日本近代文学全集9 北大路 魯山他

 

 

 

日本名作速読朗読文庫

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名作速読朗読文庫vol.505 Professional版 読上機能付 喜田 貞吉全集1
名作速読朗読文庫vol.506 Professional版 読上機能付 喜田 貞吉全集2
名作速読朗読文庫vol.507 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集1
名作速読朗読文庫vol.508 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集1
名作速読朗読文庫vol.509 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集2
名作速読朗読文庫vol.510 Professional版 読上機能付 原田 義人全集
名作速読朗読文庫vol.511 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集2
名作速読朗読文庫vol.512 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集3
名作速読朗読文庫vol.513 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集3
名作速読朗読文庫vol.514 Professional版 読上機能付 松村 みね子全集
名作速読朗読文庫vol.515 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集1
名作速読朗読文庫vol.516 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集2
名作速読朗読文庫vol.517 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集3
名作速読朗読文庫vol.518 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集4
名作速読朗読文庫vol.519 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集5
名作速読朗読文庫vol.520 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集6
名作速読朗読文庫vol.521 Professional版 読上機能付 今野 大力全集1
名作速読朗読文庫vol.522 Professional版 読上機能付 今野 大力全集2
名作速読朗読文庫vol.523 Professional版 読上機能付 今野 大力全集3
名作速読朗読文庫vol.524 Professional版 読上機能付 今野 大力全集4
名作速読朗読文庫vol.525 Professional版 読上機能付 今野 大力全集5
名作速読朗読文庫vol.526 Professional版 読上機能付 今野 大力全集6
名作速読朗読文庫vol.527 Professional版 読上機能付 小川 未明全集1
名作速読朗読文庫vol.528 Professional版 読上機能付 小川 未明全集2
名作速読朗読文庫vol.529 Professional版 読上機能付 小川 未明全集3
名作速読朗読文庫vol.530 Professional版 読上機能付 小川 未明全集4
名作速読朗読文庫vol.531 Professional版 読上機能付 小川 未明全集5
名作速読朗読文庫vol.532 Professional版 読上機能付 小川 未明全集6
名作速読朗読文庫vol.533 Professional版 読上機能付 小川 未明全集7
名作速読朗読文庫vol.534 Professional版 読上機能付 小川 未明全集8

名作速読朗読文庫vol.505 Professional版 読上機能付 喜田 貞吉全集1

喜田 貞吉

喜田 貞吉(きた さだきち、1871年7月11日(明治4年5月24日) – 1939年(昭和14年)7月3日)は、第二次世界大戦前の日本の歴史学者、文学博士。考古学、民俗学も取り入れ、学問研究を進めた。

本文内容見本

旃陀羅考   日蓮聖人はエタの子なりという事    喜田貞吉

日蓮宗の宗祖日蓮聖人はエタの子なりという説がある。いわゆる特殊部落の人々の書いたものや、或いはその親しく語るところによると、某大臣は我が党の士である、某将官も我が党の士である、某々名士もまた我が党の士であるなどと、しきりに我が党の成功者を列挙するものの中に、歴史的の偉人としては、いつも日蓮聖人が数えられて、それをいわゆる部落民の誇りとしているのである。 日蓮を以てエタの子なりということは、実は近ごろになって始まったものではない。既に古く「大聖日蓮深秘伝」というものがあって、父は房州小湊近郷の穢民で名は団五郎、母は同州小湊浦の漁夫蓮次郎の女《むすめ》で名は長と、その名前までが立派に掲げられて、彼はエタの如き賤者の子と生れながらも、かく宗教上の一大偉人として尊信せらるるに至った偉大さに、随喜渇仰したげに書いてあるのである。そしてその団五郎なるものは、後世のいわゆるエタと同じく、皮剥ぎ沓作りを職としたもので、聖人も少年の時には、自らお手のものの獣皮で鼓を張って、嬉戯にも軍陣の真似をなされたのだとか、日蓮宗に団扇太鼓を打って題目を唱えるについては、戦法において鐘は退くの器、大鼓は進むの器なるが故に、父団五郎がみずからお手のものの太鼓を張って、これを日蓮に贈ったのだなどと、エタという事に付会して、とんだ起原説までが書いてあるのである。

代表作品

石器時代と考古学古墳墓年代の研究国史と仏教史  歴史地理研究    都城の研究    奈良時代の寺院    法隆寺再建論    民族史の研究    蝦夷の研究    部落問題と社会史    信仰と民俗

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名作速読朗読文庫vol.505 Professional版 読上機能付 喜田 貞吉全集

 

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 喜田 貞吉 周防石城山神籠石探検記 5509
2 喜田 貞吉 炭焼長者譚 系図の仮托と民族の改良随筆 9175
3 喜田 貞吉 旃陀羅考 日蓮聖人はエタの子なり 随筆 14617
4 喜田 貞吉 賤民概説 64967
5 喜田 貞吉 俗法師考 76828
6 喜田 貞吉 長吏名称考 2337
7 喜田 貞吉 憑き物系統に関する民族的研究 17308
8 喜田 貞吉 手長と足長 土蜘蛛研究 3306
9 喜田 貞吉 道鏡皇胤論について 8284
10 喜田 貞吉 「特殊部落研究号」発行の辞 5059
11 喜田 貞吉 特殊部落ということについて 10091
12 喜田 貞吉 「特殊部落」と云う名称について 62431
13 喜田 貞吉 特殊部落と細民部落・密集部落 3716
14 喜田 貞吉 特殊部落と寺院 4605
15 喜田 貞吉 特殊部落と通婚問題 397
16 喜田 貞吉 特殊部落の言語 2451
17 喜田 貞吉 特殊部落の人口増殖 9518
18 喜田 貞吉 特殊部落の成立沿革を略叙随筆 52309
19 喜田 貞吉 人身御供と人柱 6329
20 喜田 貞吉 武士を夷ということの考 17213
合計冊数20  合計文字数376450

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名作速読朗読文庫vol.506 Professional版 読上機能付 喜田 貞吉全集2

喜田 貞吉

喜田 貞吉(きた さだきち、1871年7月11日(明治4年5月24日) – 1939年(昭和14年)7月3日)は、第二次世界大戦前の日本の歴史学者、文学博士。考古学、民俗学も取り入れ、学問研究を進めた。

本文内容見本

法隆寺再建非再建論の回顧    喜田貞吉

法隆寺が天智天皇九年に焼失した事は日本紀の明記するところ、毫末の疑いを容るべき余地があるべくもない。さればもしこの記事の存在を知り、またその記事の史料価値を理会し得る程の者ならんには、非再建論などは頭から問題と成るべきものでは無かるべき筈である。しかるに法隆寺自身においてはつとにその事実を忘れて、古くからその非再建たる事を信じていたのであった。延長年間講堂の炎上に際し、当時の別当観理僧都は、「聖人の建立猶此の怖れあり、何ぞ況や凡夫の造る所に於てをや」という理由の下に、再建の講堂をその原位置よりも北方に引き離して、他日万一この凡夫所造の新講堂が災いに罹る様な場合があっても、為に累を聖人建立の他の堂塔に及ぼさぬ様にとの注意を払ったというのである。勿論これは鎌倉時代の古今目録抄の記するところであるから、果して延長当時に観理がそんな事を言ったか否かの証明にはならぬ。しかし延長年間に講堂の焼失した事実、また再建の新講堂が原位置よりも北に引き離された事実に疑いない以上、或いは当時すでに寺ではそんな説があったのかもしれぬ。少くも鎌倉時代の寺院側の人々は、確かにそう思っていたに相違ない。したがってそれ以来の寺院側の記録には、いずれもこれを非再建の物として伝えたに無理はないのである。勿論寺院側の記録といえども、法隆寺がかつて或る時代に火災に罹ったという古伝をば、全然無視したもののみではなかった。

代表作品

石器時代と考古学    古墳墓年代の研究    国史と仏教史    歴史地理研究    都城の研究    奈良時代の寺院    法隆寺再建論民族史の研究    蝦夷の研究    部落問題と社会史信仰と民俗

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名作速読朗読文庫vol.506 Professional版 読上機能付 喜田 貞吉全集2

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 喜田 貞吉 編輯雑感 1693
2 喜田 貞吉 放免考 13323
3 喜田 貞吉 法隆寺再建非再建論の回顧随筆 25325
4 喜田 貞吉 本州における蝦夷の末路 19072
5 喜田 貞吉 間人考 32183
6 喜田 貞吉 「日本民族」とは何ぞや 日本民族の概念を論ず随筆 6448
7 喜田 貞吉 融和促進 35009
8 喜田 貞吉 融和問題に関する歴史的考察随筆 36154
9 喜田 貞吉 濫僧考補遺 2677
10 喜田 貞吉 濫僧考 河原者・坂の者・宿の者・非人法師 5990
合計冊数10  合計文字数177874

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名作速読朗読文庫vol.507 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集1

木暮 理太郎(こぐれ りたろう、1873年12月7日 – 1944年5月7日)は、日本の登山家である。東京帝国大学文学部哲学科中退。田部重治と共に、詳しい地図がまだ作成されていない探検時代の日本アルプスや秩父山地に入り、これらの山々の魅力を世に紹介した。単に山に登るだけでなく、山岳展望や登山史の研究、地名の考証にも大きな熱意を示し、人文的な「山岳研究」というべき分野を開拓したパイオニアの一人である。著書『山の憶い出』は日本の山岳書中でも内容の濃い傑作とされる。1941年1月に日本山岳会が社団法人認可されると、社団法人日本山岳会の初代会長に就任した

