、探偵小説家。子爵。貴族院議員である。作家活動は実働足かけ6年に過ぎず、作品量は長短20篇に及ぶだけだが、戦前派作家として逸することのできない足跡を残している。趣味が広い上に多方面の才能に恵まれ、落語・演劇の通であり、洋楽の造詣が深く、清元は名取りで、麻雀連盟の会長でもあった。当時、本格派探偵小説を後押ししていた江戸川乱歩とは親しかったが、ユニークな点として両者は衆道に関する歴史的研究をも手がけており、その面の著述・考察でも親交が深かった。

本文内容見本

殺人迷路(連作探偵小説第八回)    浜尾四郎

十日の勝負            「いいえ、僕の云ってる事は決して嘘や空想じゃありません。たしかにあいつです。今お話したバーで見た怪しいあの男です」 星田代二は生れてはじめて検事局の調室に引張り出されて、差向いでいる二木《ふたき》検事に対して必死の弁明をやりはじめた。 二木検事は、警視庁から送局された書類を机の前におきながら、殆ど無表情で星田に相対して居る。「ふん、君は本庁で取調べられた時も、あくまでも否認しつづけて居るね。そうして、あいつだとか怪しい男だとか云っているが、僕をして云わしむるならあいつ即ち怪しい男と君が云うのは即ち君自身のことなのだよ。

代表作品

『殺人小説集』赤炉閣 1930    『博士邸の怪事件』新潮社長篇文庫 1931   『鉄鎖殺人事件』新作探偵小説全集 新潮社 1933   『殺人鬼』春秋社 1935    『現代推理小説大系  (甲賀三郎,大下宇陀児,夢野久作,浜尾四郎)』講談社 1973  『殺人鬼』早川書房 世界探偵小説全集 1995

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名作速読朗読文庫vol.456浜尾 四郎全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
456 1 浜尾 四郎 悪魔の弟子 25247
456 2 浜尾 四郎 彼が殺したか 42272
456 3 浜尾 四郎 彼は誰を殺したか 13071
456 4 浜尾 四郎 殺された天一坊 13840
456 5 浜尾 四郎 殺人鬼 269218
456 6 浜尾 四郎 殺人狂の話 (欧米犯罪実話) 10499
456 7 浜尾 四郎 殺人迷路 08 (連作探偵小説第八回) 2765
456 8 浜尾 四郎 死者の権利 30845
456 9 浜尾 四郎 正義 21382
456 10 浜尾 四郎 黄昏の告白 20676
456 11 浜尾 四郎 途上の犯人 18399
456 12 浜尾 四郎 夢の殺人 12750
合計冊数12   合計文字数480964

 

名作速読朗読文庫vol.457林 不忘全集読上機能付きProfessional版

林  不忘

林不忘(はやし ふぼう)、1900年1月17日 – 1935年6月29日)は、日本の小説家、翻訳家。長谷川 海太郎(はせがわ かいたろう)、牧逸馬(まき いつま)、谷譲次(たに じょうじ)の3つのペンネームを使い分けて活躍した。林不忘は時代小説「丹下左膳」シリーズ、牧逸馬は犯罪実録小説、家庭小説、翻訳、谷譲次は米国体験記「めりけんじゃっぷ」物で知られる。

本文内容見本

安重根  ――十四の場面――    林不忘

1             一九〇九年――明治四十二年――八月下旬の暑い日。   ウラジオストックの田舎、小王嶺の朝鮮人部落。   部落の街路。乾割れのした土塀。土で固めた低い屋根。陽がかんかん照って、樹の影が濃い。蝉の声がしている。牛や鶏の鳴く声もする。蝉はこの場をつうじて片時も止まずに啼きつづける。安重根、三十一歳。国士風の放浪者。ウラジオの韓字新聞「大東共報」の寄稿家。常に読みかけの新聞雑誌の類を小脇に抱えている。左手の食指が半ばからない。ほかにこの場の人物は、老人、青年、女房、娘、子供等、部落民の朝鮮人の群集と、売薬行商人など。樹の下でルバシカ姿の安重根が演説している。男女の朝鮮人の農民が、ぼんやり集まって、倦怠《ものう》そうに路上に立ったりしゃがんだりしている。みな朝鮮服で、長煙管《ながぎせる》をふかしている者、洋傘《こうもり》をさしているものもある。

代表作品

『ヤング東郷』(『新青年』1925年1月)    『ところどころ』(『新青年』1925年1月)    『上海された男』(『新青年』1925年4月)   『めりけんじゃっぷ商売往来』(『新青年』1927年)   『テキサス無宿』改造社 1929年    『もだん・でかめろん』(『中央公論 1927年5-12月)   『踊る地平線』中央公論社 1929年    『大陸』(『中央公論』1930年1-5月)    『新巌窟王』(『日の出』1934年1-11月)   『都会の怪異 七時三十分』『日の出』1935年

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名作速読朗読文庫vol.457林 不忘全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
457 1 林 不忘 仇討たれ戯作 11298
457 2 林 不忘 あの顔 14901
457 3 林 不忘 安重根 ――十四の場面―― 49666
457 4 林 不忘 稲生播磨守 14493
457 5 林 不忘 寛永相合傘 7879
457 6 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 01 のの字の刀痕 9646
457 7 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 02 梅雨に咲く花 12410
457 8 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 03 三つの足跡 13188
457 9 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 04 槍祭夏の夜話 11116
457 10 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 05 お茶漬音頭 10908
457 11 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 06 巷説蒲鉾供養 15624
457 12 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 07 怪談抜地獄 17487
457 13 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 08 無明の夜 14350
457 14 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 09 怨霊首人形 13517
457 15 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 10 宇治の茶箱 12362
457 16 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 11 影人形 19596
457 17 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 12 悲願百両 15410
457 18 林 不忘 釘抜藤吉捕物覚書 13 宙に浮く屍骸 16620
457 19 林 不忘 口笛を吹く武士 10684
457 20 林 不忘 元禄十三年 21510
457 21 林 不忘 巷説享保図絵 266783
457 22 林 不忘 丹下左膳 01 乾雲坤竜の巻 360730
457 23 林 不忘 丹下左膳 02 こけ猿の巻 256356
457 24 林 不忘 丹下左膳 03 日光の巻 203404
457 25 林 不忘 つづれ烏羽玉 110151
457 26 林 不忘 早耳三次捕物聞書 01 霙橋辻斬夜話 11785
457 27 林 不忘 早耳三次捕物聞書 02 うし紅珊瑚 10953
457 28 林 不忘 早耳三次捕物聞書 03 浮世芝居女看板 1315
457 29 林 不忘 早耳三次捕物聞書 04 海へ帰る女 6069
457 30 林 不忘 平馬と鶯 10422
457 31 林 不忘 煩悩秘文書 88591
457 32 林 不忘 魔像 新版大岡政談 147316
457 33 林 不忘 若き日の成吉思汗 ――市川猿之助氏のために―― 39619
合計冊数33   合計文字数1826159

 

名作速読朗読文庫vol.458福沢 諭吉全集読上機能付きProfessional版

福沢 諭吉

福澤 諭吉(ふくざわ ゆきち、天保5年12月12日(1835年1月10日)- 明治34年(1901年)2月3日)は、日本の武士(中津藩士のち旗本)、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者。慶應義塾の創設者であり、専修学校(後の専修大学)、商法講習所(後の一橋大学)、神戸商業講習所(後の神戸商業高校)、土筆ヶ岡養生園(後の北里研究所)、伝染病研究所(現在の東京大学医科学研究所)の創設にも尽力した。新聞『時事新報』の創刊者。他に東京学士会院(現在の日本学士院)初代会長を務めた。そうした業績を元に明治六大教育家として列される。昭和59年(1984年)から日本銀行券一万円紙幣表面の肖像に採用されている

本文内容見本

学問のすすめ     福沢諭吉

初編             「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人みな同じ位にして、生まれながら貴賤《きせん》上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資《と》り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずしておのおの安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥《どろ》との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教《じつごきょう》』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。また世の中にむずかしき仕事もあり、やすき仕事もあり。そのむずかしき仕事をする者を身分重き人と名づけ、やすき仕事をする者を身分軽き人という。すべて心を用い、心配する仕事はむずかしくして、手足を用うる力役《りきえき》はやすし。ゆえに医者、学者、政府の役人、または大なる商売をする町人、あまたの奉公人を召し使う大百姓などは、身分重くして貴き者と言うべし。

