ある母親の話/アンデルセン <あらすじ 要約>
わが子を死神に連れ去られた母親が、自分の美しい黒髪や目をも犠牲にして、その後を追い、神に委託されてす
べての人間の命を象徴する花や木を保管している大温室にたどり着きました。
母親は死神と争い、わが子を返してくれなければ ここの草木を引き抜いてしまうといいます。
しかし、死神から、わが子の死だけを悲しみ 他の母親たちの悲しみにたいして無関心な心をさとされ、また生も死もすべて神の御心(みこころ)のままであると説き聞かされます。
母親は頭(こうべ)をうなだれて「主よ、どうぞ御心のままに」といい、死は 彼女の子どもを運び去るのでした。
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