本文内容見本

秋の鬼怒沼    木暮理太郎

日光の紅葉          大正九年十月十日。松本善二君と倶《とも》に、午前五時五分発の列車にて上野駅出発、九時二十七分日光着。馬返まで電車に乗り、午後二時三十分中禅寺湖畔、三時五十分湯元。板屋に泊る。       日光の町から馬返へ行く途中、眉を圧して聳え立つ女貌《にょほう》山や赤薙《あかなぎ》山の姿が、或は開けた谷間の奥に、或は繁った黒木の森の上に、電車の進行に連れて忙しく右手の窓から仰がれる。其中腹千五、六百米附近と思われるあたりに、真紅なそして冴えた一団の霞のようなものが諸所に屯《たむろ》している。それは汽車が文挟《ふばさみ》駅を過ぎて今市に近づく頃から既に眼に映じていたものであったが、今 此処《ここ》から見ると霜に飽いた紅葉であることがはっきりと認められたのであった。然《しか》し麓の秋はまだ浅い。神橋《しんきょう》のあたりでは僅《わずか》に紅を催すという程度である。剣ヶ峰ではそれは可《か》なり色づいてはいたが、中禅寺に来てはじめて秋の日光らしい粧《よそおい》が見られた。

代表作品

泰西名畫鑑    山の憶い出

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名作速読朗読文庫vol.507 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集1

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 木暮 理太郎 秋の鬼怒沼 16765
2 木暮 理太郎 朝香宮殿下に侍して南アルプスの旅随筆 13503
3 木暮 理太郎 後立山は鹿島槍ヶ岳に非ざる乎随筆 7984
4 木暮 理太郎 美ヶ原 3902
5 木暮 理太郎 越中劒岳 4878
6 木暮 理太郎 大井川奥山の話 10338
7 木暮 理太郎 奥秩父 5633
8 木暮 理太郎 奥秩父の山旅日記随筆 36495
9 木暮 理太郎 尾瀬雑談 3443
10 木暮 理太郎 尾瀬の昔と今 7906
11 木暮 理太郎 思い出す儘に 5395
12 木暮 理太郎 釜沢行 12231
13 木暮 理太郎 嘉陵紀行 2274
14 木暮 理太郎 木曾御岳の話 7678
15 木暮 理太郎 木曽駒と甲斐駒 25918
16 木暮 理太郎 北岳と朝日岳 8731
17 木暮 理太郎 金峰山 2344
18 木暮 理太郎 黒部川奥の山旅 80923
19 木暮 理太郎 黒部川を遡る 23120
20 木暮 理太郎 黒部峡谷 13685
合計冊数20  合計文字数293146

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名作速読朗読文庫vol.508 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集1

和辻 哲郎

和辻 哲郎(わつじ てつろう、1889年3月1日 – 1960年12月26日)は、日本の哲学者、倫理学者、文化史家、日本思想史家。『古寺巡礼』『風土』などの著作で知られ、その倫理学の体系は和辻倫理学と呼ばれる。日本倫理学会会員。日本的な思想と西洋哲学の融合、あるいは止揚とでもいうべき境地を目指した稀有な哲学者と評価される。『倫理学』は、近代日本における独創性を備えたもっとも体系的な哲学書のひとつと言われている。

本文内容見本

京の四季   和辻哲郎

京都に足かけ十年住んだのち、また東京へ引っ越して来たのは、六月の末、樹の葉が盛んに茂っている時であったが、その東京の樹の葉の緑が実にきたなく感じられて、やり切れない気持ちがした。本郷の大学前の通りなどは、たとい片側だけであるにもしろ、大学の垣根内に大きい高い楠の樹が立ち並んでいて、なかなか立派な光景だといってよいのであるが、しかしそれさえも、緑の色調が陰欝《いんうつ》で、あまりいい感じがしなかった。大学の池のまわりを歩きながら、自分の目が年のせいで何か生理的な変化を受けたのではないかと、まじめに心配したほどであった。 京都から時々上京して来たときにも、この緑の色調の相違を感じなかったわけではない。しかし三日とか五日とかの短い期間だと、それはあまり気にならず、いわんや苦痛とまではならなかった。それが、引っ越して来て居ついたとなると、毎日少しずつ積もって行って、だんだん強くなったものと見える。いわゆる acceleration の現象はこういうところにもあるのである。とうとうそれはやりきれないような気持ちにまで昂《こう》じて行った。自分ながら案外なことであった。

代表作品

『ゼエレン・キエルケゴオル』 内田老鶴圃、1915年、筑摩書房(新編)、1947年 『偶像再興』 岩波書店、1918年、   『古寺巡礼』 岩波書店、1919年   『カント 実践理性批判』 岩波書店、1935年  『倫理学』 岩波書店(上中下)、1937年-1949年  『孔子』 岩波書店    『イタリア古寺巡礼』 要書房、1950年

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名作速読朗読文庫vol.508 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集1

件数 作家名  タイトル 文字数 文字量
1 和辻 哲郎 京の四季 8091
2 和辻 哲郎 享楽人 4688
3 和辻 哲郎 『偶像再興』序言随筆 6148
4 和辻 哲郎 偶像崇拝の心理 6272
5 和辻 哲郎 孔子 78564
6 和辻 哲郎 古寺巡礼 147956
7 和辻 哲郎 自己の肯定と否定と随筆 5295
8 和辻 哲郎 四十年前のエキスカージョン随筆 3032
9 和辻 哲郎 「自然」を深めよ随筆 6872
10 和辻 哲郎 4320
11 和辻 哲郎 人物埴輪の眼 3248
12 和辻 哲郎 すべての芽を培え随筆 1318
13 和辻 哲郎 『青丘雑記』を読む随筆 1986
14 和辻 哲郎 「ゼエレン・キェルケゴオル」序 2312
15 和辻 哲郎 世界の変革と芸術随筆 5023
16 和辻 哲郎 創作の心理について随筆 3820
17 和辻 哲郎 漱石の人物 11664
18 和辻 哲郎 地異印象記 19702
19 和辻 哲郎 停車場で感じたこと随筆 7434
20 和辻 哲郎 寺田さんに最後に逢った時随筆 1325
合計冊数20  合計文字数329070

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名作速読朗読文庫vol.509 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集2

和辻 哲郎

和辻 哲郎(わつじ てつろう、1889年3月1日 – 1960年12月26日)は、日本の哲学者、倫理学者、文化史家、日本思想史家。『古寺巡礼』『風土』などの著作で知られ、その倫理学の体系は和辻倫理学と呼ばれる。日本倫理学会会員。日本的な思想と西洋哲学の融合、あるいは止揚とでもいうべき境地を目指した稀有な哲学者と評価される。『倫理学』は、近代日本における独創性を備えたもっとも体系的な哲学書のひとつと言われている。

本文内容見本

面とペルソナ    和辻哲郎

問題にしない時にはわかり切ったことと思われているものが、さて問題にしてみると実にわからなくなる。そういうものが我々の身辺には無数に存している。「顔面」もその一つである。顔面が何であるかを知らない人は目明きには一人もないはずであるが、しかも顔面ほど不思議なものはないのである。 我々は顔を知らずに他の人とつき合うことができる。手紙、伝言等の言語的表現がその媒介をしてくれる。しかしその場合にはただ相手の顔を知らないだけであって、相手に顔がないと思っているのではない。多くの場合には言語に表現せられた相手の態度から、あるいは文字における表情から、無意識的に相手の顔が想像せられている。それは通例きわめて漠然としたものであるが、それでも直接 逢《あ》った時に予期との合不合をはっきり感じさせるほどの力強いものである。いわんや顔を知り合っている相手の場合には、顔なしにその人を思い浮かべることは決してできるものでない。絵をながめながらふとその作者のことを思うと、その瞬間に浮かび出るのは顔である。友人のことが意識に上る場合にも、その名とともに顔が出てくる。

代表作品

『ゼエレン・キエルケゴオル』 内田老鶴圃、1915年、筑摩書房(新編)、1947年 『偶像再興』 岩波書店、1918年、   『古寺巡礼』 岩波書店、1919年   『カント 実践理性批判』 岩波書店、1935年  『倫理学』 岩波書店(上中下)、1937年-1949年  『孔子』 岩波書店    『イタリア古寺巡礼』 要書房、1950年

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名作速読朗読文庫vol.509 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集2

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 和辻 哲郎 寺田寅彦 1163
2 和辻 哲郎 転向 10542
3 和辻 哲郎 藤村の個性 6839
4 和辻 哲郎 土下座 2354
5 和辻 哲郎 夏目先生の追憶 10441
6 和辻 哲郎 能面の様式 2557
7 和辻 哲郎 麦積山塑像の示唆するもの随筆 4605
8 和辻 哲郎 初めて西田幾多郎の名を聞いたころ随筆 4045
9 和辻 哲郎 文楽座の人形芝居随筆 4824
10 和辻 哲郎 ベエトォフェンの面随筆 2142
11 和辻 哲郎 松風の音 1921
12 和辻 哲郎 面とペルソナ 4831
13 和辻 哲郎 『劉生画集及芸術観』について随筆 4763
14 和辻 哲郎 霊的本能主義 12184
15 和辻 哲郎 露伴先生の思い出随筆 4199
合計冊数15  合計文字数77410

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名作速読朗読文庫vol.510 Professional版 読上機能付 原田 義人全集

原田 義人(はらだ よしと、1918年8月5日 – 1960年8月1日)は、ドイツ文学者である。元東京大学教養学部教授。東京に生れる。1942年、東京帝国大学独文科卒業。在学中から新演劇研究会に参加する。卒業後、応召。戦後、復員して東大独文科助手ののち、1950年、東大教養学部助教授。1954年、ハンブルク大学日本語講師として渡独、ヨーロッパ各地を回り、1956年帰国。同人雑誌「方舟」の編集長を務め、評論家・ドイツ文学者として翻訳にも健筆を振るい、将来を嘱望されたが、1960年7月、教授昇任の後、8月、42歳の誕生日直前に死去。その最期の様子は友人であった加藤周一の『続羊の歌』に詳しい。                          