代表作品

『学問のすゝめ』     『西洋事情』     『掌中万国一覧』     『学問のすゝめ』     『ひびのおしえ』     『童蒙教草』     『文明論之概略』     『学者安心論』     『分権論』      『通俗外交論』     『日本男子論』     『治安小言』     『地租論』      『実業論』      『女大学評論』     『新女大学』     『瘠我慢の説』

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名作速読朗読文庫vol.458福沢 諭吉全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
458 1 福沢 諭吉 女大学評論 33167
458 2 福沢 諭吉 学者安心論 14294
458 3 福沢 諭吉 学問のすすめ 91776
458 4 福沢 諭吉 学問の独立 20905
458 5 福沢 諭吉 学校の説 (一名、慶応義塾学校の説) 6630
458 6 福沢 諭吉 家庭習慣の教えを論ず 2853
458 7 福沢 諭吉 旧藩情 20150
458 8 福沢 諭吉 教育の事 6584
458 9 福沢 諭吉 教育の目的 6172
458 10 福沢 諭吉 京都学校の記 3375
458 11 福沢 諭吉 慶応義塾学生諸氏に告ぐ 4299
458 12 福沢 諭吉 慶応義塾新議 1515
458 13 福沢 諭吉 慶応義塾の記 1962
458 14 福沢 諭吉 経世の学、また講究すべし 4201
458 15 福沢 諭吉 小学教育の事 8496
458 16 福沢 諭吉 新女大学 18751
458 17 福沢 諭吉 成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ 3384
458 18 福沢 諭吉 政事と教育と分離すべし 3962
458 19 福沢 諭吉 中元祝酒の記 1503
458 20 福沢 諭吉 徳育如何 10983
458 21 福沢 諭吉 読倫理教科書 3252
458 22 福沢 諭吉 中津留別の書 4228
458 23 福沢 諭吉 日本男子論 29345
458 24 福沢 諭吉 物理学の要用 2734
458 25 福沢 諭吉 文明教育論 3138
458 26 福沢 諭吉 瘠我慢の説 02 瘠我慢の説 15756
458 27 福沢 諭吉 瘠我慢の説 03 書簡 1397
合計冊数27   合計文字数324812

 

名作速読朗読文庫vol.459牧 逸馬全集読上機能付きProfessional版

牧  逸馬

牧逸馬(まき いつま)、林不忘(はやし ふぼう)、、谷譲次(たに じょうじ)の3つのペンネームを使い分けて活躍した長谷川 海太郎(はせがわ かいたろう、1900年1月17日 – 1935年6月29日)は、日本の小説家、翻訳家である。牧逸馬は犯罪実録小説、林不忘は時代小説「丹下左膳」シリーズ、牧家庭小説、翻訳、谷譲次は米国体験記で知られる。

本文内容見本

運命のSOS    牧逸馬

1              生と死は紙一枚の差だ。天と地の間にこれ以上怪奇な事実はあるまい。    そしてその怪奇な事実を時として最も端的に示すものに、海洋ほど不遠慮な存在はないのだ。この意味で、海こそは一番の怪奇を包蔵すると云い得る。 タイタニック号―― The Titanic ――の難船実話である。    モザイク風に、凡ゆる角度から、出来るだけ忠実に詳細に記述して行きたい。

代表作品

『ヤング東郷』(『新青年』1925年1月)    『ところどころ』(『新青年』1925年1月)    『上海された男』(『新青年』1925年4月)   『めりけんじゃっぷ商売往来』(『新青年』1927年)   『テキサス無宿』改造社 1929年    『もだん・でかめろん』(『中央公論 1927年5-12月)   『踊る地平線』中央公論社 1929年    『大陸』(『中央公論』1930年1-5月)    『新巌窟王』(『日の出』1934年1-11月)   『都会の怪異 七時三十分』『日の出』1935年

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名作速読朗読文庫vol.459牧 逸馬全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
459 1 牧 逸馬 アリゾナの女虎 32626
459 2 牧 逸馬 生きている戦死者 11592
459 3 牧 逸馬 運命のSOS 33826
459 4 牧 逸馬 上海された男 10022
459 5 牧 逸馬 女肉を料理する男 27912
459 6 牧 逸馬 助五郎余罪 8172
459 7 牧 逸馬 戦雲を駆る女怪 32377
459 8 牧 逸馬 双面獣 36060
459 9 牧 逸馬 チャアリイは何処にいる 16489
459 10 牧 逸馬 沈黙の水平線 13472
459 11 牧 逸馬 土から手が 23338
459 12 牧 逸馬 舞馬 7986
459 13 牧 逸馬 ヤトラカン・サミ博士の椅子 14910
459 14 牧 逸馬 夜汽車 2845
459 15 牧 逸馬 浴槽の花嫁 24908
459 16 牧 逸馬 ロウモン街の自殺ホテル 16676
459 17 牧 逸馬 若き日の成吉思汗 ――市川猿之助氏のために―― 39630
合計冊数17   合計文字数352841

 

名作速読朗読文庫vol.460正岡 子規全集読上機能付きProfessional版

正岡 子規

正岡 子規(まさおか しき、1867年10月14日〈慶応3年9月17日〉 – 1902年〈明治35年〉9月19日)は、日本の俳人、歌人、国語学研究家である。俳句、短歌、新体詩、小説、評論、随筆など多方面に亘り創作活動を行い、日本の近代文学に多大な影響を及ぼした、明治時代を代表する文学者の一人であった。死を迎えるまでの約7年間は結核を患っていた

本文内容見本

歌よみに与ふる書    正岡子規

仰《おおせ》のごとく近来和歌は一向に振《ふる》い不申《もうさず》候。正直に申し候えば『万葉』以来、実朝《さねとも》以来、一向に振い不申候。実朝という人は三十にも足らでいざこれからというところにてあえなき最期を遂げられまことに残念致し候。あの人をして今十年も活《い》かしておいたならどんなに名歌を沢山《たくさん》残したかも知れ不申候。とにかくに第一流の歌人と存《ぞんじ》候。あながち人丸《ひとまろ》、赤人《あかひと》の余唾《よだ》を舐《ねぶ》るでもなく、もとより貫之《つらゆき》、定家《ていか》の糟粕《そうはく》をしゃぶるでもなく自己の本領 屹然《きつぜん》として山岳と高きを争い日月と光を競うところ実に畏《おそ》るべく尊むべく覚えず膝《ひざ》を屈するの思い有之《これあり》候。古来 凡庸《ぼんよう》の人と評し来《きた》りしは必ず誤《あやまり》なるべく、北条《ほうじょう》氏を憚《はばか》りて韜晦《とうかい》せし人かさらずば大器晩成の人なりしかと覚え候。

代表作品

曙覧の歌      歌よみに与ふる書随筆    くだもの      熊手と提灯     恋      権助の恋      旅の旅の旅     徒歩旅行を読む     俳人蕪村      病牀苦語      ベースボール

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名作速読朗読文庫vol.460正岡 子規全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
460 1 正岡 子規 曙覧の歌 14832
460 2 正岡 子規 1457
460 3 正岡 子規 歌よみに与ふる書随筆 20586
460 4 正岡 子規 2117
460 5 正岡 子規 句合の月 3361
460 6 正岡 子規 九月十四日の朝 1593
460 7 正岡 子規 くだもの 8633
460 8 正岡 子規 熊手と提灯 3629
460 9 正岡 子規 1964
460 10 正岡 子規 権助の恋 838
460 11 正岡 子規 409
460 12 正岡 子規 死後 6755
460 13 正岡 子規 車上の春光 3665
460 14 正岡 子規 旅の旅の旅 5527
460 15 正岡 子規 徒歩旅行を読む 1929
460 16 正岡 子規 俳人蕪村 30856
460 17 正岡 子規 6242
460 18 正岡 子規 初夢 5117
460 19 正岡 子規 煩悶 1929
460 20 正岡 子規 病牀苦語 11635
460 21 正岡 子規 ベースボール 6431
460 22 正岡 子規 飯待つ間 1801
460 23 正岡 子規 4245
460 24 正岡 子規 152
460 25 正岡 子規 ランプの影 2532
合計冊数25   合計文字数148235

 

