山椒魚 /井伏鱒二<あらすじ 要約>

山椒魚 /井伏鱒二

ある山椒魚が 岩屋の中でうっかり2年を過ごし、体が大きくなって外へ 出られなくなります。

はじめのうちは外を眺め、急流を懸命に泳ぐメダカたちの不自由さを笑っていましたが、岩屋が永遠のすみかになったと知り、慌て悲嘆に暮れます。やがて1匹のカエルが岩屋の中に紛れ込みます。

すっかり性質の悪くなった山椒魚は、岩屋の出口をふさいでカエルを閉じ込めてしまいます。

山椒魚は、閉じ込めたカエルと1年間 口論を続け、さらに1年経った今、2匹は岩屋の中で息をひそめて黙りこくっています。