本文内容見本          

審判 DER PROZESS   フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳       

第一章 逮捕・グルゥバッハ夫人との対話・次にビュルストナー嬢      

誰かがヨーゼフ・Kを誹謗《ひぼう》したにちがいなかった。なぜなら、何もわるいことをしなかったのに、ある朝、逮捕されたからである。彼の部屋主グルゥバッハ夫人の料理女は、毎日、朝の八時ごろに朝食を運んでくるのだったが、この日に限ってやってはこなかった。そういうことはこれまであったためしがなかった。Kはなおしばらく待ち、枕《まくら》についたまま、向う側の家に住んでいる老婆がいつもとまったくちがった好奇の眼で自分を観察しているのをながめていたが、やがていぶかしくもあれば腹がすいてきもしたので、呼鈴を鳴らした。すぐにノックの音が聞え、この家についぞ見かけたことのない一人の男がはいってきた。すんなりとはしているが、頑丈《がんじょう》な身体《からだ》のつくりで、しっくりした黒服を着ていた。

代表作品

現代ドイツ文学論(福村書店、1949年)  ドイツ文学入門(河出書房、1952年)  反神話の季節 カフカ、ブロッホその他(白水社、1961年)  ゲーテの言葉(創元社、1949年)   若き人々への言葉(ニイチェ)(月曜書房)(慶友社)  ベートーヴェンの言葉(創元社、1953年)  カロッサ作品集 第2巻 「幼年時代」(創元社、1954年)  小説の理論(ルカーチ)(未來社、1954年 のちちくま学芸文庫)  シュヴァイツァー伝(ハーマン・ハーゲドーン)(白水社、1957年)  アンネのおもかげ(E.シュナーベル)(みすず書房、1958年)  「変身」世界名作全集 (カフカ)(筑摩書房、1961年)

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名作速読朗読文庫vol.510 Professional版 読上機能付 原田 義人全集

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 原田 義人 家長の心配 56501
2 原田 義人 火夫 30716
3 原田 義人 皇帝の使者 1186
4 原田 義人 最初の苦悩 5893
5 原田 義人 365885
6 原田 義人 審判 228613
7 原田 義人 「世界文学大系58 カフカ」解説 16281
8 原田 義人 断食芸人 11067
9 原田 義人 年譜 世界文学大系58 カフカ小説 7198
10 原田 義人 判決 12275
11 原田 義人 変身 56502
12 原田 義人 流刑地で 31943
合計冊数12  合計文字数824060

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名作速読朗読文庫vol.511 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集2

木暮 理太郎(こぐれ りたろう、1873年12月7日 – 1944年5月7日)は、日本の登山家である。東京帝国大学文学部哲学科中退。田部重治と共に、詳しい地図がまだ作成されていない探検時代の日本アルプスや秩父山地に入り、これらの山々の魅力を世に紹介した。単に山に登るだけでなく、山岳展望や登山史の研究、地名の考証にも大きな熱意を示し、人文的な「山岳研究」というべき分野を開拓したパイオニアの一人である。著書『山の憶い出』は日本の山岳書中でも内容の濃い傑作とされる。。1941年1月に日本山岳会が社団法人認可されると、社団法人日本山岳会の初代会長に就任した                   

本文内容見本           

高原    木暮理太郎         一

八ヶ岳の裾野ほど高原に富んでいる所は、火山の多い我国にも稀であろうと思う。殊に蓼科山あたり迄を引括《ひっくる》めた八ヶ岳火山群となれば、恐らく他に之《これ》と比肩す可《べ》きものはあるまい。井出ノ原や念場《ねんば》ヶ原或は野辺山原というように、特別の名称を持っている場所を除いても、広さに於て少し劣るだけで、至る所に美しい高原が展開している。富士山の西側に在る間遠ノ原 又《また》は朝霧ヶ原などは、野辺山原よりも広いと思われるが、高原の趣致は寧ろ乏しいというてよい。それよりも上吉田の南方附近から山中湖畔にかけての裾野の方が高原らしい気分に浸れる。浅間山の六里ヶ原は広いことは広いが、なぜか親しさ懐しさに欠けているように思われるのは、其《その》生成が新しいのと、絶えず威嚇するように烟を噴き出している活火山の姿を、近く仰いでいる為の気のせいであるかも知れぬ。

代表作品

『泰西名畫鑑』    『山の憶い出』

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名作速読朗読文庫vol.511 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集2

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
21 木暮 理太郎 高原 5229
22 木暮 理太郎 古図の信じ得可き程度随筆 3865
23 木暮 理太郎 鹿の印象 3771
24 木暮 理太郎 四十年前の袋田の瀑随筆 4367
25 木暮 理太郎 紙魚こぼれ 2016
26 木暮 理太郎 上州の古図と山名随筆 6582
27 木暮 理太郎 白馬岳 14786
28 木暮 理太郎 皇海山紀行 12115
29 木暮 理太郎 渓三題 6569
30 木暮 理太郎 秩父の奥山 32519
31 木暮 理太郎 秩父のおもいで 3425
32 木暮 理太郎 秩父の渓谷美 5373
33 木暮 理太郎 秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ随筆 10526
34 木暮 理太郎 4681
35 木暮 理太郎 登山談義 8604
36 木暮 理太郎 利根川水源地の山々随筆 43679
合計冊数36  合計文字数168107

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名作速読朗読文庫vol.512 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集3

木暮 理太郎(こぐれ りたろう、1873年12月7日 – 1944年5月7日)は、日本の登山家である。東京帝国大学文学部哲学科中退。田部重治と共に、詳しい地図がまだ作成されていない探検時代の日本アルプスや秩父山地に入り、これらの山々の魅力を世に紹介した。単に山に登るだけでなく、山岳展望や登山史の研究、地名の考証にも大きな熱意を示し、人文的な「山岳研究」というべき分野を開拓したパイオニアの一人である。著書『山の憶い出』は日本の山岳書中でも内容の濃い傑作とされる。。1941年1月に日本山岳会が社団法人認可されると、社団法人日本山岳会の初代会長に就任した   

本文内容見本

日本アルプスの五仙境   木暮理太郎

これから私が茲《ここ》に述べようとする日本アルプスの仙境というのは、其処《そこ》に仙人が住んでいたとか、又《また》は現に住んでいるらしいとかいう訳で、仙境と称するのでは勿論ありません。単に仙人でもいそうな所だというだけであって、景色はすぐれていても、霧を啖《くら》い霞《かすみ》を吸って生きて行く術を知らない人間には、たかだか一月位しか住めない所ばかりです。 日本アルプスの中で景勝の地といえば、南北を通じて恐らく上河内《かみこうち》(上高地)に及ぶ所はありますまい。第一に道具立が揃っている。四時不断の雪渓を抱擁する峨々《がが》たる高峰もあれば、絶えず噴煙して時には灰を降らし熔岩を押流す活火山もある。おそろしく水の色の綺麗な渓流もあれば、静《しずか》に山の影をひたして藻の花の美しい池もある。小鳥の棲家にふさわしい森林もあれば、滾々《こんこん》と湧き出しつつ人の来り浴するを待つ温泉もある。

代表作品

『泰西名畫鑑』    『山の憶い出』

 

名作速読朗読文庫vol.512 Professional版 読上機能付 木暮 理太郎全集3

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 木暮 理太郎 那須、尾瀬、赤城、志賀高原随筆 7264
2 木暮 理太郎 南北アルプス通説 5627
3 木暮 理太郎 二、三の山名について 18913
4 木暮 理太郎 日本アルプスの五仙境 5661
5 木暮 理太郎 初めて秩父に入った頃 2701
6 木暮 理太郎 八ヶ峰の断裂 2963
7 木暮 理太郎 初旅の大菩薩連嶺 18760
8 木暮 理太郎 針木峠の林道 1676
9 木暮 理太郎 春の大方山 7893
10 木暮 理太郎 笛吹川の上流(東沢と西沢)随筆 18760
11 木暮 理太郎 冬の山 3974
12 木暮 理太郎 望岳都東京 31749
13 木暮 理太郎 マル及ムレについて 15089
14 木暮 理太郎 三国山と苗場山 6698
15 木暮 理太郎 山と村 5059
16 木暮 理太郎 山の今昔 22414
17 木暮 理太郎 山の魅力 4278
合計冊数17  合計文字数179479

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名作速読朗読文庫vol.513 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集3

和辻 哲郎

和辻 哲郎(わつじ てつろう、1889年3月1日 – 1960年12月26日)は、日本の哲学者、倫理学者、文化史家、日本思想史家。『古寺巡礼』『風土』などの著作で知られ、その倫理学の体系は和辻倫理学と呼ばれる。日本倫理学会会員。日本的な思想と西洋哲学の融合、あるいは止揚とでもいうべき境地を目指した稀有な哲学者と評価される。『倫理学』は、近代日本における独創性を備えたもっとも体系的な哲学書のひとつと言われている。

本文内容見本

生きること作ること  和辻哲郎

私は近ごろ、「やっとわかった」という心持ちにしばしば襲われる。対象はたいていこれまで知り抜いたつもりでいた古なじみのことに過ぎない。しかしそれが突然新しい姿になって、活き活きと私に迫って来る。私は時にいくらかの誇張をもって、絶望的な眼を過去に投げ、一体これまでに自分は何を知っていたのだとさえ思う。 たとえば私は affectation のいやなことを昔から感じている。その点では自他の作物に対してかなり神経質であった。特に自分の行為や感情についてはその警戒を怠らないつもりであった。しかるにある日突然私は眼が開いた気持ちになる。そして自分の人間と作物との内に多分の醜い affectation を認める。私はこれまで何ゆえにそれに気がつかなかったかを自分ながら不思議に、また腹立たしく思う。affectation が何であるか、それがどういう悪い根から生いでて来るか、それはまるきりわかっていなかったのである。何というばかだ、と私は思わないではいられない。 そういう時には自分の悪いことばかりが眼につく。自分の理解を疑う心が激しく沸き立つ。「人生を見る眼が鈍く浅い。

代表作品

『ゼエレン・キエルケゴオル』 内田老鶴圃、1915年、筑摩書房(新編)、1947年 『偶像再興』 岩波書店、1918年、   『古寺巡礼』 岩波書店、1919年   『カント 実践理性批判』 岩波書店、1935年  『倫理学』 岩波書店(上中下)、1937年-1949年  『孔子』 岩波書店    『イタリア古寺巡礼』 要書房、1950年