名作速読朗読文庫vol.461松濤 明全集読上機能付きProfessional版

松濤 明(まつなみ あきら、1922年〈大正11年〉3月5日 – 1949年〈昭和24年〉1月6日)は日本の登山家。宮城県仙台市に生まれ、幼少のうちに東京に移住する。10歳の頃から登山を始め、様々な山への登頂を成し遂げる。1938年(昭和13年)に東京登歩渓流会に入会するが、太平洋戦争により学徒出陣し、一時登山からは離れる。復員後に登山を再開するが、厳冬期の1948年(昭和24年)12月に槍ヶ岳を焼岳に向かって縦走する最中、激しい風雪のため北鎌尾根においてパートナー有元克己と共に遭難、翌年1月6日に死去。享年26。  松濤らの遺体は雪の解けた1949年7月に発見された。遭難中に記した日記や遺書は死後に『風雪のビバーク』として出版され、ベストセラーとなった。    北穂高岳北峯のコルにある岩峰「松濤岩」は彼の名前に由来する。

本文内容見本

春の遠山入り(易老岳から悪沢岳への縦走)    松濤明

松濤 明 単独            昭和十五年     三月二十三日 晴 伊那八幡―越久保―汗馬沢(泊)     二十四日 晴 汗馬沢―小川路峠越―下栗―小野(泊)     二十五日 晴 小野―易老渡―白薙窪―面平(ビバーク)     二十六日 風雪 面平―易老岳(ビバーク)     二十七日 晴 易老岳―光岳とのコル―引返し易老岳―仁田岳(ビバーク)     二十八日 晴 仁田岳―上河内岳―聖岳(ビバーク)     二十九日 晴 聖岳―兎岳―大沢岳―赤石岳―荒川小屋(ビバーク)     三十 日 晴 荒川小屋―悪沢岳―椹島(ビバーク)     三十一日 雨後晴 椹島―二軒小屋(泊)   四月 一 日 晴 二軒小屋―広河原―新倉(泊)      二 日 晴 新倉―甲府―帰京                  遠山入り      三月二十三日 晴      知らぬ土地は頼りないものだ。飯田の町では様子を知らないために重荷を背負ったまま、さんざんうろつき廻った末、朝夕たった二回きりのバスを見事に乗り逃して、とうとう伊那八幡からはるばる歩く羽目になってしまった。砂埃りのたつ平凡な路を、春とはいえ、照りつける陽の下を、重荷に汗を流しながら歩く気持は良いものではない。靴が新しいせいか、妙に足が摺れるのがいらだたしく、軒昂たる意気もとみに失せて、歩くことが馬鹿馬鹿しくてならなかった。ただ山のかなたの目に見えぬもの、それだけに引きずられて遅々たる行進をつづけた。幸い入山の第一日にしてはコンディションが良いので、路がバス路から離れて里路に入る頃には、どうやら気分も和らいで、四囲の空気とも融和するようになった。総じて伊那の里は明るいが、その中でもこのあたりはとくに明るい。ただ白と緑とコバルトの三つの色で表現しつくされる。地の利のよいせいか、奥まったところにありながら開けており、片田舎の町外れとでもいった感じである。

代表作品

春の遠山入り     槍ガ岳      山想う心      ピークハンティン

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名作速読朗読文庫vol.461松濤 明全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
461 1 松濤 明 一ノ倉沢 353
461 2 松濤 明 一ノ倉沢南稜 443
461 3 松濤 明 春の遠山入り    随筆 18066
461 4 松濤 明 ピークハンティン随筆 2055
461 5 松濤 明 一つのエチケット随筆 1094
461 6 松濤 明 再び山へ 1518
461 7 松濤 明 八ガ岳大門沢 366
461 8 松濤 明 山想う心 1682
461 9 松濤 明 槍ガ岳 (北鎌尾根)随筆 6242
合計冊数9   合計文字数31819

 

名作速読朗読文庫vol.463矢田 津世子全集読上機能付きProfessional版

矢田  津世子

矢田 津世子(やだ つせこ、本名矢田ツセ、1907年(明治40年)6月19日 – 1944年(昭和19年)3月14日)は、日本の小説家、随筆家である。秋田県五城目町出身。はじめモダン派であったが純文学に転進し、1936年に小説『神楽坂』が第3回芥川賞候補に選ばれる。文章力と美貌を兼ね備えた女流作家として人気を集めた。坂口安吾の恋人とされる。大和生命初代社長の矢田不二郎は兄。

本文内容見本

女心拾遺     矢田津世子

一              常は無駄口の尠い唐沢周得氏が、どうしたはずみか、この数日来妙に浮きたって、食事の間も駄洒落をとばしたりしては家人を笑わせたりする。もともと脂肪《あぶら》肥りの血色のよい膚《はだえ》が、こんな時には、磨きをかけたように艶光りして、血糸の綾《あや》がすけてみえる丸っこい鼻の頭には、陽ざしに明るい縁の障子が白く写っているように見える。前歯の綺麗に残っている口を大きく開けて、わっはっはっと身をもみながら高笑いをする仕草など、どうみても古稀に近い人とは思われず、この若やぎようを家人は奇異の眼ざしで眺めやるのだった。 唐沢製鋼所の社長としての繁忙な地位を、二年前から女婿の横尾氏に譲って、今は気楽な閑居の身でありながら、元来、動きまわることの好きな性分がこの老齢になっても納まらず、朝は従前通り九時きっかりに出社して、午すぎてから戻ってくる。これという用事が待っているわけではなく、ただ、永年の習慣から出社をしてみなくては気がすまないのである。自動車で送られて社長室へ顔をみせ新社長の相談に乗ってやったり、電話を取り次いでやったり、それから社内を一巡して自動車で帰って来る。

代表作品

『神楽坂 小説集』改造社 1936    『女心拾遺』筑摩書房 1941    『茶粥の記』実業之日本社 1941    『鴻ノ巣女房』豊国社 1942    『駒鳥日記』富士書房 1942    『罠を跳び越える女』無双舎F文庫 2010   翻訳      ルイザ・メイ・オルコット『若草物語』金の星社 1949

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名作速読朗読文庫vol.463矢田 津世子全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
463 1 矢田 津世子 女心拾遺 17685
463 2 矢田 津世子 神楽坂 19631
463 3 矢田 津世子 女抄録 32713
463 4 矢田 津世子 鴻ノ巣女房 11731
463 5 矢田 津世子 旅役者の妻より 75615
463 6 矢田 津世子 19080
463 7 矢田 津世子 茶粥の記 14530
463 8 矢田 津世子 凍雲 14119
463 9 矢田 津世子 反逆 10553
463 10 矢田 津世子 罠を跳び越える  小説 6296
合計冊数  10   合計文字数221953

 

名作速読朗読文庫vol.464蘭 郁二郎全集読上機能付きProfessional版

蘭 郁二郎(らん いくじろう、1913年9月2日 – 1944年1月5日)は、日本の小説家、SF作家、推理作家である。東京生まれ。東京高工の電気学科卒。SF好きだった母の影響を受け、SF小説同人誌を学生時代に多数発表。その後、1931年に平凡社の江戸川乱歩全集の付録雑誌に「息を止める男」を発表し、これがデビュー作となった。1935年には、大慈宗一郎、中島親、荻一之助らとともに同人誌『探偵文学』を創刊。1937年に『シュピオ』と改題してからは、海野十三、小栗虫太郎、木々高太郎とともに編集を務めた。のちに、海野の影響を受けてSFスリラーを多数発表したが、太平洋戦争の報道班員として南方へ向かう途中の1944年1月5日、飛行機事故で亡くなった。享年31歳。

本文内容見本

宇宙爆撃    蘭郁二郎

一             所長の発表が終ると、文字通り急霰のような拍手がまき起った。    その中でただ一人木曾礼二郎だけが、呆然とした顔つきで、拍手をするでもなく、頬をほころばすでもなく、気抜けのように突立っていた。「おい、木曾君――」      ぽんと肩を叩かれて、はっと気がつくと、すでに研究所の中庭にあつめられていた所員たちの姿は、ほとんど去りかけていた。勿論、いつの間にか壇上の老所長の姿も消えてしまっている。「どうしたんだ、ばかにぼんやりしてるじゃないか」   「――いやあ」     「はっは、腐ってるんだな、わかるよ、腐るな腐るな」   「いやあ、何も――」のことじゃないんだからな、きっと俺たちも行くようになるぜ」

