あしながおじさん/ジーン・ウェブスター      <あらすじ 要約>

あしながおじさん/ジーン・ウェブスター      <あらすじ 要約>

ジョン・グリア孤児院のジュディは、ある日 院長室に呼び出される途中、西日 によってよく見えなかったのですが、廊下に落ちた長い“人影”を見ることになりました。

それは まるで  とても足の長い虫のようでした。

院長からジュディは、孤児院の評議員の一人に 彼女の才能を見込み、毎月一回 学業の様子を手紙で報告することを条件に、大学進学のための資金援助を匿名で与えられることになったと知らされます。

さっき一瞬だけ見えた後ろ姿こそ、その評議員であることを知り、のちに彼女が彼を「あしながおじさん」と呼ぶきっかけとなりました。

大学では、彼女は孤児院で与えられた名前(ジェリューシャ)を嫌がって自らをジュディと呼び、同級生のサリー・マクブライトやジュリア・ペンデルトンとともに学生生活を送り、その詳細をあしながおじさんに手紙の形で送り続けます。

初めて孤児院の外で生活をすることになったジュディは、自分自身でお金を出して買い物をしたことや読んだ本のこと、出席したパーティの体験をその都度自ら 手紙に書きしるしていきました。

長期休暇時の農園滞在、ニューヨーク訪問、サリーの兄のジミー・マクブライトやジュリアの親戚のジャービス・ペンデルトンといった男性との交友を 経験をした後、ジュディは大学を卒業します。

ジュディはこれまでも長期休暇期間に訪れていたロック・ウィロー農園で卒業後の生活を始め、作家を目指して小説を書き進めながら、あしながおじさんへの手紙を止めることなく書き続けました。

やがて、ジュディはジャービス・ペンデルトンからプロポーズを受けますが、孤児院出身であるという経歴を打ち明けることができず、彼を愛していながら断ってしまいます。

悩みぬいたジュディが自分の気持ちを手紙にして あしながおじさんに送ると、会って話を聞くという返事が返ってきました。

初めての対面に緊張しながらニューヨークに向かったジュディがあしながおじさんの部屋に通されると、そこにいたのはジャービス・ペンデルトンでした。

ジャービスがあしながおじさんであったことを知らされたジュディはプロポーズの返事を「あしながおじさん」に向けて手紙で送りました。

それは、初めて「家族」を得たジュディが書いた、初めてのラブレターでした。

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