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名作速読朗読文庫vol.513 Professional版 読上機能付 和辻 哲郎全集3

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 和辻 哲郎 アフリカの文化 2576
2 和辻 哲郎 ある思想家の手紙随筆 7798
3 和辻 哲郎 生きること作ること随筆 8162
4 和辻 哲郎 院展遠望 7397
5 和辻 哲郎 院展日本画所感 5195
6 和辻 哲郎 埋もれた日本 22186
7 和辻 哲郎 エレオノラ・デュウゼ随筆 7373
8 和辻 哲郎 岡倉先生の思い出随筆 1923
9 和辻 哲郎 巨椋池の蓮 6105
10 和辻 哲郎 歌集『涌井』を読む随筆 2677
11 和辻 哲郎 蝸牛の角 8943
12 和辻 哲郎 茸狩り 2692
13 和辻 哲郎 樹の根 2696
合計冊数13  合計文字数85723

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名作速読朗読文庫vol.514 Professional版 読上機能付 松村 みね子全集

松村 みね子

片山 広子(片山 廣子、かたやま ひろこ、1878年(明治11年)2月10日 – 1957年(昭和32年)3月19日)は、日本の歌人、随筆家、アイルランド文学翻訳家(松村みね子名義)。外交官・吉田次郎の長女として東京麻布で生まれる。妹は次子、弟は精一と東作。東洋英和女学校卒。佐佐木信綱に師事して歌人として活動。また、松村みね子の筆名で、ジョン・ミリントン・シング、レディー・グレゴリー、W・B・イェーツ等のアイルランド文学を中心に翻訳も行う。 芥川龍之介晩年の作品『或阿呆の一生』の37章で「才力の上にも格闘できる女性」と書かれ、『相聞』で「君」と歌われたのは片山広子の事だと言われている。堀辰雄の『聖家族』の「細木夫人」、『菜穂子』の「三村夫人」のモデルとも言われている。晩年の随筆集『燈火節』で、1954年度日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。

本文内容見本

最後の晩餐

フィオナ・マクラウド Fiona Macleod  松村みね子訳

ふいと見た夢のように私は幾度もそれを思い出す。私はその思い出の来る心の青い谿《たに》そこを幾度となくのぞき見してみる、まばたきにも、虹のひかりにも、その思い出は消えてしまう。それが私の霊の中から来る翼ある栄光《ひかり》であるか、それとも、幼い日に起った事であったか、よく見極めようとして近よる時――それは、昼のなかに没するあけぼのの色のように、朝日に消える星のように、おちる露のように、消えてしまう。 しかし私は忘れることが出来ない。けっして、けっして、青草の静かさが私の眼の上にある時まで、あの夕方を忘れはしない。 子供の涙はにがい。私たちが空しい言葉でいい現わすすべてを子供は湧きあふれる苦痛のしずくに依って語る。その日私は悲しかった。見なれた羊歯《しだ》の葉の中にも不思議な争闘がひそんでいるように見え、今まで友として見ていた樹々のなかに風のひゅうひゅう鳴る音も自分のそばを流れる水のながれも恐怖の声にきこえ、草の上のしずかな光さえ火焔がもえるかと見えた。 暗いかげに隠れている激しい人たちが私の頼りなさを見ているらしかった。

代表作品

翡翠 歌集 竹柏会出版部 1916   野に住みて 歌集 第二書房 1954   燈火節 随筆+小説集 月曜社 2004  野に住みて 短歌集+資料編 月曜社 2006  船長ブラスバオンドの改宗 ショオ 竹柏会 1915  いたづらもの シング 東京堂書店 1917  ダンセニイ戯曲全集 警醒社書店 1921  シング戯曲全集 松村みね子 新潮社 1923  かなしき女王 フイオナ・マクラオド 松村みね子 第一書房 1925  鷹の井戸 イェーツ 角川文庫、1953、復刊1989  海に行く騎者 シング 角川文庫 1956  ダンセイニ戯曲集 沖積舎 1991

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名作速読朗読文庫vol.514 Professional版 読上機能付 松村 みね子全集

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 松村 みね子 浅瀬に洗う女 7623
2 松村 みね子 海豹 3898
3 松村 みね子 魚と蠅の祝日 3336
4 松村 みね子 ウスナの家 18396
5 松村 みね子 かなしき女王 3661
6 松村 みね子 髪あかきダフウ  小説 6387
7 松村 みね子 11299
8 松村 みね子 最後の晩餐 5401
9 松村 みね子 女王スカァアの笑い小説 41661
10 松村 みね子 22959
11 松村 みね子 剣のうた 5761
12 松村 みね子 約束 4574
13 松村 みね子 漁師 7093
合計冊数13  合計文字数142049

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名作速読朗読文庫vol.515 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集1

北大路 魯山人

北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん1883年(明治16年)3月23日 – 1959年(昭和34年)12月21日)は、日本の芸術家。本名は北大路 房次郎(きたおおじ ふさじろう)。晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた。

本文内容見本

味を知るもの鮮し  北大路魯山人

食物はなんとしても「美味く」あって欲しい。美味くなくてはよろこびというものがない。美味いものを食うと、人間誰しも機嫌がよくなる。必ずニコニコする。これが健康をつくる源になっているようだ。 美食を要求しているものは、口であるように思っているけれども、実は肉体の全部が連合して要求しているらしい。どうもそう考えられる。心というものも、その中の一員であって、常によろこびを理想としている。この心さえ楽しんでくれれば、他に少々間違いがあっても、打ち消されてしまうようである。 カロリーだ、ビタミンだと言ってみても、人間成人して、自由を知った者は、必ずしも心のよろこびとしては受け取らない。まず自分の好きなもの、好む食物でなくては、いかに名高い食物であっても、充分の栄養にはならないであろう。だから、他人がいかに「美味い」と言っても、自分が好まなければ、なんの価値もないのである。

代表作品

『常用漢字三體習字帖』 1922年、五月書房  『魯山人作瓷印譜磁印鈕影』 1933年、五月書房  『古染付百品集』 1978年、五月書房  『春夏秋冬料理王国』 1960年、文化出版局  『北大路魯山人作品集』 1972年、文化出版局  『栖鳳印存』 1981年、五月書房

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名作速読朗読文庫vol.515 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集1

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 北大路 魯山人 明石鯛に優る朝鮮の鯛随筆 1891
2 北大路 魯山人 味を知るもの鮮し随筆 3687
3 北大路 魯山人 甘鯛の姿焼き 1126
4 北大路 魯山人 アメリカの牛豚 1449
5 北大路 魯山人 鮎の食い方 2503
6 北大路 魯山人 鮎の試食時代 1279
7 北大路 魯山人 鮎の名所 1691
8 北大路 魯山人 鮎ははらわた 1264
9 北大路 魯山人 鮎を食う 1529
10 北大路 魯山人 洗いづくりの美味さ随筆 1254
11 北大路 魯山人 洗いづくりの世界随筆 2141
12 北大路 魯山人 鮑の水貝 960
13 北大路 魯山人 鮑の宿借り作り 740
14 北大路 魯山人 鮟鱇一夕話 1735
15 北大路 魯山人 生き烏賊白味噌漬け随筆 1116
16 北大路 魯山人 いなせな縞の初鰹随筆 1626
17 北大路 魯山人 猪の味 4080
18 北大路 魯山人 インチキ鮎 2104
19 北大路 魯山人 鰻の話 3657
20 北大路 魯山人 美味い豆腐の話 1920
合計冊数20  合計文字数37752

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名作速読朗読文庫vol.516 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集2

北大路 魯山人

北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん1883年(明治16年)3月23日 – 1959年(昭和34年)12月21日)は、日本の芸術家。本名は北大路 房次郎(きたおおじ ふさじろう)。晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた。

本文内容見本

家庭料理の話   北大路魯山人

世間の人は、自分の身近にある有価値な、美味いものを利用することに無頓着のようだ。  出盛りのさんまより場違いのたいをご馳走と思い込む、卑しい陋習《ろうしゅう》から抜けきらないところに原因があるようだ。「腐ってもたい」などという言葉は、うかうか聞いていると、諺としてはちょっと面白いが、料理の方では大変な邪魔となって害がある。 また、料理人のつくったものなら、なんでも結構なお料理だなぞと、軽卒に考えるのも大変な考えなしであることを、私は特に言い添えておきたい。 なんとなれば、料理人は食道楽家ではない。みながみな有名人でもない。好き好んでやっているのでもない。味覚の天才というのも職人にはないようだ。私は多数の料理職人を注意して見て来たが、なんでもない人が多い。だから、料理道という「道」とのかかわりはない。すべて出鱈目だ。思いつきがあっても、低調で話にならない。正しい責任を持たない。鋭い五官などは働いていない。 第一、料理道楽、食道楽に金を使って知ったという経験を持たない

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名作速読朗読文庫vol.516 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集2

vol       件数     作家名             タイトル   文字数     文字量

1 北大路 魯山人 海にふぐ山にわらび随筆 1333
2 北大路 魯山人 梅にうぐいす 2541
3 北大路 魯山人 欧米料理と日本 1428
4 北大路 魯山人 お米の話 1507
5 北大路 魯山人 お茶漬けの味 1914
6 北大路 魯山人 衰えてきた日本料理は救わねばならぬ随筆 4504
7 北大路 魯山人 夏日小味 1893
8 北大路 魯山人 数の子は音を食うもの随筆 1782
9 北大路 魯山人 家庭料理の話 7167
10 北大路 魯山人 窯を築いて知り得たこと随筆 2140
11 北大路 魯山人 感想 958
12 北大路 魯山人 カンナとオンナ 1848
13 北大路 魯山人 胡瓜 993
14 北大路 魯山人 京都のごりの茶漬け随筆 1126
15 北大路 魯山人 近作鉢の会に一言随筆 2095
16 北大路 魯山人 くちこ 1085
17 北大路 魯山人 車蝦の茶漬け 768
18 北大路 魯山人 弦斎の鮎 1086
19 北大路 魯山人 現代茶人批判 8733
20 北大路 魯山人 高野豆腐 1204
合計冊数20  合計文字数46105