代表作品

『脳波操縦士』文学書房 1942    『ガラスの島 冒険科学小説』伊勢良夫絵 泰光堂 1943   『太陽の島』西正世志絵 六芸社 1943    『南海の毒盃 防諜探偵小説』大道書房 1943   『熱線博士』新正堂 1943    『地底大陸』桃源社 1969    『火星の魔術師』国書刊行会 1993

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名作速読朗読文庫vol.464蘭 郁二郎全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
464 1 蘭 郁二郎 足の裏 5691
464 2 蘭 郁二郎 4256
464 3 蘭 郁二郎 囁き ――       小説 13233
464 4 蘭 郁二郎 息を止める男 33921
464 5 蘭 郁二郎 宇宙爆撃 18800
464 6 蘭 郁二郎 火星の魔術師 270791
464 7 蘭 郁二郎 休刊的終刊 シュ 随筆 1118
464 8 蘭 郁二郎 腐った蜉蝣 17852
464 9 蘭 郁二郎 幻聴 1412
464 10 蘭 郁二郎 孤独 1840
464 11 蘭 郁二郎 自殺 5618
464 12 蘭 郁二郎 舌打する 602
464 13 蘭 郁二郎 植物人間 12748
464 14 蘭 郁二郎 蝕眠譜 7692
464 15 蘭 郁二郎 睡魔 10494
464 16 蘭 郁二郎 地図にない島 12878
464 17 蘭 郁二郎 鉄路 9477
464 18 蘭 郁二郎 脳波操縦士 15167
464 19 蘭 郁二郎 白金神経の少女 11501
464 20 蘭 郁二郎 古傷 643
464 21 蘭 郁二郎 魔像 10823
464 22 蘭 郁二郎 夢鬼 59849
464 23 蘭 郁二郎 歪んだ夢 6520
464 24 蘭 郁二郎 鱗粉 29044
合計冊数24   合計文字数561970

 

名作速読朗読文庫vol.465楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版

楠山  正雄

楠山 正雄(くすやま まさお、1884年11月4日 – 1950年11月26日)は、日本の演劇評論家、編集者、児童文学者である。主に大正時代から昭和時代戦後初期にかけて活動した

本文内容見本

大江山     楠山正雄

一              むかし源頼光《みなもとのらいこう》という大将《たいしょう》がありました。その家来《けらい》に渡辺綱《わたなべのつな》、卜部季武《うらべのすえたけ》、碓井貞光《うすいのさだみつ》、坂田公時《さかたのきんとき》という四 人《にん》の強《つよ》い武士《ぶし》がいました。これが名高《なだか》い、「頼光《らいこう》の四 天王《てんのう》」でございます。 そのころ丹波《たんば》の大江山《おおえやま》に、酒呑童子《しゅてんどうじ》と呼《よ》ばれた恐《おそ》ろしい鬼《おに》が住《す》んでいて、毎日《まいにち》のように都《みやこ》の町《まち》へ出て来《き》ては、方々《ほうぼう》の家《いえ》の子供《こども》をさらって行きました。そしてさんざん自分《じぶん》のそばにおいて使《つか》って、用《よう》がなくなると食《た》べてしまいました。 するとある時《とき》、池田中納言《いけだのちゅうなごん》という人の一人《ひとり》きりのお姫《ひめ》さまが急《きゅう》に見《み》えなくなりました。

代表作品

小太郎と小百合 大日本雄辯會講談社 1933.11   二人の少年と琴 新潮社 1942 (日本童話名作選集)   源義経 新潮社 1943     日本の神話と十大昔話 1983.5 (講談社学術文庫)   ジヤン・クリストフ物語 世界文学物語叢書 婦人之友社 1929   シーザーとクレオパトラ バーナード・シヨー 春陽堂 1932 (世界名作文庫)   不思議の国 ルイス・カロル 世界少年文学名作集 家庭読物刊行会 1920   青い鳥 マアテルリンク 新潮社 1922 (泰西戯曲選集) のち角川文庫   長靴を穿いた猫 チイク 世界童話大系 世界童話大系刊行会 1926   かがみの国のアリス リュイス・キャラル 小峰書店 1948          銀の足の小鳥 アイルランド童話集 小峰書店 1950 (世界おとぎ文庫)   不思議の国のアリス 創元文庫、1953

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名作速読朗読文庫vol.465楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
465 1 楠山 正雄 青ひげ 6289
465 2 楠山 正雄 赤いくつ 7778
465 3 楠山 正雄 赤い玉 2951
465 4 楠山 正雄 赤ずきんちゃん 3767
465 5 楠山 正雄 安達が原 5220
465 6 楠山 正雄 家なき子 01   小説 155971
465 7 楠山 正雄 家なき子 02   小説 158959
465 8 楠山 正雄 一寸法師 8723
465 9 楠山 正雄 一本のわら 8344
465 10 楠山 正雄 牛若と弁慶 6802
465 11 楠山 正雄 浦島太郎 6080
465 12 楠山 正雄 瓜子姫子 4008
465 13 楠山 正雄 大江山 8856
465 14 楠山 正雄 おおかみと七ひき小説 3806
465 15 楠山 正雄 和尚さんと小僧 3630
465 16 楠山 正雄 鬼六 3027
465 17 楠山 正雄 姨捨山 7595
465 18 楠山 正雄 かえるの王様 5073
465 19 楠山 正雄 かちかち山 5445
465 20 楠山 正雄 雷のさずけもの 3840
465 21 楠山 正雄 金太郎 5916
465 22 楠山 正雄 葛の葉狐 17862
465 23 楠山 正雄 くらげのお使い 5540
465 24 楠山 正雄 幸福のうわおいぐ小説 32289
465 25 楠山 正雄 瘤とり 6815
465 26 楠山 正雄 小夜啼鳥 13343
465 27 楠山 正雄 猿かに合戦 4576
465 28 楠山 正雄 灰だらけ姫 8574
465 29 楠山 正雄 舌切りすずめ 5260
465 30 楠山 正雄 しっかり者のすず小説 5073
465 31 楠山 正雄 ジャックと豆の木小説 8724
465 32 楠山 正雄 白い鳥 5923
465 33 楠山 正雄 殺生石 5522
465 34 楠山 正雄 祖母 2955
465 35 楠山 正雄 たにしの出世 5354
合計冊数35   合計文字数549890

 

名作速読朗読文庫vol.466楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版

楠山  正雄

楠山 正雄(くすやま まさお、1884年11月4日 – 1950年11月26日)は、日本の演劇評論家、編集者、児童文学者である。主に大正時代から昭和時代戦後初期にかけて活動した

本文内容見本

鎮西八郎    楠山正雄

一              八幡太郎義家《はちまんたろうよしいえ》から三 代《だい》めの源氏《げんじ》の大将《たいしょう》を六条判官為義《ろくじょうほうがんためよし》といいました。為義《ためよし》はたいそうな子福者《こぶくしゃ》で、男《おとこ》の子供《こども》だけでも十四五 人《にん》もありました。そのうちで一 番《ばん》上のにいさんの義朝《よしとも》は、頼朝《よりとも》や義経《よしつね》のおとうさんに当《あ》たる人で、なかなか強《つよ》い大将《たいしょう》でしたけれど、それよりももっと強《つよ》い、それこそ先祖《せんぞ》の八幡太郎《はちまんたろう》に負《ま》けないほどの強《つよ》い大将《たいしょう》というのは、八 男《なん》の鎮西八郎為朝《ちんぜいはちろうためとも》でした。 なぜ為朝《ためとも》を鎮西八郎《ちんぜいはちろう》というかといいますと、それはこういうわけです。いったいこの為朝《ためとも》は子供《こども》のうちからほかの兄弟《きょうだい》たちとは一人《ひとり》ちがって、体《からだ》もずっと大きいし、力《ちから》が強《つよ》くって、勇気《ゆうき》があって、世《よ》の中に何《なに》一つこわいというもののない少年《しょうねん》でした。

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名作速読朗読文庫vol.466楠山 正雄全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
466 1 楠山 正雄 旅なかま 23982
466 2 楠山 正雄 田村将軍 5069
466 3 楠山 正雄 田原藤太 4379
466 4 楠山 正雄 忠義な犬 2262
466 5 楠山 正雄 鎮西八郎 14712
466 6 楠山 正雄 長い名 2569
466 7 楠山 正雄 人魚のひいさま 29636
466 8 楠山 正雄 4419
466 9 楠山 正雄 長ぐつをはいた猫小説 6235
466 10 楠山 正雄 猫の草紙 9781
466 11 楠山 正雄 ねずみの嫁入り 2135
466 12 楠山 正雄 眠る森のお姫さま小説 8849
466 13 楠山 正雄 野のはくちょう 20525
466 14 楠山 正雄 八幡太郎 8053
466 15 楠山 正雄 花咲かじじい 3253
466 16 楠山 正雄 春山秋山 2825
466 17 楠山 正雄 ひこうかばん 7535
466 18 楠山 正雄 人馬 5358
466 19 楠山 正雄 ブレーメンの町楽隊小説 4457
466 20 楠山 正雄 文福茶がま 6158
466 21 楠山 正雄 ヘンゼルとグレー小説 10081
466 22 楠山 正雄 星の銀貨 1106
466 23 楠山 正雄 松山鏡 5788
466 24 楠山 正雄 魔法の笛 3178
466 25 楠山 正雄 三輪の麻糸 1365
466 26 楠山 正雄 物のいわれ 15634
466 27 楠山 正雄 もみの木 11945
466 28 楠山 正雄 桃太郎 7835
466 29 楠山 正雄 山姥の話 8833
466 30 楠山 正雄 雪の女王 七つの 小説 39815
466 31 楠山 正雄 夢占 1844
466 32 楠山 正雄 夢殿 9993
466 33 楠山 正雄 羅生門 4485
466 34 楠山 正雄 ラ・ベルとラ・ベ小説 10051
466 35 楠山 正雄 ルンペルシュチル小説 3936
466 36 楠山 正雄 六羽の白鳥 6906
合計冊数36   合計文字数314987

 

名作速読朗読文庫vol.467上村 松園全集読上機能付きProfessional版

上村  松園

上村 松園(うえむら しょうえん、1875年(明治8年)4月23日 – 1949年(昭和24年)8月27日)は、日本画家である。明治の京都下京に生まれ育ち、女性の目を通して「美人画」を描いた。1948年(昭和23年)女性として初めて文化勲章を受章した。子の上村松篁、孫の上村淳之と三代続く日本画家である。

本文内容見本

あのころ  ――幼ものがたり――     上村松園

父             私が生まれたのは明治八年四月二十三日ですが、そのときには、もう父はこの世にいられなかった。 私は母の胎内にあって、父を見送っていたのであります。   「写真を撮ると寿命がない」     と言われていた時代であったので、父の面影を伝えるものは何ひとつとてない。しかし私は父にとても似ていたそうで、母はよく父のことを語るとき、「あんたとそっくりの顔やった」

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名作速読朗読文庫vol.467上村 松園全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
467 1 上村 松園 あゝ二十年 やっ 随筆 1916
467 2 上村 松園 朝顔日記の深雪と随筆 1920
467 3 上村 松園 あのころ ――幼 随筆 4512
467 4 上村 松園 浮世絵画家の肉筆随筆 1955
467 5 上村 松園 絵だけ 405
467 6 上村 松園 絵筆に描き残す亡随筆 822
467 7 上村 松園 大田垣蓮月尼のこ随筆 534
467 8 上村 松園 幼き頃の想い出 1819
467 9 上村 松園 帯の巾が広すぎる随筆 880
467 10 上村 松園 想い出 絵の道五 随筆 2385
467 11 上村 松園 女の顔 716
467 12 上村 松園 女の話・花の話 2744
467 13 上村 松園 画学校時代 2407
467 14 上村 松園 画室談義 2560
467 15 上村 松園 画道と女性 ―― 随筆 4786
467 16 上村 松園 画筆に生きる五十随筆 12981
467 17 上村 松園 軽女 1761
467 18 上村 松園 簡潔の美 1245
467 19 上村 松園 寛政時代の娘納涼随筆 430
467 20 上村 松園 北穂天狗の思い出随筆 722
467 21 上村 松園 752
467 22 上村 松園 絹と紙の話と師  随筆 3260
467 23 上村 松園 旧作 1566
467 24 上村 松園 九龍虫 747
467 25 上村 松園 京のその頃 3470
467 26 上村 松園 京の夏景色 2343
467 27 上村 松園 苦楽 ある人の問 随筆 1669
467 28 上村 松園 芸術三昧即信仰  随筆 970
467 29 上村 松園 健康と仕事 3871
467 30 上村 松園 今日になるまで 2002
467 31 上村 松園 税所敦子孝養図 1170
467 32 上村 松園 最初の出品画 ― 随筆 2831
467 33 上村 松園 作画について 5356
467 34 上村 松園 座右第一品 3308
467 35 上村 松園 三人の師 4521
467 36 上村 松園 「汐くみ」の画 随筆 998
467 37 上村 松園 四条通附近 1115
467 38 上村 松園 車中有感 2364
合計冊数38   合計文字数89813

 

名作速読朗読文庫vol.468上村 松園全集読上機能付きProfessional版

上村  松園

上村 松園(うえむら しょうえん、1875年(明治8年)4月23日 – 1949年(昭和24年)8月27日)は、日本画家である。明治の京都下京に生まれ育ち、女性の目を通して「美人画」を描いた。1948年(昭和23年)女性として初めて文化勲章を受章した。子の上村松篁、孫の上村淳之と三代続く日本画家である

本文内容見本

中支遊記    上村松園

上海にて             仲秋まる一ヵ月の旅であった。六十有余年のこの年まで十日以上にわたる旅行はしたことのない私にとって、よく思いたったものと思う。流石にまだ船に乗っているような疲れが身体の底に残っている。頭を掠める旅の印象を追っていると、なお支那に遊んでいるのか、京都に帰っているのか錯綜として、不思議な気持を払いきれない。 昨日の新聞に米船ハリソン号を浅瀬に追いつめて拿捕《だほ》に協力したと輝かしい偉勲を伝えられている長崎丸、私が長崎から乗った往路は多分その長崎丸であったろう。十月二十九日の晩のことで、一行は京都を出発する時から、華中鉄道副総裁の田《でん》さんの夫人始め三谷十糸子など、内地をそのまま支那に移したような身のまわりであった。衣服も改まるわけでなく、食べものもずっとゆく先々で京都にいる時とあまり変らぬ日本料理がいただけたし、身体にも気持にも大した変化もなく旅を続けることが出来た。もっともおよばれもあり、いわゆる本場の豪華な支那料理を出される機会は多かったが、つねづね小食な私はほんの形ばかり箸をつけるばかりで、そのため迷惑を感じるようなこともなかった。天気にも非常に恵まれ蘇州で少し降られただけである。

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名作速読朗読文庫vol.468上村 松園全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
468 1 上村 松園 三味線の胴 1186
468 2 上村 松園 縮図帖 1519
468 3 上村 松園 随想 829
468 4 上村 松園 好きな髷のことな随筆 3472
468 5 上村 松園 砂書きの老人 1033
468 6 上村 松園 棲霞軒雑記 7029
468 7 上村 松園 栖鳳先生を憶う 1051
468 8 上村 松園 双語 1066
468 9 上村 松園 「草紙洗」を描い随筆 1455
468 10 上村 松園 中支遊記 6281
468 11 上村 松園 土田さんの芸術  随筆 1330
468 12 上村 松園 帝展の美人画 1500
468 13 上村 松園 楠公夫人 2210
468 14 上村 松園 虹と感興 2478
468 15 上村 松園 日本画と線 1375
468 16 上村 松園 花筐と岩倉村 3116
468 17 上村 松園 母への追慕 2057
468 18 上村 松園 冷かされた桃割娘随筆 758
468 19 上村 松園 屏風祭 862
468 20 上村 松園 芙蓉の花にも似た随筆 543
468 21 上村 松園 古い記憶を辿って随筆 1479
468 22 上村 松園 3622
468 23 上村 松園 眉の記 2437
468 24 上村 松園 昔尊く 二千六百 随筆 2725
468 25 上村 松園 昔のことなど 3349
468 26 上村 松園 無題抄 2083
468 27 上村 松園 無表情の表情 1623
468 28 上村 松園 迷彩 2198
468 29 上村 松園 明治懐顧 2217
468 30 上村 松園 孟母断機 1885
468 31 上村 松園 靄の彼方 ――  随筆 1983
468 32 上村 松園 山の湯の旅 ―― 随筆 1857
468 33 上村 松園 友人 491
468 34 上村 松園 謡曲仕舞など  ―随筆 2034
468 35 上村 松園 謡曲と画題 3075
468 36 上村 松園 余齢初旅 ――中 随筆 15825
468 37 上村 松園 雷同性に富む現代随筆 1696
468 38 上村 松園 わが母を語る 3854
468 39 上村 松園 私の仕事 松篁の随筆 481
合計冊数39   合計文字数96064