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名作速読朗読文庫vol.517 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集3

北大路 魯山人

北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん1883年(明治16年)3月23日 – 1959年(昭和34年)12月21日)は、日本の芸術家。本名は北大路 房次郎(きたおおじ ふさじろう)。晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた。

本文内容見本

個性  北大路魯山人

ある晴れた日の午後であった。と、こう書き出しても、芥川賞をもらうつもりで、文学的に書き出したのではないから心配しないでくれ給《たま》え。いったいこのごろは、何賞何々賞というものが多過ぎるようだ。常務取締役に社長が多すぎるのも気にかかる。知人に道ででも会って、久しぶりに会ったなつかしさかなんだか知らんが、きまって名刺を出される。例えばどんな若僧にもらっても、見給え、たいていは社長か常務取締役である。社長だからと思ってあわててはいけない。電話が一本に机一つ椅子一つ、社長一人の社長もあれば、銀行に知人があるというので、金を借りに行くだけの常務取締役だってある。何々賞もそれと似たようなもので、余り多過ぎはしないか。ひとをけなすよりほめる方が美しいことだし楽しいことには違いないが、賞《ほ》めそこなったために、そのひとの前途をあやまらす結果にならぬともかぎらぬ。たまたま格のある何々賞があってそれを受けたと思ったら、棺桶に片足突っこんでいることの証明みたいなことになってしまったり――。

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名作速読朗読文庫vol.517 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集3

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
2 北大路 魯山人 個性 2582
3 北大路 魯山人 古陶磁の価値 ― 随筆 9393
4 北大路 魯山人 琥珀揚げ 1198
5 北大路 魯山人 昆布とろ 2280
6 北大路 魯山人 昆布とろの吸い物随筆 841
7 北大路 魯山人 西園寺公の食道楽随筆 2690
8 北大路 魯山人 材料か料理か 1476
9 北大路 魯山人 残肴の処理 1881
10 北大路 魯山人 三州仕立て小蕪汁随筆 1970
11 北大路 魯山人 山椒魚 2841
12 北大路 魯山人 椎茸の話 589
13 北大路 魯山人 塩昆布の茶漬け 884
14 北大路 魯山人 塩鮭・塩鱒の茶漬け随筆 1100
15 北大路 魯山人 小生のあけくれ 1917
16 北大路 魯山人 食器は料理のきもの随筆 3538
17 北大路 魯山人 序に代えて 1004
18 北大路 魯山人 知らずや肝の美味随筆 1247
19 北大路 魯山人 素人製陶本窯を築随筆 13278
20 北大路 魯山人 尋常一様 1576
合計冊数20  合計文字数52285

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名作速読朗読文庫vol.518 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集4

北大路 魯山人

北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん1883年(明治16年)3月23日 – 1959年(昭和34年)12月21日)は、日本の芸術家。本名は北大路 房次郎(きたおおじ ふさじろう)。晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた。

本文内容見本

魂を刳る美   北大路魯山人

陶器だけで美はわからぬ。あらゆるものの美を知って、それを通して陶器の美もわかる。そして本当にわかるということは、本当にそのものに惚れることである。 本当に惚れることが出来るか、これが問題である。下手ものにでも自分が真剣に惚れるなら、そのものの持ち味だけはわかるだろう。多くは他動的である。他人の言葉に引きずりこまれることが多い。甚だしいのは美に見えなくて金に見える。また、半分美に見えて、半分金に見えるというのもある。 各自の眼には程度がある。各自の力の範囲だけしかわからぬ

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名作速読朗読文庫vol.518 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集4

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 北大路 魯山人 すき焼きと鴨料理――洋食雑感――随筆 2510
2 北大路 魯山人 世界の「料理王逝く」ということから随筆 2891
3 北大路 魯山人 瀬戸・美濃瀬戸発掘雑感随筆 1901
4 北大路 魯山人 雑煮 12312
5 北大路 魯山人 筍の美味さは第一席随筆 1058
6 北大路 魯山人 だしの取り方 2506
7 北大路 魯山人 田螺 1443
8 北大路 魯山人 魂を刳る美 93
9 北大路 魯山人 茶美生活 4706
10 北大路 魯山人 茶碗蒸し 878
11 北大路 魯山人 てんぷらの茶漬け随筆 493
12 北大路 魯山人 デンマークのビール随筆 1223
13 北大路 魯山人 東京で自慢の鮑 1258
14 北大路 魯山人 陶芸家を志す者のために随筆 4728
15 北大路 魯山人 なぜ作陶を志したか随筆 2314
16 北大路 魯山人 納豆の茶漬け 1228
17 北大路 魯山人 鍋料理の話 3316
18 北大路 魯山人 伝不習乎 4682
19 北大路 魯山人 握り寿司の名人 10599
20 北大路 魯山人 日本のやきもの 3367
合計冊数20  合計文字数63506

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名作速読朗読文庫vol.519 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集5

北大路 魯山人

北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん1883年(明治16年)3月23日 – 1959年(昭和34年)12月21日)は、日本の芸術家。本名は北大路 房次郎(きたおおじ ふさじろう)。晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた。

本文内容見本

日本料理の基礎観念   北大路魯山人

私どもが旅行をしますと、汽車の弁当を食ったり、旅館の料理を食ったりしなければなりませんが、それらはいかにも不味《まず》くてまったく閉口します。そういう日本料理というものはまるでなっていません。まだ西洋料理ならいくらか食べられます。また、中国料理でもそうです。してみると、西洋料理とか中国料理とかいうものは、拵《こしら》え方がやさしいのだ、単純なのだ。ひと通り覚えれば、誰にでも簡単にやれるのでありましょう。ところが、日本料理というと、そうはいかないのでありまして、私どもが料理人を使っていて、朝から晩までガミガミいっていましても、なかなかうまく出来ない。しかし、日本料理がうまく出来ると、われわれ日本人には誰の嗜好《しこう》にも合って、その料理がわれわれの味覚にぴったり適するのです。しかし、このぴったりがなかなかいかないのです。 私ども内輪《うちわ》でいくらやかましくいっていても、料理人たちは上《うわ》の空でだめですから、こういう機会に、本気で聞かせようと思っているのであります。

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名作速読朗読文庫vol.519 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集5

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 北大路 魯山人 日本料理の基礎観念随筆 7887
2 北大路 魯山人 日本料理の要点  随筆
3 北大路 魯山人 海苔の茶漬け 1572
4 北大路 魯山人 鱧・穴子・鰻の茶漬け随筆 1928
5 北大路 魯山人 ハワイの食用蛙 1263
6 北大路 魯山人 蝦蟇を食べた話 3434
7 北大路 魯山人 美食多産期の腹構え随筆 1578
8 北大路 魯山人 美食と人生 1549
9 北大路 魯山人 美食七十年の体験随筆 1724
10 北大路 魯山人 一癖あるどじょう随筆 1454
11 北大路 魯山人 美味放談 7900
12 北大路 魯山人 河豚食わぬ非常識随筆 2411
13 北大路 魯山人 河豚は毒魚か 3513
14 北大路 魯山人 筆にも口にもつくす随筆 2381
15 北大路 魯山人 フランス料理について随筆 2073
16 北大路 魯山人 鮪の茶漬け 2474
17 北大路 魯山人 鮪を食う話 4062
18 北大路 魯山人 味覚の美と芸術の美随筆 5052
19 北大路 魯山人 味覚馬鹿 9525
20 北大路 魯山人 道は次第に狭し 5092
合計冊数20  合計文字数74685

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名作速読朗読文庫vol.520 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集6

北大路 魯山人

北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん1883年(明治16年)3月23日 – 1959年(昭和34年)12月21日)は、日本の芸術家。本名は北大路 房次郎(きたおおじ ふさじろう)。晩年まで、篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などの様々な顔を持っていた。

本文内容見本

持ち味を生かす   北大路魯山人

生かすことは殺さないことである。生かされているか殺されているかを見分ける力が料理人の力であらねばならぬ。神様が人間に下し給うたとみるべき人間食物の個々の持ち味は、残念でも年を経るに従って、人間の猪口才がすべてを亡ぼしつつあるようだ。 例えば砂糖の乱用が、おのおの持つところの異なった「味」を破壊し、本質を滅茶苦茶にしている如き、それである。砂糖さえ入れれば美味いとする今の料理は、極端に味覚の低下を示している。砂糖や「味の素」類品の跋扈《ばっこ》に拍車をかけているのは、料理する者の無定見である。この無定見が、味覚を無神経にし、天然自然によって与えられている個々の美しき「味」に盲目となり、「味」を心に楽しむ世界から葬り去っている。従って、通り一片の栄養学説が栄養受け入れを不充分にしていることは言うまでもない。

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名作速読朗読文庫vol.520 Professional版 読上機能付 北大路 魯山人全集6

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 北大路 魯山人 持ち味を生かす 1506
2 北大路 魯山人 湯豆腐のやり方 642
3 北大路 魯山人 夜寒に火を囲んで懐しい雑炊随筆 2434
4 北大路 魯山人 洛北深泥池の蓴菜随筆 1175
5 北大路 魯山人 良寛様の書 6562
6 北大路 魯山人 料理一夕話 8772
7 北大路 魯山人 料理芝居 2010
8 北大路 魯山人 料理する心 3760
9 北大路 魯山人 料理と食器 1989
10 北大路 魯山人 料理の第一歩 1570
11 北大路 魯山人 料理の秘訣 2984
12 北大路 魯山人 料理の妙味 1617
13 北大路 魯山人 料理は道理を料るもの随筆 1228
14 北大路 魯山人 料理メモ 3143
15 北大路 魯山人 料理も創作である随筆 1167
16 北大路 魯山人 若鮎について 948
17 北大路 魯山人 若鮎の気品を食う随筆 1126
18 北大路 魯山人 若鮎の塩焼き 954
19 北大路 魯山人 若狭春鯖のなれずし随筆 1113
20 北大路 魯山人 私の作陶体験は先人をかく観る随筆 14566
21 北大路 魯山人 私の陶器製作について随筆 3412
合計冊数21  合計文字数62678

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名作速読朗読文庫vol.521 Professional版 読上機能付 今野 大力全集1

今野 大力(こんの だいりき、1904年2月5日 – 1935年6月19日)は、日本の詩人。 宮本百合子と親交があり、百合子の小説「小祝の一家」は今野をモデルにしている。

本文内容見本

ある歴史に就て   今野大力

星が一つ     森林の中の    忘れられた静かな湖水へ降りて来て  暫く思案にくれていた    (それを知っていたものは誰もいない天空にいる星達さえも存じなかった) 星にも厭世があるのかしら?   星は湖水へ沈んで行った

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名作速読朗読文庫vol.521 Professional版 読上機能付 今野 大力全集1

件数 作家名          タイトル 文字数 文字量
1 今野 大力 秋吹く風 84
2 今野 大力 新らしいスローガンについて随筆 472
3 今野 大力 姉へ 494
4 今野 大力 亜米利加 254
5 今野 大力 ある時 195
6 今野 大力 ある夜、ある宵 160
7 今野 大力 ある歴史に就て 105
8 今野 大力 イシカリの川 83
9 今野 大力 伊豆の伊東へ 541
10 今野 大力 一疋の昆虫 366
11 今野 大力 飢えたる百姓達 1713
12 今野 大力 埋れた幻想 371
13 今野 大力 有髪の僧 108
14 今野 大力 奪われてなるものか随筆 632
15 今野 大力 生る 62
16 今野 大力 馬を愛す 78
17 今野 大力 海の誘惑 182
18 今野 大力 S療養所点景 381
19 今野 大力 豌豆畑 141
20 今野 大力 幼な子チビコ 431
合計冊数20  合計文字数6853

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名作速読朗読文庫vol.522 Professional版 読上機能付 今野 大力全集2

今野 大力(こんの だいりき、1904年2月5日 – 1935年6月19日)は、日本の詩人。 宮本百合子と親交があり、百合子の小説「小祝の一家」は今野をモデルにしている。

本文内容見本

航海   今野大力

大いなる家鴨《あひる》の姿に似たる  連絡船の三等船室にて 不愉快な動揺を感じ  軽い頭痛《とうつう》に悩まされ   渡り行く島の奥地に痛み悩む母への哀切に泣きつつ  ひとりし寝転べば    出稼人夫等の行く先々の未だ見知らざる地への  憧れに満ちたる足に触れ   最初は驚き縮《すく》んだ私ではあるが  夢を持たない旅人のあらぬことを

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名作速読朗読文庫vol.522 Professional版 読上機能付 今野 大力全集2

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 今野 大力 俺達の農民組合 923
2 今野 大力 音響 56
3 今野 大力 学校 438
4 今野 大力 祈願 62
5 今野 大力 虐殺の記念日 ――カール・ローザ十週年随筆 1261
6 今野 大力 丘陵風景 66
7 今野 大力 狂人と鏡 209
8 今野 大力 郷土 671
9 今野 大力 今日もまた 53
10 今野 大力 金属女工の彼女 420
11 今野 大力 楔を打つ男 41
12 今野 大力 屈辱 ――市電の一労働者に代って随筆 760
13 今野 大力 軍服を着た百姓源造の除隊随筆 1032
14 今野 大力 形象の献辞 109
15 今野 大力 航海 246
16 今野 大力 光箭 163
17 今野 大力 幸福を 377
18 今野 大力 高峯の頌 196
19 今野 大力 故郷断想 263
20 今野 大力 こころ 60
合計冊数20  合計文字数7406

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名作速読朗読文庫vol.523 Professional版 読上機能付 今野 大力全集3

今野 大力(こんの だいりき、1904年2月5日 – 1935年6月19日)は、日本の詩人。 宮本百合子と親交があり、百合子の小説「小祝の一家」は今野をモデルにしている。

本文内容見本

残冬   今野大力

空はにごれる白亜の色   北国の――悩ましき擾乱《じょうらん》  大地ははっちを閉じている    ―――     地平の彼方――友等処女等   同じくなやめ同胞《きょうだい》達    ―――     北極の襲い来れる、白鵞《はくが》の万毛  風をよび、吹きなす、ひょうひょうの声  木をゆるぎ、屋根をはぐ    ―――     狂暴の形態    天魔の降臨

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名作速読朗読文庫vol.523 Professional版 読上機能付 今野 大力全集3

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 今野 大力 小林虐殺一周忌 二月二十日随筆 382
2 今野 大力 三角の赤色旗 42
3 今野 大力 三月の自然 141
4 今野 大力 残冬 142
5 今野 大力 寺院の右にて 282
6 今野 大力 色彩 121
7 今野 大力 自然教徒 121
8 今野 大力 写真(北満の土産)その一随筆 521
9 今野 大力 写真(北満の土産)その二随筆 362
10 今野 大力 醜面女人 119
11 今野 大力 少女受胎 134
12 今野 大力 所有 266
13 今野 大力 信疑の魔女 123
14 今野 大力 新世紀への伴奏 332
15 今野 大力 死んだ妹に寄せて随筆 1035
16 今野 大力 人面凝視 195
17 今野 大力 星座 83
18 今野 大力 聖堂の近くを過ぐる随筆 320
19 今野 大力 静夜昇天 105
20 今野 大力 組織された力 234
合計冊数20  合計文字数5060

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名作速読朗読文庫vol.524 Professional版 読上機能付 今野 大力全集4

今野 大力(こんの だいりき、1904年2月5日 – 1935年6月19日)は、日本の詩人。 宮本百合子と親交があり、百合子の小説「小祝の一家」は今野をモデルにしている。

本文内容見本

天の海   今野大力

始皇よ     長城の如けん    うねうねと連らなる山脈《やまなみ》        駅路より駅路へ    人は人をたよりて    母を父を子を友を同胞を   旅するものの心つたえて   赤き逓送車のまわりゆくまで   極みなき地平の物語り出《いづ》る物語り  丘に上り我は今日も    駅逓の旗を見ん

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名作速読朗読文庫vol.524 Professional版 読上機能付 今野 大力全集4

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 今野 大力 天の海 306
2 今野 大力 高窓に見える青空随筆 356
3 今野 大力 たたかいの中に 436
4 今野 大力 立すくむ 224
5 今野 大力 立待岬にいたりて随筆 328
6 今野 大力 楽しい会合 137
7 今野 大力 140
8 今野 大力 土の上で ――私が私自身に言う言葉随筆 291
9 今野 大力 碇泊船 160
10 今野 大力 東郷大将と彼 230
11 今野 大力 闘士の恋の歌 109
12 今野 大力 凍土を噛む 577
13 今野 大力 東方の窓辺にて 386
14 今野 大力 徒弟 168
15 今野 大力 友と二人の夜 251
16 今野 大力 トンカトントンカッタカッタ随筆 1213
17 今野 大力 泣きながら眠った子随筆 341
18 今野 大力 ヌタプカムシペ山脈の畔り随筆 321
19 今野 大力 ねむの花咲く家 自らペンを取らなかった詩―随筆 488
20 今野 大力 農奴の要求 413
合計冊数20  合計文字数6875

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名作速読朗読文庫vol.525 Professional版 読上機能付 今野 大力全集5

今野 大力(こんの だいりき、1904年2月5日 – 1935年6月19日)は、日本の詩人。 宮本百合子と親交があり、百合子の小説「小祝の一家」は今野をモデルにしている。

本文内容見本

光よあれ   今野大力

常夜《とこよ》の世界に生命ありて   うごめける時    光りは東方より、忍びやかに来りて  輝き初め     万物その己の存在を認め   歓喜の頂点に至れるは   いかに至上の盛事なりしか   我等は光りの海に泳げる魚達なり  光りなくして    死を思う生命なり    光りよあれ、而して    永久に我等を愛でよ

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名作速読朗読文庫vol.525 Professional版 読上機能付 今野 大力全集5

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 今野 大力 墓場が用意された随筆 1102
2 今野 大力 白光礼讃 144
3 今野 大力 波濤よ ――人情素描―― 240
4 今野 大力 花に送られる 424
5 今野 大力 春の土へ 758
6 今野 大力 光よあれ 133
7 今野 大力 聖の行くべき道 176
8 今野 大力 百姓仁平 728
9 今野 大力 拾った詩 或る人に告ぐる小説 560
10 今野 大力 瘋癲病舎 86
11 今野 大力 377
12 今野 大力 父母達の家 347
13 今野 大力 兵士の綱 493
14 今野 大力 星と過去 101
15 今野 大力 北海の夜 289
16 今野 大力 本土の港を指し  小説 277
17 今野 大力 鱒の話 510
18 今野 大力 街の乞食 166
19 今野 大力 街の子等 319
20 今野 大力 待っていた一つの風景小説 241
合計冊数20  合計文字数7471

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名作速読朗読文庫vol.526 Professional版 読上機能付 今野 大力全集6

今野 大力(こんの だいりき、1904年2月5日 – 1935年6月19日)は、日本の詩人。 宮本百合子と親交があり、百合子の小説「小祝の一家」は今野をモデルにしている。

本文内容見本

宵の星   今野大力

あついあつい    夕食後のあつさ    のんびりと立って見た    やっぱり暑い    むっちり蒸される様だ    ひたいには汗がこんなににじむ       〇     弟よ外へ行こう    庭の石に腰をかけて    鈴懸花の香をかいで    青く澄み渡った北国の宵空に   教えられたあの一つの星を探そう       〇     七月七日の夜も近づいた   牽牛織女の星がどこにあるか   それも探そう    天の川流れるあたり    天上の花のさても美しき事よ

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名作速読朗読文庫vol.526 Professional版 読上機能付 今野 大力全集6