名作速読朗読文庫vol.469淡島寒月全集読上機能付きProfessional版

本文内容見本

寺内の奇人団    淡島寒月

水族館の近所にある植込を見ると茶の木が一、二本眼につくでしょう。あれは昔の名残《なごり》で、明治の初年には、あの辺一帯茶畠で、今活動写真のある六区は田でした。これが種々の変遷《へんせん》を経て、今のようになったのですから、浅草寺寺内のお話をするだけでもなかなか容易な事ではありません。その中で私は面白い事を選んでお話しましょう。 明治の八、九年頃、寺内にいい合わしたように変人が寄り集りました。浅草寺寺内の奇人団とでも題を附けましょうか、その筆頭には先《ま》ず私の父の椿岳《ちんがく》を挙げます。私の父も伯父も浅草寺とは種々関係があって、父は公園の取払《とりはらい》になるまで、あの辺一帯の開拓者となって働きましたし、伯父は浅草寺の僧侶の取締みたような役をしていました。ところで父は変人ですから、人に勧められるままに、御経も碌々《ろくろく》読めない癖に、淡島堂の堂守《どうもり》となりました。

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名作速読朗読文庫vol.469上村 淡島寒月全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
469 1 淡島 寒月 江戸か東京か 7294
469 2 淡島 寒月 活動写真 3064
469 3 淡島 寒月 銀座は昔からハイ随筆 2218
469 4 淡島 寒月 寺内の奇人団 2649
469 5 淡島 寒月 諸国の玩具 ―― 随筆 2998
469 6 淡島 寒月 凧の話 2972
469 7 淡島 寒月 土俗玩具の話 1703
469 8 淡島 寒月 亡び行く江戸趣味随筆 4547
469 9 淡島 寒月 梵雲庵漫録 3826
469 10 淡島 寒月 明治十年前後 864
469 11 淡島 寒月 我が宗教観 1977
合計冊数    合計文字数34112

 

名作速読朗読文庫vol.470新渡戸 稲造全集読上機能付きProfessional版

新渡戸  稲造

新渡戸 稲造(にとべ いなぞう、1862年9月1日(文久2年8月8日) – 1933年(昭和8年)10月15日)は、日本の教育者・思想家である。農業経済学・農学の研究も行っていた。   国際連盟事務次長も務め、 Bushido: The Soul of Japan(『武士道』)は、流麗な英文で書かれ、長年読み続けられている。日本銀行券の五千円券の肖像としても知られる。東京女子大学初代学長。東京女子経済専門学校(東京文化短期大学・現:新渡戸文化短期大学)初代校長。

本文内容見本

教育の最大目的    新渡戸稲造

各種生産物が時代の需用《じゅよう》に応じて、供給せらるると同じく、教育もまた時代に適応して、その方針を樹立せざるべからず。予は教育に於ては素人《しろうと》なれど、日本国民を如何《いか》に教育すべきか、換言せば教育の最大目的は如何《いかん》との題下《だいか》に一 言《げん》述べてみようと思う。 教育とは「活《い》ける人間を造る」との一言に包含することが出来よう。予のいわゆる活《い》ける人間とは、死せる人間に対する言辞《ことば》にあらずして、死せる智識や活用されざる学問を有する者に対して言うのみ。専門の学者に在《あっ》ては活用し得ざる智識また必要ならんも、普通教育に於ては然《しか》らず、世間往々学者の常識欠乏せるを言う。実際学問のために常識を弱めらることがあろう。然れども常識のみが智識にあらず、常識以外に智識あり。

代表作品

『随想録』 たちばな出版〈タチバナ教養文庫〉、2002年(平成14年)11月。ISBN 4-8133-1443-0。 『修養』 たちばな出版〈タチバナ教養文庫〉、2002年(平成14年)7月。ISBN 4-8133-1444-9。 『人生雑感』 國井通太郎 編、警醒社書店、1915年(大正4年)2月。   『世渡りの道』文藝春秋〈文春学藝ライブラリー〉、2015年。   『自分に克つための習慣 – 意思の力で己を制せよ』新・教養の大陸シリーズ

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名作速読朗読文庫vol.470新渡戸 稲造全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
470 1 新渡戸 稲造 イエスキリストの随筆 9082
470 2 新渡戸 稲造 教育家の教育 8418
470 3 新渡戸 稲造 教育の最大目的 2341
470 4 新渡戸 稲造 教育の目的 21445
470 5 新渡戸 稲造 国際聯盟とは如何随筆 5665
470 6 新渡戸 稲造 今世風の教育 3661
470 7 新渡戸 稲造 自警録 203315
470 8 新渡戸 稲造 「死」の問題に対随筆 2518
470 9 新渡戸 稲造 自由の真髄 5029
470 10 新渡戸 稲造 女子教育に就て 1127
470 11 新渡戸 稲造 人格の養成 6293
470 12 新渡戸 稲造 人格を認知せざる随筆 3670
470 13 新渡戸 稲造 真の愛国心 4274
470 14 新渡戸 稲造 ソクラテス 4404
470 15 新渡戸 稲造 デモクラシーの要素随筆 5399
470 16 新渡戸 稲造 東西相触れて 6055
470 17 新渡戸 稲造 武士道の山 1703
470 18 新渡戸 稲造 平民道 4573
470 19 新渡戸 稲造 民族優勢説の危険随筆 1786
470 20 新渡戸 稲造 我が教育の欠陥 2199
合計冊数20   合計文字数302957

 

名作速読朗読文庫vol.471長谷川 時雨全集読上機能付きProfessional版

長谷川  時雨

長谷川 時雨(はせがわ しぐれ、1879年(明治12年)10月1日 – 1941年(昭和16年)8月22日)は、劇作家・小説家。雑誌や新聞を発行して、女性の地位向上の運動を率いた。本名、長谷川ヤス。画家・随筆家の長谷川春子は末妹。

本文内容見本

市川九女八     長谷川時雨

一             若い女が、キャッと声を立てて、バタバタと、草履《ぞうり》を蹴《け》とばして、楽屋の入口の間へ駈《か》けこんだが、身を縮めて壁にくっついていると、「どうしたんだ、見っともねえ。」     部屋のあるじは苦々《にがにが》しげにいった。渋い、透《とお》った声だ。    奈落の暗闇《くらやみ》で、男に抱きつかれたといったら、も一度 此処《ここ》でも、肝《きも》を冷されるほど叱《しか》られるにきまっているから、弟子《でし》娘は乳房《ちぶさ》を抱《かか》えて、息を殺している。「しようがねえ奴らだな。じてえ、お前たちが、ばかな真似《まね》をされるように、呆《ぼん》やりしてるからだ。」 舞台と平時《ふだん》との区別もなく白く塗りたてて、芸に色気が出ないで、ただの時は、いやに色っぽい、女役者の悪いところだけ真似るのを嫌《いや》がっている九女八《くめはち》は、銀のべの煙管《キセル》をおいて、鏡台へむかったが、小むずかしい顔をしている渋面が鏡に写ったので、ふと、口をつぐんだ。

代表作品

『日本美人伝』、聚精堂 新婦人叢書1(1911年)   『臙脂伝』、聚精堂 新婦人叢書6(1912年)   『美人伝』、東京社(1918年)    『情熱の女』、玄文社(1919年)    『処女時代』、平凡社(1929年)    『旧聞日本橋』、岡倉書房(1935年)    『草魚』、サイレン社(1935年)    『春帯記 明治大正女性抄』、岡倉書房(1937年)   『きもの』、実業之日本社(1939年)    『桃』、中央公論社(1939年)    『紅燈和蘭船』、春陽堂文庫(1941年)