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 今野 大力 未婚婦人 935
2 今野 大力 路は果して何れ 446
3 今野 大力 麦やきの日 132
4 今野 大力 278
5 今野 大力 胸に手を当てて 5872
6 今野 大力 童話 75
7 今野 大力 猛炎 145
8 今野 大力 もうおそい 281
9 今野 大力 やるせなさ 783
10 今野 大力 夕ぐれの明るさに憶う小説 608
11 今野 大力 夕べの曲 111
12 今野 大力 夢と幻を見る家 252
13 今野 大力 宵の星 169
14 今野 大力 義男さん 562
15 今野 大力 羅漢寺 53
16 今野 大力 老将軍と大学教授小説 391
17 今野 大力 私の母 594
18 今野 大力 私の病室の報告 416
19 今野 大力 我等の春 773
合計冊数19  合計文字数12876

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名作速読朗読文庫vol.527 Professional版 読上機能付 小川 未明全集1

小川 未明

小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 – 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家である。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者である。

本文内容見本

青い花の香り   小川未明

のぶ子《こ》という、かわいらしい少女《おとめ》がありました。  「のぶ子《こ》や、おまえが、五つ六つのころ、かわいがってくださった、お姉《ねえ》さんの顔《かお》を忘《わす》れてしまったの?」と、お母《かあ》さまがいわれると、のぶ子《こ》は、なんとなく悲《かな》しくなりました。 月日《つきひ》は、ちょうど、うす青《あお》い水《みず》の音《おと》なく流《なが》れるように、去《さ》るものです。のぶ子《こ》は、十 歳《さい》になりました。そして、頭《かしら》を傾《かたむ》けて、過《す》ぎ去《さ》った、そのころのことを思《おも》い出《だ》そうとしましたが、うす青《あお》い霧《きり》の中《なか》に、世界《せかい》が包《つつ》まれているようで、そんなような姉《ねえ》さんがあったような、また、なかったような、不確《ふたし》かさで、なんとなく、悲《かな》しみが、胸《むね》の中《なか》にこみあげてくるのでした。

代表作品

1918年   『描写の心得』 春陽堂、1918年   『悩ましき外景』 天佑社、1919年   『不幸な恋人』 春陽堂、1920年   『赤き地平線』 新潮社、1921年   『赤い蝋燭と人魚』 天佑社、1921年  『雨を呼ぶ樹』 南郊社、1921年   『小さな草と太陽』 赤い鳥社、1922年  『生活の火』 精華書院、1922年   『気まぐれ人形師』 七星社、1923年  『人間性のために』 二松堂書店、1923年  『彼等の行く方へ』 総文館、1923年  『紅雀』 集成社、1923年   『あかいさかな』 研究社、1924年   『ある夜の星だち』 イデア書院、1924年  『芸術の暗示と恐怖』 春秋社、1924年  『堤防を突破する浪』 創生堂、1926年  『兄弟の山鳩』 アテネ書院、1926年  『常に自然は語る』 日本童話協会、1930年  『青空の下の原つぱ』 六文館、1932年  『童話と随筆』 日本童話協会出版部、1934年  『女をめぐる疾風』 不二書房、1935年

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名作速読朗読文庫vol.527 Professional版 読上機能付 小川 未明全集1

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 小川 未明 愛に就ての問題 2261
2 小川 未明 青い石とメダル 5291
3 小川 未明 青い時計台 5755
4 小川 未明 青い花の香り 3208
5 小川 未明 青い星の国へ 6020
6 小川 未明 青いボタン 7127
7 小川 未明 赤いガラスの宮殿小説 7485
8 小川 未明 あかい雲 289
9 小川 未明 赤い魚と子供 3972
10 小川 未明 赤い手袋 2618
11 小川 未明 赤い鳥 284
12 小川 未明 赤い姫と黒い皇子小説 6779
13 小川 未明 赤い船 5943
14 小川 未明 赤い船とつばめ 1975
15 小川 未明 赤い船のお客 5870
16 小川 未明 赤い実 3088
17 小川 未明 赤いろうそくと人魚小説 12777
18 小川 未明 赤い蝋燭と人魚 6832
19 小川 未明 明るき世界へ 12641
20 小川 未明 秋が きました 869
合計冊数20  合計文字数101084

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名作速読朗読文庫vol.528 Professional版 読上機能付 小川 未明全集2

小川 未明

小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 – 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家である。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者である。

本文内容見本

嵐の夜   小川未明

父さんは海へ、母さんは山へ、秋日和《あきびより》の麗わしい日に働きに出掛けて、後には今年八歳になる女の子が留守居をしていました。 もとより貧しい家で、山の麓《ふもと》の小高い所に建っている一軒家で、三毛猫のまりと遊んで父さんや、母さんの帰るのを楽しみに遊んでいました。見渡す限り畑《はた》や圃《はたけ》は黄金色に色づいて、家の裏表に植《うわ》っている柿や、栗の樹の葉は黄色になって、ひらひらと秋風に揺れています。うす雲の間から、洩《も》れる弱い日影は、藁葺屋根《わらぶきやね》の上に照って、静かな、長閑《のどか》な天気でありました。やがて大暴風雨《おおあらし》のする模様などは見えませんでした。栗林には人の声が聞えて、山雀《やまがら》を捕りに来たのでありましょう、鳥籠に山雀が二羽も三羽も入ってばたばたするのを下げながらもち竿を片手に持って、二三人の男の子が口笛を鳴らしながら、がさがさと落葉を踏んであちらへ行きました。

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名作速読朗読文庫vol.528 Professional版 読上機能付 小川 未明全集2

件数 作家名           タイトル 文字数/ 文字量
1 小川 未明 朝の公園 2878
2 小川 未明 あほう鳥の鳴く日小説 12465
3 小川 未明 飴チョコの天使 7300
4 小川 未明 あらしの前の木と鳥の会話小説 4920
5 小川 未明 嵐の夜 3301
6 小川 未明 ある男と無花果 886
7 小川 未明 ある男と牛の話 3674
8 小川 未明 ある日の午後 1521
9 小川 未明 ある日の先生と子供小説 5549
10 小川 未明 あるまりの一生 5212
11 小川 未明 ある夜の星たちの話小説 6906
12 小川 未明 あんずの花 163
13 小川 未明 いいおじいさんの話小説 5821
14 小川 未明 生きた人形 7601
15 小川 未明 生きている看板 4757
16 小川 未明 幾年もたった後 5351
17 小川 未明 石段に鉄管 4177
18 小川 未明 石をのせた車 9557
19 小川 未明 いちじゅくの木 2586
20 小川 未明 いちょうの葉 2742
合計冊数20  合計文字数97367

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名作速読朗読文庫vol.529 Professional版 読上機能付 小川 未明全集3

小川 未明

小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 – 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家である。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者である。

本文内容見本

海と少年   小川未明

清《きよし》さんとたけ子《こ》さんの二人《ふたり》は、お母《かあ》さんにつれられて、海岸《かいがん》へまいりました。「清《きよし》さんは、男《おとこ》ですから、泳《およ》ぎを知《し》らなくてはいけません。ここには、泳《およ》ぎの上手《じょうず》な先生《せんせい》がいらっしゃるから、よく習《なら》って、覚《おぼ》えなさいね。」と、お母《かあ》さんは、おっしゃいました。 その晩《ばん》、清《きよし》さんは、お母《かあ》さんや、妹《いもうと》のたけ子《こ》さんと、海《うみ》の見《み》えるお座敷《ざしき》で、メロンやお菓子《かし》を食《た》べながら、宿《やど》の人《ひと》から、いろいろのおもしろいお話《はなし》をききました。中《なか》でも、いちばん心《こころ》をひかれたのは、もう、七、八 年《ねん》も前《まえ》になるが、五、六 人《にん》連《づ》れの旅芸人《たびげいにん》が、ある日《ひ》、急《いそ》いでここの港《みなと》から、船《ふね》に乗《の》って出立《しゅったつ》したときのことであります。

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名作速読朗読文庫vol.529 Professional版 読上機能付 小川 未明全集3

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 小川 未明 一本のかきの木 3860
2 小川 未明 一本の銀の針 7310
3 小川 未明 一本の釣りざお 3571
4 小川 未明 田舎のお母さん 3118
5 小川 未明 犬と人と花 3091
6 小川 未明 いろいろな花 2569
7 小川 未明 魚と白鳥 6287
8 小川 未明 動く絵と新しき夢幻小説 1786
9 小川 未明 うさぎと二人のおじいさん小説 2177
10 小川 未明 牛女 8276
11 小川 未明 馬を殺したからす小説 8035
12 小川 未明 160
13 小川 未明 海が呼んだ話 5600
14 小川 未明 海からきた使い 9625
15 小川 未明 海と少年 2761
16 小川 未明 海と太陽 268
17 小川 未明 海のおばあさん 1358
18 小川 未明 海のかなた 10826
19 小川 未明 海の少年 4275
20 小川 未明 海のまぼろし 2619
21 小川 未明 海へ 4876
合計冊数21  合計文字数92448

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名作速読朗読文庫vol.530 Professional版 読上機能付 小川 未明全集4

小川 未明

小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 – 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家である。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者である。

本文内容見本

海ぼたる   小川未明

ある日《ひ》、兄弟《きょうだい》は、村《むら》のはずれを流《なが》れている川《かわ》にいって、たくさんほたるを捕《と》らえてきました。晩《ばん》になって、かごに霧《きり》を吹《ふ》いてやると、それはそれはよく光《ひか》ったのであります。 いずれも小《ちい》さな、黒《くろ》い体《からだ》をして、二つの赤《あか》い点《てん》が頭《あたま》についていました。「兄《にい》さん、よく光《ひか》るね。」と、弟《おとうと》が、かごをのぞきながらいいますと、 「ああ、これがいちばんよく光《ひか》るよ。」と、兄《あに》はかごの中《なか》で動《うご》いている、よく光《ひか》るほたるを指《ゆび》さしながらいいました。「兄《にい》さん、牛《うし》ぼたるなんだろう?」  「牛《うし》ぼたるかしらん。」

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名作速読朗読文庫vol.530 Professional版 読上機能付 小川 未明全集4