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名作速読朗読文庫vol.471長谷川 時雨全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
471 1 長谷川 時雨 市川九女八 12011
471 2 長谷川 時雨 一世お鯉 25288
471 3 長谷川 時雨 糸繰沼 1510
471 4 長谷川 時雨 江木欣々女史 10123
471 5 長谷川 時雨 遠藤(岩野)清子 17724
471 6 長谷川 時雨 大塚楠緒子 4395
471 7 長谷川 時雨 大橋須磨子 7283
471 8 長谷川 時雨 旧聞日本橋 01 序文/自序 1800
471 9 長谷川 時雨 旧聞日本橋 02 町の構成 8520
471 10 長谷川 時雨 旧聞日本橋 03 蕎麦屋の利久 10970
471 11 長谷川 時雨 旧聞日本橋 04 源泉小学校 8333
471 12 長谷川 時雨 旧聞日本橋 05 大丸呉服店 9140
471 13 長谷川 時雨 旧聞日本橋 06 古屋島七兵衛 8125
471 14 長谷川 時雨 旧聞日本橋 07 テンコツさん一家 8403
471 15 長谷川 時雨 旧聞日本橋 08 木魚の顔 9968
471 16 長谷川 時雨 旧聞日本橋 09 木魚の配偶 8301
471 17 長谷川 時雨 旧聞日本橋 10 勝川花菊の一生 8124
471 18 長谷川 時雨 旧聞日本橋 11 朝散太夫の末裔 5846
471 19 長谷川 時雨 旧聞日本橋 12 チンコッきり 8705
471 20 長谷川 時雨 旧聞日本橋 13 お墓のすげかえ 7634
471 21 長谷川 時雨 旧聞日本橋 14 西洋の唐茄子 6853
471 22 長谷川 時雨 旧聞日本橋 15 流れた唾き 9793
471 23 長谷川 時雨 旧聞日本橋 16 最初の外国保険詐欺小説 5215
471 24 長谷川 時雨 旧聞日本橋 17 牢屋の原 6535
471 25 長谷川 時雨 旧聞日本橋 18 神田附木店 8182
471 26 長谷川 時雨 旧聞日本橋 19 明治座今昔 8266
471 27 長谷川 時雨 旧聞日本橋 20 西川小りん 12003
471 28 長谷川 時雨 旧聞日本橋 21 議事堂炎上 5656
471 29 長谷川 時雨 旧聞日本橋 22 大門通り界隈一束  小説 3839
471 30 長谷川 時雨 旧聞日本橋 23 鉄くそぶとり      小説 8661
471 31 長谷川 時雨 旧聞日本橋 24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり小説 10255
471 32 長谷川 時雨 旧聞日本橋 25 渡りきらぬ橋 18568
471 33 長谷川 時雨 九条武子 19300
471 34 長谷川 時雨 朱絃舎浜子 30099
471 35 長谷川 時雨 竹本綾之助 8259
471 36 長谷川 時雨 田沢稲船 29191
471 37 長谷川 時雨 豊竹呂昇 7461
471 38 長谷川 時雨 樋口一葉 24117
471 39 長谷川 時雨 人魂火 1129
471 40 長谷川 時雨 平塚明子(らいて随筆 7149
471 41 長谷川 時雨 古い暦 私と坪内 随筆 2308
471 42 長谷川 時雨 マダム貞奴 30446
471 43 長谷川 時雨 松井須磨子 20984
471 44 長谷川 時雨 紫式部-忙しき目 随筆 3509
471 45 長谷川 時雨 明治大正美人追憶随筆 5051
471 46 長谷川 時雨 明治美人伝 21025
471 47 長谷川 時雨 モルガンお雪 19160
471 48 長谷川 時雨 柳原燁子(白蓮)随筆 14406
471 49 長谷川 時雨 芳川鎌子 18944
合計冊数49   合計文字数548567

 

名作速読朗読文庫vol.472芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版

芥川 竜之介

芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892年(明治25年)3月1日 – 1927年(昭和2年)7月24日)は、日本の小説家である。本名同じその作品の多くは短編である。また、「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。

本文内容見本

アグニの神     芥川龍之介

一             支那《シナ》の上海《シャンハイ》の或《ある》町です。昼でも薄暗い或家の二階に、人相の悪い印度《インド》人の婆さんが一人、商人らしい一人の亜米利加《アメリカ》人と何か頻《しきり》に話し合っていました。「実は今度もお婆さんに、占いを頼みに来たのだがね、――」    亜米利加人はそう言いながら、新しい巻煙草《まきたばこ》へ火をつけました。   「占いですか? 占いは当分見ないことにしましたよ」    婆さんは嘲《あざけ》るように、じろりと相手の顔を見ました。   「この頃は折角見て上げても、御礼さえ碌《ろく》にしない人が、多くなって来ましたからね」  「そりゃ勿論《もちろん》御礼をするよ」

代表作品

鼻 1916年      芋粥 1916年     戯作三昧 1917年     運 1917年1月     道祖問答 1917年4月     蜘蛛の糸 1918年     地獄変 1918年     魔術 1919年     蜜柑 1919年     舞踏会 1920年     秋 1920年      南京の基督 1920年     杜子春 1920年     アグニの神 1920年     藪の中 1921年     報恩記 1922年     三つの宝 1922年     トロツコ 1922年     魚河岸 1922年     おぎん 1922年     仙人 1922年     猿蟹合戦 1923年     河童 1927年     誘惑 1927年     蜃気楼 1927年     歯車 1927年     或阿呆の一生 1927年

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名作速読朗読文庫vol.472芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
472 1 芥川 竜之介 アグニの神 8706
472 2 芥川 竜之介 浅草公園 或シナ 小説 8356
472 3 芥川 竜之介 兄貴のような心持 小説 1051
472 4 芥川 竜之介 或敵打の話 11861
472 5 芥川 竜之介 或日の大石内蔵助小説 10407
472 6 芥川 竜之介 或恋愛小説 5356
472 7 芥川 竜之介 飯田蛇笏 1502
472 8 芥川 竜之介 一夕話 6919
472 9 芥川 竜之介 犬養君に就いて 325
472 10 芥川 竜之介 犬と笛 8816
472 11 芥川 竜之介 魚河岸 2738
472 12 芥川 竜之介 馬の脚 13311
472 13 芥川 竜之介 海のほとり 7117
472 14 芥川 竜之介 8081
472 15 芥川 竜之介 英雄の器 1885
472 16 芥川 竜之介 江口渙氏の事 1380
472 17 芥川 竜之介 大川の水 4647
472 18 芥川 竜之介 おぎん 6770
472 19 芥川 竜之介 お時儀 4589
472 20 芥川 竜之介 おしの 5311
472 21 芥川 竜之介 お律と子等と 28290
472 22 芥川 竜之介 温泉だより 7321
472 23 芥川 竜之介 2334
472 24 芥川 竜之介 開化の良人 19250
472 25 芥川 竜之介 格さんと食慾 ― 小説 625
472 26 芥川 竜之介 11885
472 27 芥川 竜之介 片恋 4874
472 28 芥川 竜之介 河童 40651
472 29 芥川 竜之介 神神の微笑 140605
472 30 芥川 竜之介 鴨猟 742
472 31 芥川 竜之介 カルメン 2183
472 32 芥川 竜之介 5868
472 33 芥川 竜之介 彼 第二 6494
472 34 芥川 竜之介 彼の長所十八 ― 511
472 35 芥川 竜之介 奇怪な再会 24587
472 36 芥川 竜之介 奇遇 7348
472 37 芥川 竜之介 菊池寛全集の序  小説 2168
472 38 芥川 竜之介 煙管 7456
472 39 芥川 竜之介 疑惑 13862
472 40 芥川 竜之介 金将軍 3608
472 41 芥川 竜之介 首が落ちた話 8515
472 42 芥川 竜之介 久保田万太郎氏 1336
472 43 芥川 竜之介 久米正雄 ―― 731
472 44 芥川 竜之介 久米正雄氏の事 576
472 45 芥川 竜之介 蜘蛛の糸 3186
472 46 芥川 竜之介 戯作三昧 23018
472 47 芥川 竜之介 袈裟と盛遠 8336
472 48 芥川 竜之介 玄鶴山房 13420
472 49 芥川 竜之介 剛才人と柔才人と小説 494
472 50 芥川 竜之介 校正後に 1831
合計冊数50   合計文字数511233

 

名作速読朗読文庫vol.473芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版

芥川 竜之介

芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892年(明治25年)3月1日 – 1927年(昭和2年)7月24日)は、日本の小説家である。本名同じその作品の多くは短編である。また、「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。