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 小川 未明 海へ帰るおじさん小説 2236
2 小川 未明 海ほおずき 5031
3 小川 未明 海ぼたる 5254
4 小川 未明 煙突と柳 4987
5 小川 未明 王さまの感心された話小説 5521
6 小川 未明 お江戸は火事だ 156
7 小川 未明 おおかみと人 6492
8 小川 未明 おおかみをだましたおじいさん小説 3139
9 小川 未明 大きなかしの木 5138
10 小川 未明 大きなかに 8901
11 小川 未明 お母さまは太陽 1677
12 小川 未明 お母さん 244
13 小川 未明 お母さんのお乳 934
14 小川 未明 お母さんのひきがえる小説 1905
15 小川 未明 お母さんはえらいな小説 1480
16 小川 未明 お母さんは僕達の太陽小説 3541
17 小川 未明 おかしいまちがい小説 5404
18 小川 未明 おかめどんぐり 2026
19 小川 未明 奥さまと女乞食 6142
20 小川 未明 おけらになった話小説 5799
合計冊数20  合計文字数76007

 

名作速読朗読文庫vol.531 Professional版 読上機能付 小川 未明全集5

小川 未明

小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 – 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家である。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者である。

本文内容見本

お星さま   小川未明

澄《すみ》ちゃん、澄《すみ》ちゃん、なにあげよう。  あのお星《ほし》さま、とっておくれ。  あんまり高《たか》くて、とれません。  そんなら、あたいがとってみよう。         お星《ほし》さま、お星《ほし》さま、なにあげよう。  のどがかわいた、水《みず》おくれ。  あんまり遠《とお》くて、いかれません。  そんなら、わたしが下《お》りていこう。

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名作速読朗読文庫vol.531 Professional版 読上機能付 小川 未明全集5

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 小川 未明 おさらい帳 2294
2 小川 未明 おじいさんが捨てたら小説 3182
3 小川 未明 おじいさんとくわ小説 2910
4 小川 未明 おじいさんの家 7556
5 小川 未明 お月さまと ぞう小説 667
6 小川 未明 おっぱい 553
7 小川 未明 男の子を見るたびに「戦争」について考えます随筆 1924
8 小川 未明 おばあさんと黒ねこ小説 8495
9 小川 未明 お化けとまちがえた話小説 3718
10 小川 未明 『お話の木』を主宰するに当たりて宣言す小説 1603
11 小川 未明 お姫さまと乞食の女小説 11812
12 小川 未明 お星さま 167
13 小川 未明 お面とりんご 3742
14 小川 未明 おもちゃ店 331
15 小川 未明 親木と若木 4641
16 小川 未明 女の魚売り 6042
17 小川 未明 貸間を探がしたとき小説 2873
18 小川 未明 風と木 からすときつね小説 5257
19 小川 未明 風の寒い世の中へ小説 6021
20 小川 未明 風ふき鳥 213
合計冊数20  合計文字数74001

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名作速読朗読文庫vol.532 Professional版 読上機能付 小川 未明全集6

小川 未明

小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 – 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家である。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者である。

本文内容見本

感覚の回生   小川未明

夏の午後になると風も死んで了った。村の中は、湯に浸されたように空気が烈しい日の光りのためによどんでいる。私は、友達もなく独り座敷に坐って、外のもろこしの葉や、柿の葉に日の光りが照り付けているのを眺めていると、何事もすべて、其の葉に映っている日光の焼点の中に集められているような気がした。東京に行った隣の友吉の姿も、寺の御堂にかゝっている蜂の巣も、或る夕暮方、見た六部《ろくぶ》の姿を考えるとなしに、じっと一点に集って葉の上に光っている太陽の焼点の中に映っているような気がした。で、自分は、其の光りの中に集っている其等の一つ一つの姿や、記憶や、懐しさのある面影を探ねようと、茫然と其の葉の上を見ていると、家の人々は、昼眠《ひるね》をして誰も起きているものもないから、極めて家の中がしんとしている。遠くで、いつもする糸車の音も響いて来なかった。けれど私の心は、此の四辺《あたり》の静かな裡に一つあって、眠ることも出来なければ、安らかに居ることも出来なかった。

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名作速読朗読文庫vol.532 Professional版 読上機能付 小川 未明全集6

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 小川 未明 片田舎にあった話小説 1804
2 小川 未明 片目のごあいさつ小説 1964
3 小川 未明 学校の桜の木 2728
4 小川 未明 金持ちと鶏 4602
5 小川 未明 神は弱いものを助けた小説 2620
6 小川 未明 カラカラ鳴る海 8892
7 小川 未明 からすとかがし 2027
8 小川 未明 彼等流浪す 2271
9 小川 未明 がん 4583
10 小川 未明 感覚の回生 1707
11 小川 未明 消えた美しい不思議なにじ小説 12803
12 小川 未明 汽車の中のくまと鶏小説 3628
13 小川 未明 机前に空しく過ぐ小説 1961
14 小川 未明 北と南に憧がれる心小説 439
15 小川 未明 北の国のはなし 4414
16 小川 未明 木と鳥になった姉妹小説 7931
17 小川 未明 気にいらない鉛筆小説 2468
18 小川 未明 木に上った子供 5915
19 小川 未明 希望 3019
20 小川 未明 気まぐれの人形師 3184
合計冊数20  合計文字数78960

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名作速読朗読文庫vol.533 Professional版 読上機能付 小川 未明全集7

小川 未明

小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 – 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家である。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者である。

本文内容見本

銀河の下の町   小川未明

信吉《しんきち》は、学校《がっこう》から帰《かえ》ると、野菜《やさい》に水《みず》をやったり、虫《むし》を駆除《くじょ》したりして、農村《のうそん》の繁忙期《はんぼうき》には、よく家《うち》の手助《てだす》けをしたのですが、今年《ことし》は、晩霜《ばんそう》のために、山間《さんかん》の地方《ちほう》は、くわの葉《は》がまったく傷《いた》められたというので、遠《とお》くからこの辺《へん》にまで、くわの葉《は》を買《か》い入《い》れにきているのであります。米《こめ》の不作《ふさく》のときは、米《こめ》の価《あたい》が騰《あ》がるように、くわの葉《は》の価《あたい》が騰《あ》がって、広《ひろ》いくわ圃《ばたけ》を所有《しょゆう》している、信吉《しんきち》の叔父《おじ》さんは、大《おお》いに喜《よろこ》んでいました。

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名作速読朗読文庫vol.533 Professional版 読上機能付 小川 未明全集7

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 小川 未明 教師と子供 2610
2 小川 未明 きれいなきれいな町小説 3496
3 小川 未明 銀河の下の町 6458
4 小川 未明 金魚売り 4966
5 小川 未明 金銀小判 3909
6 小川 未明 金の魚 7659
7 小川 未明 銀のつえ 5552
8 小川 未明 金の輪 2762
9 小川 未明 金の輪 1733
10 小川 未明 金めだか 232
11 小川 未明 草を分けて 4057
12 小川 未明 1556
13 小川 未明 薬売り 6209
14 小川 未明 管笛 306
15 小川 未明 果物の幻想 1096
16 小川 未明 くもと草 3272
17 小川 未明 黒いちょうとお母さん小説 3173
18 小川 未明 黒い塔 6175
19 小川 未明 黒い旗物語 7528
20 小川 未明 黒い人と赤いそり小説 6318
合計冊数20  合計文字数79067

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名作速読朗読文庫vol.534 Professional版 読上機能付 小川 未明全集8

小川 未明

小川 未明 (おがわ みめい、1882年(明治15年)4月7日 – 1961年(昭和36年)5月11日)は、小説家・児童文学作家である。本名は小川 健作(おがわ けんさく)。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれ、浜田広介と坪田譲治と並んで「児童文学界の三種の神器」と評された。娘の岡上鈴江も児童文学者である。

本文内容見本

曠野   小川未明

野原《のはら》の中《なか》に一 本《ぽん》の松《まつ》の木《き》が立《た》っていました。そのほかには目《め》にとまるような木《き》はなかったのです。「どうして、こんなところに、ひとりぼっちでいるようになったのか。」   木《き》は自分《じぶん》の運命《うんめい》を考《かんが》えましたけれど、わかりませんでした。そして、そんなことを考《かんが》えることの、畢竟《ひっきょう》むだだということを知《し》ったのです。「ただ、自分《じぶん》は大《おお》きくなって、強《つよ》く生《い》きなければならない。」と思《おも》いました。 見上《みあ》げると、頭《あたま》の上《うえ》をおもしろそうに、白雲《しらくも》がゆるゆるとして流《なが》れてゆきました。 また、あるときは美《うつく》しい小鳥《ことり》たちが、おもしろそうに話《はなし》をしながら飛《と》んでゆきました。しかし、雲《くも》も小鳥《ことり》たちも、下《した》に立《た》っている木《き》を見《み》つけませんでした。「小《ちい》さくて、わからないのだな。」

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名作速読朗読文庫vol.534 Professional版 読上機能付 小川 未明全集8

件数 作家名           タイトル 文字数 文字量
1 小川 未明 くわの怒った話 5266
2 小川 未明 芸術は革命的精神に醗酵す随筆 1826
3 小川 未明 芸術は生動す 1949
4 小川 未明 けしの圃 8636
5 小川 未明 公園の花と毒蛾 29518
6 小川 未明 子うぐいすと母うぐいす小説 2280
7 小川 未明 幸福に暮らした二人小説 9097
8 小川 未明 幸福のはさみ 7238
9 小川 未明 曠野 4764
10 小川 未明 こがらしの ふく ばん小説 743
11 小川 未明 五銭のあたま 2299
12 小川 未明 子供の時分の話 8279
13 小川 未明 子供の床屋 2507
14 小川 未明 小鳥と兄妹 2921
15 小川 未明 小ねこはなにを知ったか小説 7626
16 小川 未明 子もりうた 225
17 小川 未明 今後を童話作家に随筆 763
18 小川 未明 酒倉 2846
19 小川 未明 作家としての問題随筆 2641
20 小川 未明 砂漠の町とサフラン酒小説6089
20 合計文字数 107513

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