本文内容見本

黄粱夢    芥川龍之介

盧生《ろせい》は死ぬのだと思った。目の前が暗くなって、子や孫のすすり泣く声が、だんだん遠い所へ消えてしまう。そうして、眼に見えない分銅《ふんどう》が足の先へついてでもいるように、体が下へ下へと沈んで行く――と思うと、急にはっと何かに驚かされて、思わず眼を大きく開いた。 すると枕もとには依然として、道士《どうし》の呂翁《ろおう》が坐っている。主人の炊《かし》いでいた黍《きび》も、未《いま》だに熟さないらしい。盧生は青磁の枕から頭をあげると、眼をこすりながら大きな欠伸《あくび》をした。邯鄲《かんたん》の秋の午後は、落葉《おちば》した木々の梢《こずえ》を照らす日の光があってもうすら寒い。「眼がさめましたね。」呂翁は、髭《ひげ》を噛みながら、笑《えみ》を噛み殺すような顔をして云った。 「ええ」      「夢をみましたろう。」     「見ました。」     「どんな夢を見ました。」    「何でも大へん長い夢です。

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名作速読朗読文庫vol.473芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
473 1 芥川 竜之介 合理的、同時に多随筆 1470
473 2 芥川 竜之介 黄粱夢 1209
473 3 芥川 竜之介 黒衣聖母 5068
473 4 芥川 竜之介 小杉未醒氏 835
473 5 芥川 竜之介 古千屋 3743
473 6 芥川 竜之介 子供の病気 一游 小説 6417
473 7 芥川 竜之介 湖南の扇 10367
473 8 芥川 竜之介 近藤浩一路氏 706
473 9 芥川 竜之介 西郷隆盛 1870
473 10 芥川 竜之介 雑信一束 1944
473 11 芥川 竜之介 佐藤春夫氏の事 460
473 12 芥川 竜之介 さまよえる猶太人随筆 7826
473 13 芥川 竜之介 寒さ 4498
473 14 芥川 竜之介 猿蟹合戦 2675
473 15 芥川 竜之介 三右衛門の罪 8859
473 16 芥川 竜之介 死後 3302
473 17 芥川 竜之介 十本の針 2280
473 18 芥川 竜之介 「支那游記」自序小説 454
473 19 芥川 竜之介 島木赤彦氏 1148
473 20 芥川 竜之介 邪宗門 47719
473 21 芥川 竜之介 上海游記 37345
473 22 芥川 竜之介 十円札 10370
473 23 芥川 竜之介 秋山図 9420
473 24 芥川 竜之介 侏儒の言葉 37577
473 25 芥川 竜之介 出帆 2676
473 26 芥川 竜之介 じゅりあの・吉助小説 2411
473 27 芥川 竜之介 俊寛 20804
473 28 芥川 竜之介 将軍 17610
473 29 芥川 竜之介 少年 17926
473 30 芥川 竜之介 8647
473 31 芥川 竜之介 蜃気楼 5100
473 32 芥川 竜之介 素戔嗚尊 50385
473 33 芥川 竜之介 捨児 5488
473 34 芥川 竜之介 青年と死 3817
473 35 芥川 竜之介 仙人 6004
473 36 芥川 竜之介 仙人 3684
473 37 芥川 竜之介 葬儀記 4367
473 38 芥川 竜之介 早春 3634
473 39 芥川 竜之介 大導寺信輔の半生小説 13791
473 40 芥川 竜之介 第四の夫から 2999
473 41 芥川 竜之介 滝田哲太郎君 1541
473 42 芥川 竜之介 滝田哲太郎氏 1262
473 43 芥川 竜之介 たね子の憂鬱 4139
473 44 芥川 竜之介 田端日記 5277
473 45 芥川 竜之介 3803
473 46 芥川 竜之介 忠義 15457
473 47 芥川 竜之介 偸盗 54539
473 48 芥川 竜之介 長江游記 8107
473 49 芥川 竜之介 樗牛の事 3876
473 50 芥川 竜之介 追憶 12321
合計冊数50   合計文字数487227

 

名作速読朗読文庫vol.474芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版

芥川 竜之介

芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ、1892年(明治25年)3月1日 – 1927年(昭和2年)7月24日)は、日本の小説家である。本名同じその作品の多くは短編である。また、「芋粥」「藪の中」「地獄変」など、『今昔物語集』『宇治拾遺物語』といった古典から題材をとったものが多い。「蜘蛛の糸」「杜子春」といった児童向けの作品も書いている。

本文内容見本

トロッコ     芥川龍之介

小田原 熱海《あたみ》間に、軽便鉄道 敷設《ふせつ》の工事が始まったのは、良平《りょうへい》の八つの年だった。良平は毎日村 外《はず》れへ、その工事を見物に行った。工事を――といったところが、唯《ただ》トロッコで土を運搬する――それが面白さに見に行ったのである。 トロッコの上には土工が二人、土を積んだ後《うしろ》に佇《たたず》んでいる。トロッコは山を下《くだ》るのだから、人手を借りずに走って来る。煽《あお》るように車台が動いたり、土工の袢天《はんてん》の裾《すそ》がひらついたり、細い線路がしなったり――良平はそんなけしきを眺《なが》めながら、土工になりたいと思う事がある。せめては一度でも土工と一しょに、トロッコへ乗りたいと思う事もある。トロッコは村外れの平地へ来ると、自然と其処《そこ》に止まってしまう。と同時に土工たちは、身軽にトロッコを飛び降りるが早いか、その線路の終点へ車の土をぶちまける。それから今度はトロッコを押し押し、もと来た山の方へ登り始める。

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名作速読朗読文庫vol.474芥川 竜之介全集読上機能付きProfessional版

vol 件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
474 1 芥川 竜之介 恒藤恭氏 1798
474 2 芥川 竜之介 手紙 6038
474 3 芥川 竜之介 出来上った人 ― 小説 588
474 4 芥川 竜之介 伝吉の敵打ち 6169
474 5 芥川 竜之介 点鬼簿 4684
474 6 芥川 竜之介 東京に生れて 986
474 7 芥川 竜之介 道祖問答 3112
474 8 芥川 竜之介 杜子春 10375
474 9 芥川 竜之介 豊島与志雄氏の事小説 1204
474 10 芥川 竜之介 トロッコ 4976
474 11 芥川 竜之介 夏目先生と滝田さん随筆 1345
474 12 芥川 竜之介 尼提 2899
474 13 芥川 竜之介 日光小品 4331
474 14 芥川 竜之介 女仙 1068
474 15 芥川 竜之介 女体 1239
474 16 芥川 竜之介 沼地 2128
474 17 芥川 竜之介 9642
474 18 芥川 竜之介 年末の一日 3263
474 19 芥川 竜之介 野呂松人形 3612
474 20 芥川 竜之介 歯車 26427
474 21 芥川 竜之介 6511
474 22 芥川 竜之介 9952
474 23 芥川 竜之介 11092
474 24 芥川 竜之介 春の夜 2911
474 25 芥川 竜之介 尾生の信 1954
474 26 芥川 竜之介 ひょっとこ 6339
474 27 芥川 竜之介 不思議な島 7198
474 28 芥川 竜之介 二つの手紙 12647
474 29 芥川 竜之介 二人小町 6841
474 30 芥川 竜之介 文放古 4890
474 31 芥川 竜之介 6423
474 32 芥川 竜之介 文学好きの家庭  随筆 737
474 33 芥川 竜之介 文章 8013
474 34 芥川 竜之介 北京日記抄 8549
474 35 芥川 竜之介 報恩記 17901
474 36 芥川 竜之介 本所両国 24760
474 37 芥川 竜之介 魔術 7985
474 38 芥川 竜之介 松江印象記 3459
474 39 芥川 竜之介 蜜柑 3746
474 40 芥川 竜之介 水の三日 5370
474 41 芥川 竜之介 三つの宝 7680
474 42 芥川 竜之介 三つのなぜ 3080
474 43 芥川 竜之介 三つの窓 7901
474 44 芥川 竜之介 妙な話 5350
474 45 芥川 竜之介 2654
474 46 芥川 竜之介 Mensura Zoili 4456
474 47 芥川 竜之介 毛利先生 14000
474 48 芥川 竜之介 桃太郎 5645
474 49 芥川 竜之介 森先生 519
474 50 芥川 竜之介 保吉の手帳から 10277
合計冊数50   合計文字数314724